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革修理ブログ
2024/11/08
【エルメス バッグ 修理】エルメス エブリン 色あせて使用感のあるバッグをオレンジから黒にカラーチェンジ
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
エルメス エブリン ショルダーバッグのご紹介です。
小ぶりなエルメスのオレンジカラーのバッグですが角や四隅がすれて色はげがあり
全体の色もあせた感じになっていました。
修理は色を黒にカラーチェンジしてほしいとのご依頼です。
Before
After
After
Before
After
After
Before
After
Before バッグは小さいので物を入れてもそう重くはなりませんが
それでも角はすれて色がはげていました。
After 部分補修をしてざらついた感じを抑えた後カラーチェンジしました。
Before
After
Before バッグ上の角も同様にすれて色がはげていました。
After
エルメスの「エブリン」のシリーズは長く作られていて色やサイズのバリエーションが多くありますが
エルメスのバッグの中でもカジュアル使いができるので人気が高いそうです。
パンチングであしらわれたブランドの文字で一目でエルメスだと分かります。
サイズは大小合っても厚みのないバッグなので持っても体に沿って使いやすそうです。
今回ご依頼をいただいたものはその中で一番小さいサイズで
バッグ本体のタテ・ヨコの和が38cmほどのものでした。
エブリンは基本デザインは作られた当初から変わっていないそうですがポケットやショルダーストラップの
仕様が変わっていったそうで今回のものはショルダーストラップが一本で長さ調整をしない
一番古いタイプのようです。
状態はといいますと硬い丈夫な革ですが角や四隅がすれて色がはげており
全体のオレンジカラーもくすんだ感じになっていました。
小さい上にマチが5cmほどしかないバッグなのでものはたくさん入らず重くはなりませんので
角は普通サイズのバッグのようにそう傷まないと思いますが
それでも硬い革ですが傷みが目立つくらいまでになっているので
相当長く使われてきたことが分かります。
薄い色やきれいな発色の革製品は新しいうちはいいのですが汚れや色があせたりすると
使用感となってでますので気になりますよね。
お客様は傷みが目立つようになってずっとクローゼットにしまいこんでいたそうですが
また直して使おうと修理できる業者を探され当方のエルメスのバッグの修理ブログをご覧になって
お問合わせをいただきました。
きれいなエルメスカラーのオレンジですが黒へカラーチェンジしてほしいとのことご希望でした。
カラーチェンジですが基本
薄い色から濃い色へ可能です。
カラーチェンジしたい色が元の色と同等以上の濃さでも可能ですが
黒・こげ茶・ネイビーなど「下染め」といって染料で先に色の基礎を作った後に
顔料(油性)で本塗装となり都合二回の工程になるのでより均一でムラなくでき仕上がりがよくなります。
カラーチェンジの工程ですが
●経年しているのでクリーニングしてしっかり汚れを落とす
ショルダーストラップなど持つ部分は染みこんだ皮脂などの脂分を脱脂処理します。
●軽く研磨して塗料の密着性を上げる下準備
●非施工面のマスキング処理
エルメスの「H」のパンチングの型抜き部分は裏からマスキングして塗料がにじまないようにします。
バッグが小さくマチも浅いので手が入らず苦心しました。
●染料で下染め
スプレーガンで行いますが「エプソン」という型押しの革なので凸凹があり全体を塗布した後
凹の部分にも色が入るように筆を使って染料を浸透させます。
下染めの段階である程度カラーチェンジしたい色にできるとその後の本塗装で使用する
塗料の量を少なくでき革の風合いを維持することができるので時間をかけて行います。
●革の補修溶剤を浸透させてすれ・革質を改善する下処理
●黒い顔料で色を均一にする染め直し
●仕上げにクリアー塗装を行って色止め・ツヤ感の調整
となります。
バッグは裏地のないタイプでショルダーストラップとつながる根革も縫い込まれているので
裏の起毛部分に塗料がにじまないようマスキングしましたがきれいに塗り分けできました。
下染め・本塗装で黒い色も均一で深い黒にでき角の色はげ部分も目立たなくなって
きれいに仕上がりました。
黒になると雰囲気もずいぶん変わります。
コンパクトで必要最低限のものは入りますしより合わせやすい黒になりましたので
また長く使っていただけます。
お客様にも仕上がりをたいへん喜んでいただくことができました。
ご依頼をいただきありがとうございました。
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