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2024/12/11

【バッグ修理】 Five Woods レザートートバッグ  色はげ・色あせしたバッグの染め直し

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

Five Woods レザートートバッグのご紹介です。

素材は厚みがありながら柔らかさも兼ね備えている牛革製です。

丈夫な革ですが経年とご使用で角や四隅の色がはげ下地も荒れていました。

譲り受けられたバッグだそうですがお仕事で使用するのがはばかられる状態なので

修理して使えるようにしてほしいとのことで修理を承りました。

 

Before  

 

After  

 

Before   

After 

Before 丈夫な革ですが大きなバッグで物を入れると重くなるので四隅の傷みが大きい状態でした。

After 色はげの箇所を部分補修して荒れた感じを抑えました。

Before 

After

Before  

After    

Before

After 

 

Five Woodsというブランドは創業1890年の歴史あるカバン製作会社「株式会社 林五」の

プライベートブランドになるそうです。

株式会社 林五は海外のバッグやカバンの輸入商社でもあり

トランクで有名な「RIMOWA」の輸入総代理店だったこともありその名前が知られています。

Five Woodsですが日本製の革を使いていねいに作られたバッグで高い品質で人気があるそうです。

 

ご依頼をいただいたバッグですがとても大きなバッグですがバッグ本体はつなぎ目がない表裏

一枚の革でできており四隅は型崩れしないよう乗馬用のサドルにも使われる「肉盛り」の製法で

作られたものということをお客様からお教えいただきました。

 

バッグの状態ですが長年のご使用で角や四隅がはげて革の下地が出ており

色もあせてしまっていました。

バッグ自体に自重があり物もたくさん入るのでその重みで角はどうしても当たるので

丈夫な製法で作られていても長くご使用になると傷んでしまいます。

さすがにこの状態ですと仕事で使うのは人目にも触れるので

使用感が気になってはばかられますよね。

 

お客様は譲り受けられたそうで修理できないか業者を探されたそうで当方のビジネスバッグの

修理事例をご覧になってお問合わせをいただきお持ち下さいました。

 

修理は傷んだ四隅や角を部分的に補修した後全体を染め直す方法となります。

バッグは染料主体の仕上げとなっており元は濃紺の色だったそうですが経年で青い色の成分が

抜けてしまい黒に近い色に変化してしまっていました。

このような場合元の濃紺に戻すこともできますが修理は上からの塗装になるので

使用して同じようにすれると下の黒い色が出る可能性もあるので現状見える「黒」にしたほうが

色のムラも抑えられ黒い色もはっきりして仕上がりよくできるのでお客様に先に説明して

ご了承をいただき進めました。

 

修理の工程ですが

●クリーンングして汚れを落とし手垢など染み込んだ脂分を脱脂処理

 表皮がすれてはがれた箇所は革を傷めないようある程度までとなります。

●全体を軽く研磨して塗料の密着性を上げる下処理

●四隅や角の傷みの大きい箇所の部分補修

 補修溶剤を浸透させ乾燥後軽く研磨して荒れた感じを抑え周りになじむようにします。

 塗布と乾燥・研磨を何度か繰り返し表面が平滑になるまで行います。

●黒い染料で下染め

 色ムラも大きく色の落差もありましたので下染めを先に行います。

 下染めの時点で戻したい色にある程度までできるとその後の本塗装で塗布する塗料の量を

 少なくでき革の風合いを維持できるメリットがあるので時間をかけて行いました。

●全体にも革の補修溶剤を浸透させすれ・革質を改善する下処理

●黒い顔料(油性)を塗布し色を均一にする染め直し

●仕上げに色止め・ツヤ感の調整のクリアー塗装

となります。

 

バッグ内側も染め直しを行い見える部分はすべて黒にしています。

元の色が濃紺なのでファスナー生地・内袋は青系のものが使ってありますが

色のコントラストもよく雰囲気を損ねず見た目も合っています。

 

 

くたびれて使用感の強いバッグでしたが修理で傷んだ箇所も目立たなくなり

黒い色もはっきりしましたので気分よくお使いいただけるようになりました。

お客様にも仕上がりをご覧になってたいへん喜んでいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

修理は傷みが少ない内が仕上がりもよくでき費用を抑えることができます。

傷み始めたら早めのご依頼をおすすめいたします。 

 

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修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。

エナメル素材も対応いたします。

 

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