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革修理ブログ
2025/02/03
【CELINE バッグ修理】 セリーヌ ホリゾンタルカバ トートバッグ 目立つ角の色はげの修理 切れそうな持ち手の交換
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
CELINE ホリゾンタルカバ トートバッグのご紹介です。
素材はとても柔らかい手触りのラムレザー製の大型のトートバッグになります。
持ち手も同じ素材ですが革がすり切れて表皮がはがれ荒れており
このままでは切れてしまうので修理してほしいとのご依頼をいただきました。
合わせて四隅の色がはげ革の下地が出ており目立たなくしました。
Before
After
Before 細い持ち手で革も薄いのでバッグが重くなると傷みやすいです。
Before 根元はねじれるので同じような状態になっていました。
Before
After
After ラムレザーではなく丈夫な牛革を使用して作成しました。
厚みや仕様は合わせています。
After 多少の色の違いはでますが目立つ範囲ではありません。
Before 芯材がなく角の出た部分は重みでつぶれたようになりすれて色がはげていました。
After 水分の染み込みで多少色が濃くなりますが目立たなくなりました。
Before
After
Before 表面がすれて色がはげた箇所
After 革の下地を補修して・補色しました。
色も合いましたので目立たなくなっています。
セリーヌのバッグはバリエーションも多く人気があるのでよく修理のご依頼をいただきますが
ホリゾンタルカバのタイプはセリーヌのバッグの中でもシンプルなデザインなので
カジュアルな感じがします。
素材はキメの細かいラムレザーでいい革が使われているのがよく分かります。
ものを入れやすくたくさん入るので使い勝手がよさそうです。
今回ご依頼をいただいたバッグですが持ち手の革がすり切れて芯材も弱り
直き切れそうな状態になっていました。
本体は芯材のない一枚革なのでものもたくさん入りバッグが常に重たい状態になることと
革が薄く柔らかいことが原因となります。
持ち手がこのような状態になると革そのものを修理することはできないので
新しく持ち手を作成し交換となります。
使用する革ですが同じラムレザーではなく強度・耐久性を考え長く使えるように
丈夫な牛革を使います。
合うような色の革を使いますが黒以外は多少の色の差異はでますので
予めご説明して了承をいただき修理を進めています。
今回作成した持ち手も若干の色の差が出ましたがサイズ・仕様を合わせ
持ち手二本を変え・本体と離れているので雰囲気を損ねることはありません。
丈夫な持ち手が出来ましたので気にならずお使いいただけるようになりました。
持ち手の作成が終わるとバッグ本体の四隅の色はげや所々にできた色はげの箇所の
補修を行います。
修理の工程は
●クリーニングして汚れを落とす
デリケートな革なので革を傷めないよう注意を払って行います。
●四隅の色はげの部分補修
四隅は表皮が削れ革の下地が出て荒れた感じになっていましたので
補修溶剤を浸透させ乾燥後軽く研磨して荒れた感じを抑え周りになじむようにします。
その後色合わせをして補色する塗料を調合して塗布していきます。
表皮が削れた箇所は水分が浸透すると色が濃くなるので濃くなる度合いを考え
最初は薄めに作って塗布し感じを見ながら調整をして合わせていきます。
●全体補修
小さい色はげの箇所は補色しますが全体は革の補修溶剤を浸透させて
すれを改善していきます。
全体を塗装する染め直しではないのでオリジナルの色・風合いを残すことができます。
セリーヌの金箔の文字の部分もしっかりと残せ修理した感は出ませんので
今回のような革質・仕様・状態には適した方法となります。
元は革の脂分が切れカサついた感じになっていましたが補修溶剤の効果で
革に潤いが出てしっとりした感じになりました。
●仕上げに色止めとツヤ感の調整のクリアー塗装
となります。
ボルドー系の色は調合が難しく試行を繰り返し毎回苦心するので時間がかかりますが
おおむね色も合いましたので四隅の色はげは目立たなくできました。
全体のあちこちにあった色はげや線キズも同様です。
仕上げのクリアー塗装でツヤ感も均一で自然な感じになりました。
持ち手・色はげと気になる点は改善できましたので気持ちよくお使いいただけます。
ご遠方よりお送りいただきましたがご依頼をいただきありがとうございました。
修理は傷みが少ない内が仕上がりもよくでき費用を抑えることができます。
傷み始めたら早めのご依頼をおすすめいたします。
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