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革修理ブログ
2022/04/01
【LOUIS VUITTON 靴 修理】 ルイ ヴィトン エナメル パンプス 黒い色移りを目立たなくしました
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
ルイ ヴィトン エナメル パンプスのご紹介です。
未使用のパンプスですが保管中に横に置いた靴から色が移ってしまい
履けなくなってしまったので修理してほしいとのご依頼です。
Before
After 写真では色が違って見えますが元色にあっています
Before
After
Before
After
Before
After
Before
After
エナメル素材のトラブルで保管時についてしまった
色移りを修理してほしいご相談やご依頼を多くいただきます。
靴の場合 原因の多くの一つはとなりに黒い靴や革のバッグなどを置いて
くっついた状態で色が移ってしまったものです。
エナメル素材の色移りや黒ずみなどの汚れのお問合わせの内容でいただくのが
・クリーニングして落としてほしい
・染み抜きして目立たなくしてほしい
ですが
エナメルの内部に浸透したものはクリーニングでは落とすことはできません。
修理の方法は 「小さくても」 「片側だけでも」
・左右の染め直し
・エナメル塗装
となります。
つま先のはがれやヒールのキズやめくれも同じ方法で全体施工になります。
今回のご依頼の靴はルイ ヴィトンのきれいなピンクベージュのプレーンパンプスです。
購入されてから履かないで保管されていたそうですがある時見てみたら
片側の側面に濃い色移りがあることに気が付いたそうです。
原因はとなりにあった黒い靴から色が移ってしまったとのことです。
まだ履かれていない新品・ハイブランドの高価なお品ですので
見つけられたときは相当なショックだったと思います。
修理できる業者を探されていて方法が染め直しする方法とお知りになり
当方のエナメルパンプスの修理ブログをご覧になってお問合わせをいただきました。
エナメル素材の修理の工程ですが
・クリーニングして汚れ付いた皮脂などの脂分を落とす
・エナメル部を軽く研磨して下地ならし塗料の密着性を上げる
・内側・ソールなどの非施工面をマスキング処理
・色あせわせをした塗料を塗布する染め直し
・エナメル施工
となります。
ご依頼のものはピンク系ですが薄いベージュ系など微妙な色合いのものは
色合わせがたいへん難しいので調合するのに時間がかかります。
今回も試行を繰り返しましたがほぼ元の色合いを再現でき
色移りを目立たなくできました。
エナメルの光沢も均一でムラがなく仕上がりはいいです。
履かないでしまっていた靴もようやくこれで履くことができます。
ご遠方の方で代理に近くに住む妹さんがお引き取りにこられましたが
「すごくきれいになってる」とお姉さまにその場でお電話してくださいました。
ご依頼をいただきありがとうございました。
エナメル製品の保管について
エナメル素材のトラブルは保管時に起きる場合がよくあります。
エナメルは高温に弱いので常に高い温度の中にあると劣化が発生しやすいです。
「特別だから」 「あまり使用しないから」と通気性のない袋や箱などにしまわず
空気の通るところで他のものと付かないようにして保管されることをおすすめします。
バッグなどハンガーラックにかけておくのもよいと思います。
革製品の修理 補修 染め直しなど革のことならお気軽に
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