革修理｜東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

セリーヌ トリオ ポーチ ショルダーバッグのご紹介です。

長くご使用で四隅がすれて色がはげショルダーストラップの付け根のコバ樹脂も

傷んではがれているので全体を修理してほしいとのご依頼です。

 

Before　

　

After

Before

After

Before  裏面は体にあたるのでざらついた感じになっていました

After

Before　一番下にすれて開いた小さい穴

After

Before　こちらも一番下に小穴あり

After

Before　細くやわらかいので傷んでいました

After　根元はストラップの傷んだ箇所を3㎝ほど切って詰めます

Before

After

 

セリーヌのトリオのショルダーバッグの修理依頼をよくいただきます。

サイズは大小あるそうですが今回ご依頼のものはラージサイズになります。

トリオのバッグは色のバリエーションも多いですがよくお問合わせをいただくのは

やはり黒い色のものになります。

洋服や使うシーンに合わせやすいということでしょうか。

 

A-4サイズくらいのバッグをスナップボタンで留めたユニークなデザインで

小分けして入れられるので物もたくさん入りシンプルなデザインなので

使いやすそうだとご依頼をいただくたびに思います。

 

革はとても柔らかいラムレザー製です。

革の質感を出すために表面の仕上げも薄く三つのパートがあるので

けっこう物が入り重みで傷むことが多いようです。

 

ご依頼の方はお気に入りで使用頻度も多く傷みが目立ってきたので

修理しようと業者を探されたそうで当方のセリーヌのトリオの修理ブログを

ご覧になってお問合わせをいただきました。

 

トリオのバッグの修理でご依頼が多い内容は

①角のすれ

②背面のすれやはげ

③ショルダーストラップの付根の傷み

となります。

 

①②は四隅など傷んだ箇所を部分的に補修して全体を染め直しする修理となります。

革も乾燥してカサついた感じになっていることがありその場合

クリーニングして汚れをしっかり落とした後

・革の補修溶剤を浸透させてすれを改善し革に潤いを出す

・黒い塗料を塗布して色を均一にする染め直し

・仕上げに色止め・ツヤの調整のクリアー塗装

　塗装の膜が一層表面にできるので汚れがつきにくくなる効果もあります

を行います。

 

③は付け根は革が細く・薄く・柔らかいことも合ってはがれたコバ面の樹脂を

再生しても革が元々が柔らかいため強度はそれほど上がりません。

 

そのため代案として根元近くのコバのはげていないところまで

ショルダーストラップの長さ調整の穴一つ分約6.5cmの半分を左右カットして

詰めて縫製する修理となります。

使用する長さは変わらずコバ樹脂もしっかり残っている部分が付け根に

くるので見映えはいいです。

 

修理をすると感じますがとてもいい革が使われているので補修剤の効果もよく

写真では分かりずらいのですが施工すると革もしっとりした感じで潤いが出て

手触りもよくなります。

 

四隅のすれや開いた小穴も目立たなくなり黒い色もはっきりして

使用感は大分薄れました。

 

気になる点は改善できましたので気分も新たにまた使っていただけるようになりました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

革製品の修理　補修　染め直しなど革のことならお気軽に 

革研究所　世田谷店にお問合わせください。

 

東京都世田谷区新町2-17-9

TEL:03-6426-8548

info-setagaya@kawa-kenkyujyo.net

 

ご来店は13-18時で承っております。

定休日:火曜日