革修理｜東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

クリスチャン ルブタン エナメル パンプスのご紹介です。

 

フリマアプリで購入されたそうで商品説明に片方のエナメルが

薄くなっていると記載があったそうです。

受け取って見たら薄い訳ではなくエナメル仕上げでないことが分かり

このままでは履くことができないので修理してほしいとのご依頼です。

 

Before　

After

Before　右足がエナメルが薄いと商品説明があったそうですがエナメルではありません

After　右の色に合わせて染め直し・エナメル施工をしました。

Before　明らかに左右の色と表面の感じが違いました。

After

Before

After　色も合いましたので分からなくなりました。

Before

After

Before

After　エナメルのツヤ感も上がりきれいにできました。

 

クリスチャン ルブタンはフランスの靴の高級ブランドでとても人気が高いそうで

ソールの赤が「レッドソール」と呼ばれる特徴なのでその色のインパクトで一目で

クリスチャン ルブタンの靴だと分かります。

 

ご依頼の方は若い女性の方でフリマでルブタンの靴を探され

片側のエナメルが「薄い」という商品説明を見たそうですが気に入ったので購入されたそうです。

受け取ってみて並べると「薄い」と言っていた片側は実はエナメル仕上げではなく

プレーンな革で色も左右微妙に違うことが分かったそうです。

 

おそらく二足形とサイズの合ったものの片側ずつを一つにされたものだと思います。

履くことができない靴だと気付かれた時はショックだったと思います。

 

返品しようにもできなかったそうで捨てるにはもったいないと

修理のできる業者を探されて当方のエナメルパンプスの修理事例をご覧になって

お問合わせをいただきました。

 

フリマアプリで購入された方が受け取ってみたら説明にはなかった

不具合があって修理してほしいとお問合せをいただくことがあります。

 

先日もベージュのレザージャケットをフリマで購入された方が受け取ったら

思うほどいい状態ではなかったと染め直しのご依頼をいただきましたが

今回のようなケースは初めてです。

 

このような場合の修理ですが方法は左右を染め直ししエナメル施工を行います。

基準の色をエナメル仕上げしてある方に決めていただきましたのでその色に合わせて

色を調合することにしました。

 

工程として

・クリーニングして汚れを落とす

　新品ですが人の手に一度渡ったものなのでしっかり行いました。

・エナメル面を軽く研磨して塗料の密着性を上げる下準備

・非施工面のマスキング処理

・塗料の密着性を上げる溶剤を塗布して下地を作る処理

・色合わせをして塗料を調合し左右を染め直しして色を左右均一にする

・エナメル施工

となります。

 

今回のようなエナメル施工ですが

・片側がプレーンな革

・逆側がエナメル

・色が左右違う

の左右の靴を染め直し・エナメル施工は初めてでした。

 

「染め直し・エナメル施工」をしても

色やツヤの感じが左右多少違ってくるのではという不安もありましたが

左右の感じも揃い元の違いが分からなくなりエナメルのツヤ感も上がり

きれいに仕上げることができました。

 

どこから見ても左右同じ色・エナメルのツヤの同じ靴になりましたので

ご使用に問題ありません。

 

お客様は修理ができる業者をいろいろと探されたそうですが

これでやっと履けるようになったとたいへん喜んでいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

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