革修理｜東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

ボッテガ ヴェネタ トートバッグのご紹介です。

持ち手が合皮素材でできており劣化してベタつくので

交換してほしいとのご依頼です。

 

Before　大型のトートバッグです。

After　長さを5cm 延長しました。肩にかけやすいよう柔らかめの革にしています。

After　雰囲気はバッグに合っています。

After　コバ面も革の色に合わせて再生しました。

 

ボッテガ ヴェネタの「マルコポーロ」というシリーズになるそうです。

大型のトートバッグになり物がたくさん入り使い勝手がよさそうなバッグです

素材は革ではなくPVC（塩化ビニール）いわゆる合皮素材になります。

ボッテガ ヴェネタというと上質な革製品というイメージですが

こういう合皮素材のバッグもあるのだと知ることができました。

 

合皮素材ですがメリットとして

・日常使いで雨天時の使用など水に強い点

・汚れなどが付いても落としやすい

・価格も革製品より低くなる

点があります。

 

ご依頼のバッグですが使用感はあるもののぱっと見て問題は

なさそうですが持ち手の部分の合皮が劣化してベタついており

使用するのに難がある状態でした。

お客様はこのままでは使えないと修理できる業者を探されたそうで

当方のボッテガ ヴェネタの同じマルコポーロのバッグの修理ブログをご覧になって

お問合わせをいただきました。

 

このような場合の修理ですが

合皮の劣化は高温や多湿によるものが多く一度劣化が始まると

そのものを直すことはできません。

そのため今回のご依頼のバッグは持ち手そのものを作り替える方法となります。

 

交換の場合

使用する素材が合皮ではまた劣化しますし耐久性も欠けるので革を使用します。

注意点としてボッテガ ヴェネタの特徴である編み込みの再現することはできませんので

色が近い雰囲気の合うプレーンな革を使用します。

太さや形状はオリジナルに合わせ同じ仕様で作成しますので

雰囲気を損ねることはありません。

 

お客様は背の高い方で肩に掛けると少し短いとのことで5ｃｍ長くしてほしいという

ご要望でしたのでそちらに合わせています。

使い勝手と掛け心地がよくなるように柔らかめの革を使用しました。

長さを延長する場合は元の芯材は使えなくなるので新しい芯材を使用します。

 

新しく作る場合はちょっとしたことですが現状に不具合な点がある場合

可能であれば長さを変える・径を太くする・色を変える

など仕様変更できるメリットがあります。

 

仕上がりですが革の色の差異も少なく見た感じもさほど変わることなく

柔らかめの革で使い勝手がよくなったと思います。

ベタつきの心配もなくなり気になっていた点は改善できましたので

これからも長く使っていただけます。

お客様にも仕上がりを試していただき

肩にかけやすくなったとたいへん喜んでいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

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