革修理｜東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

レザージャケットのご紹介です。

譲り受けられたそうですが長年のご使用で色はげが各所にあり

このままでは着られないので着用できるように修理してほしいとのご依頼です。

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After

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After

Before　ここまでの色はげの修理依頼はあまりありません。

After

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After

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After　色はげも目立たなくなって元の状態から大きく改善できました。

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After　裏地の破れに生地をかぶせてステッチ縫いで目立たなくしました

 

ご依頼は若い女性の方でご親族から譲り受けられたそうです。

ご覧いただく状態に加え古いもので革も劣化して硬くなっていました。

表がこの状態ですので裏地のすりきれや欠損も多くありました。

 

年間を通じてレザージャケットやコートなどの革の衣類の修理をいただきますが

ここまでの状態のものはさすがに多くはありません。

 

お客様は修理して着られるようにしたいと修理できる業者を探され

当方のレザージャケットの染め直しの修理ブログをご覧になって

お持ちいただきました。

 

修理ですが内容はさまざまなのでいろいろな状態のものがあります。

程度がいいものもあればどうやって修理を進めようか悩むものも少なくありません。

ご依頼のジャケットも最初に拝見したときどこまで修理できるかと考えましたが

このような状態のものはかえってがんばってきれいにしようと思うから不思議です。

 

このような状態の場合の修理ですが

・角などすれて革の下地が出てしまっている箇所の部分補修

・全体の革の下地を補修して染め直し

となりますが状態によって仕上がり具合も変わりますので

色はげなど目立たなくはなっても補修感はある程度残ることを

説明してご了承をいただき進めました。

 

修理の工程は

①クリーニングして汚れを落とし染み込んだ脂分を抜く下準備

　幸い革自体の劣化はそう大きくなかったのでしっかりクリーニングできました。

②軽く研磨して革の下地を整え塗料の密着性を高める作業

　面積があるので時間のかかる作業となります。

③はげや傷みの大きい角などのすれた箇所を部分的に補修

　角はほとんどすれがあったので補色＋補修で仕上がりよくできるよう

　前処理をします。こちらも全面を行うので時間がかかりました。

④補修溶剤を全体に浸透させてすれを改善し革に潤いを出す

⑤黒い塗料を塗布して色ムラを均一になるよう染め直し

⑥仕上げに色止め・ツヤの調整のクリアー塗装

　薄い塗装膜ができるので汚れが付きにくくなり効果があります

となります。

 

裏地の破れは見えないので気にされないとのことでしたが

せっかくご依頼をいただきましたのでステッチ切れの縫製や

欠損した箇所に黒い生地を被せて覆うように縫う作業を行って

できるだけ目立たないようにしました。

 

これまでご依頼をいただいた中で傷みや色はげは

大きい状態のものでしたが補修剤の効果が顕著に表れ

思った以上に色も乗り使用感を薄れさせることができました。

 

黒い色もはっきりしましたし写真では分かりませんがカサついて

いた革も潤いが戻って柔らかくなり使用感は大きく改善できたと思います。

 

お客様にも仕上がりをご覧になって驚かれこれで着られるようになったと

たいへんご満足をいただくことができました。

どこまできれいになるかご不安もおありだったでしょうが

当方にご依頼をいただきありがとうございました。

 

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