革修理｜東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

シャネル マトラッセ チェーン バッグのご紹介です。

ご親族から譲り受けられたそうですがとても古いもので

全体が型崩れしており四隅や角のパイピングにも

穴が開いていて使えない状態なので修理してほしいとのご依頼です。

Before　

After　芯材を入れて型崩れを修正

Before　ひしゃげたようになっていました

After　革についたクセは残りますがシャンとしました

Before　パイピング穴が開いてこのような状態でした

After　パイピングを交換しました

Before

After

Before　白い斑点はカビです。

After　クリーニング・殺菌処理・染め直しで改善しました

Before　型崩れしてくの字型になっていました。

After　側面　底面にも芯材を入れて修正しました

Before

After

 

シャネルのマトラッセのバッグは長いこと作られていてシャネルを代表する

定番のアイテムなのでバリエーションが多くデザインもさまざまですが

今回のバッグは相当古いもので30年以上は経っているのではないかと思います。

 

ご依頼は若い女性の方です。

ご親族から譲り受けられたそうでこのままでは使えないので

修理できる業者を探されたそうで当方のシャネルのマトラッセの修理ブログをご覧になって

お越しいただきました。

 

古いシャネルは人気があるそうでここ数年同じように若い方からいろいろな

タイプの古いシャネルのバッグを直してほしいとご依頼をよくいただきます。

形はマトラッセのチェーンバッグの黒が圧倒的に多いです。

 

修理のご希望は　

①型崩れ　②パイピングの穴開き　③革部全体のカビ・色あせの改善となります。

 

修理の方法ですが

①型崩れ　

バッグには芯材が入っていますが古いので中で劣化して割れたように

なっていますので新しい芯材に入れ直しします。

入れ直す箇所は前面・後面・側面・底面とほぼ全箇所

交換はバッグの解体・交換・再縫製となるので時間と手間のかかる修理となります。

あまり硬くない芯材で張った感じが出過ぎないような硬さのものを使用しています。

 

②パイピングの穴開き

ご依頼のものはパイピングに角 ほぼ全箇所がすり切れて穴が開いているので

新しい革・丸い芯材に交換をしました。

四隅のすれる箇所が新しい革ですので長く使えるようになります。

 

長い間変形して型崩れの状態でしたので革についたクセ・シワは

目立たなくはなりますが無くせないので跡は残りますが

自立できる状態までは修正ができます。

何より見た目のくたびれた印象が大きく改善できました。

 

③革部全体のカビ・色あせ

こちらはクリーニング・染め直しの修理となります。

工程は

・クリーニングして染み込んだ汚れ・脂分を落とします。

　カビは殺菌処理をしますが古い革なので傷めないように慎重に行います。

・革の補修剤を浸透させすれ・キズを改善し革に潤いを出す作業

・黒い塗料を塗布してあせた色をムラなく均一にする染め直し

・色止め・ツヤの調整のクリアー塗装

　塗装の膜ができるので防汚効果もあり自然なツヤ感になります。

 

チェーン部の革もいったん外して同様の補修・染め直しを行ってから

チェーン部に戻す作業を行っています。

 

古いものでしたが革質もよかったので補修剤の効果もよく

ほぼ手を入れられる箇所は改善しましたので使用感は大分薄れました。

 

縫製・染め直しとお待ちいただきましたが仕上がりをご覧になって

たいへんご満足をいただきお礼のおことばをいただくことができました。

お持ちいただいた際は紙袋に入れてお渡しいただきましたが

お引き取りの際は肩にかけてお帰りになったのが印象的でした。

 

また長く使っていただけるお手伝いができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

革製品の修理　補修　染め直しなど革のことならお気軽に

革研究所　世田谷店にお問合わせください。

 

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