革修理｜東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

イルビゾンテ バッグのご紹介です。

ご使用は一年くらいになるそうですがバッグに付いた汚れをアルコール系のウェットティッシュで

拭き取ったそうですがその部分の色がはげてしまい目立つので分からないように

修理してほしいとのご依頼です。

 

表面

　　　

Before　裏面の真ん中下に色のはげた箇所がありました。

After

Before　　ウェットティッシュで拭いてこすったそうで革のシボの凸凹も段差が少なくなっていました。

After　色合わせをして塗料を調合し部分的にスプレーガンで塗装しました。

　　　　わずかな感じの違いは出ますが目立つことはありません。

Before

　

After　

After  隔れて見ても分からないくらいまでにできました。

 

イルビゾンテはイタリアのバッグを中心とした革製品のブランドですね。

オーソドックスなデザインで革の風合いもある上質な素材を使い

性別を問わず幅広い年齢層で人気が高いそうです。

アイテムのバリエーションもたくさんあるのでバッグや財布の修理のご依頼をよくいただきます。

イルビゾンテといえばエイジングされた風合いのあるヌメ革のイメージがあります。

 

ご依頼のバッグですが一年くらいご使用で毎日のように使っていたそうですが

裏面に汚れが付いてしまい持ち合せていたウェットティッシュでこすって拭いたところ色が

簡単に落ちてしまったそうです。

ティッシュはアルコール系のものでその成分が差し障ってしまったことが原因です。

バッグ裏面ですので持つ際体にふれるのでバッグ自体の重みも加わって表皮がすれて

傷んでいたことも原因のひとつとなります。

 

特に染料系の仕上げや革の風合いを活かすための薄い仕上げなどの場合

お手入れや取り扱いで革を傷めてしまうことがあるので注意が必要となります。

 

お客様はお気に入りで長く使いたいので何件か修理業者の方へ修理を問い合せされたそうですが

状態を見てそこだけではなく全体を染め直す方法を提案されることが多く部分的な補修を希望で

決めかねていたところ当方のバッグの修理ブログをご覧になったそうでお問合わせをいただきました。

 

このような場合の部分補修ですが難しいのが「色」となります。

修理で色合わせをしますが完全な同一色はできないので多少の色の差異は出てしまい

目立たなくはなっても補修跡が残る場合があります。

 

また色は乗ってもこすったこともありその箇所の表皮の感じが周りと少し違ってしまっているので

光の加減やななめから見ると跡が分かってしまいます。

お客様に先に修理方法や内容と仕上がり感を説明してご了承をいただき進めます。

 

色合わせですがベージュ系や薄い色・微妙な色合いのものはたいへん難しく

試行を繰り返しますので納得の行く色を出すまで時間がかかります。

 

また色の系統は合ってもわずかに薄くても・濃くても感じの違いは出て補修跡は出てしまいます。

塗料を調合後　何度か試し作業を行いましたがようやく目立たないレベルまで

色を合わせることができました。

 

塗布はスプレーガンを使いますのではげた周りにも薄いですが塗料はかかりますが

色の差異はわずかでしたのでおおむね目立たなくすることができました。

これで気にならずお使いいただけます。

 

お客様にも仕上がりをご覧になって分からなくなったとたいへんご満足をいただくことができました。

難しい修理でしたがご依頼をいただきありがとうございました。

 

バッグ  かばん　財布　靴　革ジャン　革衣類など革製品の

修理　補修　染め直し　縫製やファスナー交換を承っています。

エナメル素材も対応いたします。

 

革のことならお気軽に 

革研究所　世田谷店にお問合わせください。

 

東京都世田谷区新町2-17-9

TEL:03-6426-8548

info-setagaya@kawa-kenkyujyo.net

 

ご来店は13-18時で承っております。

事前にご都合を連絡していただけますようお願いいたします。

定休日:火曜日