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革修理ブログ
2022/02/11
【CHANEL バッグ 修理】 シャネル マトラッセ 古いバッグの金具・チェーン 再メッキ加工 色はげを染め直してきれいにしました
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
シャネル マトラッセ チェーン バッグのご紹介です。
古いもので経年の割に状態はいいのですが角のすれやキズが気になり
ゴールドの金具も輝きが鈍りくすんで見えるので全体を修理してほしいとのご依頼です。
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After
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Before 背面の角は体に当たってすれるので傷みが大きいです。
After
Before
After
Before 赤い革の白い斑点はカビです
After クリーニングして殺菌処理した後
革の下地を補修してクリアー塗装をしました。
Before 物の出し入れ時の爪などによるすれやキズが多いです
After 目立たなくなりました
Before
After 金具は外して再メッキ加工しました。
新品の時と同じような状態まで戻すことができます。
Before 再メッキのためにバッグ本体から外します。
After 明らかに輝きが変わります。
古いシャネルのマトラッセ・バッグの修理ご依頼を多くいただきます。
マトラッセは説明不要のシャネルを代表するバッグの一つですので
バリエーションも多くご依頼いただいた中で古いものは30年以上前のものもありました。
色はやはり定番の黒のチェーンバッグとなります。
ここ最近は譲り受けられたものを使いたいので修理してきれいにしてほしいと
若い女性の方からのご依頼もよくいただきます。
お母様やご親戚から譲り受けられたものが多いですが専門店で購入されたものを
お持ち込みいただくケースもあります。
古いものを修理してまた使えるようにすることはとてもいいことだと思います。
さすがに古く経年しているバッグですと使用頻度にもより状態も様々ですが
傷みの大きいものも多くどこまで直されたいかお客様の
ご要望とご予算をお聞きして修理内容をご提案しています。
今回ご依頼のものはお母様の形見の大切なお品ということでしたが
古い割に状態はよく大きな傷みはないのですが経年による色あせがあり
・バッグ本体・チェーン部の革の染め直し
・輝きがくすんだ留め金具・チェーン部を改善するた再メッキ加工
と手を入れて直せる箇所はできるだけきれいにしてほしいとのご依頼でした。
当方のシャネルのマトラッセの修理ブログをご覧になってお問合わせをいただきました。
修理の工程ですが
・クリーニングして汚れを落とし付いた脂分を取る脱脂処理
古いものなので革を傷めないように進めます。
内側の赤い革の部分にはカビがありました。
殺菌処理で溶剤を使いますので色が落ちないよう注意が必要で
慎重に行いました。
・補修溶剤を浸透させすれ・キズを改善し革に潤いを出す下準備
・黒い塗料を塗布して色を均一にする染め直し
・仕上げの色止め処理・ツヤ感の調整のクリアー塗装(トップコート仕上げ)
となります。
内側の赤い革の部分は染め直しをせずクリーニング後
革の下地補修+クリアー塗装で色合いを維持しオリジナル感を保つようにしています。
ツヤも戻り革に潤いが出てしっとりした感じになりました。
補色をせず色の塗料を使わないのでブランドロゴもクリアーに残せます。
チェーン部の革は外し同じ染め直しの修理を行いました。
革部の補修と同時進行で金具・チェーンの再メッキ加工を進めます。
再メッキは金具単体にできることがお引き受けできる条件となります。
シャネルの金具はネジ式でついているものが多くその場合一般の方でも
容易に外すことができるのでお受けしやすいブランドとなります。
金メッキはいろいろな種類がありますが
14金 18金 24金となりオリジナルの輝きに合わせますが
シャネルの金具の場合主に18金 24金となります。
古いマトラッセのバッグは経年で金具のメッキがすれてはがれたり
輝きが鈍くなっているので修理のご依頼の際はご予算を伺って
どこまで直されるかをお聞きして進めるようにしています。
再メッキ加工をすると仕上がりの見映えが格段に違ってきますので
今回のご依頼のような場合おすすめしています。
染め直しした革部に再メッキで新品時のような輝きが戻った金具を
キズが付かないよう組み合わせて慎重に戻していきました。
手を入れられるところは全部修理しましたので仕上がりもひときわで
使用感も大きく薄れさせることができました。
ご使用でテカリがありましたが落ち着いて自然なツヤ感になっています。
宅配便でのご依頼でしたがお届け後仕上がりにたいへん満足ですと
お礼のことばをいただくことができました。
ご依頼をいただきありがとうございました。
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