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2024/08/09

【CHANEL 財布修理】 シャネル 使用感の出てきたキャビアスキンの財布を黒にカラーチェンジしました

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

シャネル キャビア スキン 財布のご紹介です。

素材は表がキャビアスキンの型押し 内側がラムレザーのコンビネーションになった

三つ折りの財布です。

きれいな発色のピンク系の色ですがご使用で角がすれ黒ずんできて全体も使用感が出てきたので

黒にカラーチェンジしてほしいとのご依頼をいただきました。

 

Before  

 

After  

Before 

After   

Before  内側はラムレザー製です。

After

Before 柔らかいキャビアスキンでしたので角はすれると傷んでしまいます。 

After    

Before   

After    

Before

After

    

Before

After

Before  色の濃淡のあるキャビアスキンです。

After 濃淡を抑え黒にカラーチェンジしました。

Before

After

Before

After

 

 

シャネルのキャビアスキンはカーフレザーに型押しをしたもので革が硬く

キズが付きにくい特徴があるそうです。

 

バッグや財布のご依頼をよくいただくのでキャビアスキンの革の特徴を体感していましたが

今回ご依頼をいただいた財布は同じキャビアスキンですが革の厚みも薄い方で

型押しの凸と凹の色が違うもので初めて拝見するものでした。

 

三つ折りのコンパクトなサイズですが小銭入れや枚数の多く入るカードホルダーなど

機能的に作られている財布で使い勝手がよさそうです。

 

購入されて三年ほど経つそうですが角や折れ曲がりの部分がすれて色がはげ

黒ずんできて気になってきたそうです。

きれいな色や淡い色合いのものは最初のうちはいいのですが経年していくと

どうしても汚れや傷みは出てくるので一定の線を超えると使用感として出てしまいます。

 

お客様は気に入っており修理できる業者を探されたそうで当方のシャネルの財布の

修理ブログをご覧になってお問合わせをいただきました。

修理のご希望は傷んだ箇所を目立たなくしてほしいとのことでしたがより使いやすく

合わせやすい黒にカラーチェンジしてほしいとのことで修理を承りました。

 

財布を拝見してカラーチェンジは可能と判断しましたが注意点として

●キャビアスキンの色の濃淡の差異がありカラーチェンジして黒に出来ても

 色の落差の差異は感じが多少残る可能性がある

●内側のラムレザーの箇所のシャネルのゴールドの型押しのロゴに関し

 ロゴを残すようにしますが状態や革質によりうまく残せない場合ロゴはなくなり黒になる

●札入れや小銭入れなどの生地部に関しマスキングして塗料がかからないようにするが

 縫い合わさっているのでにじむ箇所が出る場合がある

を先にご説明して了承をいただき進めました。

 

カラーチェンジの工程ですが

●クリーニング・脱脂処理

 財布は汚れているのでしっかり行い手垢などの染み込んだ脂分を抜きます。

●革部を軽く研磨して塗料の密着性を上げる下処理

●非施工面のマスキング処理

 小さい財布ですが作りや仕様は通常の大きさのものと変わらず複雑な作りなので

 マスキングが必要な箇所も多く時間がかかります。

●黒の染料で下染め

 黒やこげ茶など濃い色の場合 染料で先に色の土台を作りその後顔料(油性)で

 本塗装ができるのでより濃く・ムラなく仕上がりよくすることができます。

 下染めの時点である程度カラーチェンジしたい色にできれば本塗装の塗料の塗布の量を

 少なくでき革の風合いを維持できるメリットがあります。

 そのため塗布と乾燥を繰り返し少しづつ色を濃くしていきます。

●革の補修溶剤を浸透させすれ・革質を改善する下準備

●黒い顔料を塗布して色を均一にする染め直し

●仕上げにクリアー塗装をして色止め・ツヤ感の調整

となります。

 

内側のラムレザー部のシャネルのロゴを残す作業で進めましたが

革質もあり塗料の染み込みが弱くピンクの色がわずかに残ってしまいました。

そのため最終的に黒にしたほうが修理跡が残らず見映えもいいと判断しましたので

黒で塗装をして仕上げています。

 

カラーチェンジしてもキャビアスキンの色の濃淡が残ってしまうのではという懸念もありましたが

色の浸透もよかったので濃淡は残らず黒い色も均一にすることができました。

雰囲気も大きく変わり使用感も薄れましたので気分も新たに使っていただけます。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

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エナメル素材も対応いたします。

 

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