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2024/09/25

【革ジャン 革コート 修理】 レザージャケット 閉まらない・壊れたファスナーの交換

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

マチレス レザージャケットのご紹介です。

元々はオートバイに乗る時に着る腰丈の長さのジャケットですが

革そのものに傷みはないもののご使用と経年でファスナーのエレメント(爪)が

取れてしまい閉めることができず不便なので新しいファスナーに交換してほしいとの

ご依頼をいただきました。

 

Before  

Before ファスナーのエレメントは締める際起点に負荷がかかるので壊れやすい箇所となります。

     ご依頼のジャケットは左右が壊れて爪が取れていました。

After オリジナルは10号サイズの大きく爪のピッチが広いものが付いていましたが

    ワンサイズ下の8号サイズに下げて交換しました。

 

ファスナーのスライダー(可動部)は通常移植しますが

8号サイズに合わない大きさでしたのでお持ちいただいたスライダー(下のもの)を移植しました。

After

Before  黒いレザージャケット

Before もう一点ご依頼のジャケットも同じ箇所が壊れていました。

 

After  

 

After

After スライダーを比較しても大きな差異は差異はありません。

 

秋分の日を過ぎ暑さもようやく落ち着ちついてきましたので本格的な秋・そして冬場に向けて

革ジャンや革衣類の修理のご依頼が少しずつ増えてきました。

 

革衣類の修理ご依頼で多い内容は

●経年や着用による色あせや色はげの補修

●保管中などに起きた日焼けなどの見映えの難

●色を変えたいなどイメージチェンジしてまた着られるようにしたい

となります。

 

革の衣類はその時々のデザインやスタイルの違いはありますが

丈夫に作られているのでオイルアップなどを定期的に行えば長く着用できます。

 

革そのものはたいていのものは修理できますがファスナーなど可動するものの生地や裏地は

劣化したりすれていくので経年していくと難が出やすい箇所となります。

 

今回ご依頼をいただいたものは「マチレス」というイギリスの元々はオートバイを作っていた

歴史のある会社のレザージャケットになります。

 

 

デザインに加え耐寒性・安全性を考慮して作られ頑丈そのもののよく出来た仕様で

お客様は黒・こげ茶と二着を愛用してこられたそうですがファスナーを閉める起点のエレメント(爪)

がどちらも同じ箇所で取れてしまい着ることはできても閉められないのでお困りだったそうで

修理できないかお問合わせをいただきお持ちくださいました。

 

ファスナーの修理でエレメントが取れてしまった場合ですが

その箇所のみを修理することはできません。

方法はファスナーごと新しいものに交換となります。

 

ファスナーの生地も同様で生地の破れは修理できませんので交換となります。

 

今回ご依頼のジャケットですが大きい10号サイズのものが使われていました。

大きいサイズは閉めた状態ですと堅牢で問題ありませんがエレメントが大きいので

作動がやや硬く開け閉めの際 エレメントに負荷がかかってしまい経年していくと

傷みやすい箇所となります。

エレメントの間隔が大きなコマのためピッチが広いことも傷みやすい原因です。

 

実物を拝見してこのような場合 ワイサイズ小さい8号サイズにしたほうが

作動・着用するのにいいのではと考えお客様にご提案しましたがご自身でも

体感的にいいと考えますとのことで同意いただきサイズダウンして交換することにしました。

 

ファスナー交換の際 ファスナーの引き手は移植して再利用しますがご依頼のジャケットの

引き手は根元が特殊な作りでサイズが合いませんでしたので付けてほしいお持ちの

引き手をいただきましたので使用いたしました。

 

ファスナー交換ですが使用するのはYKK製となります。

衣類など長さが必要なものは在庫がなくメーカーより取り寄せとなります。

そのため取り寄せ期間+縫製修理で納期を長くいただくかたちになります。

 

バッグや財布などの小物の場合 一般的なよくある黒やこげ茶ですと在庫がありますが

それ以外のものは同様に取り寄せとなります。

 

YKKは色のバリエーションがあるので微妙な色合いのものでもほぼ合わせることができます。

 

交換作業は衣類の場合 縫製を解く範囲が広くなります。

再縫製にあたり表のステッチ穴を追ってミシンで縫っていきますが裏面に関し

厚みがあることもあり多少ずれる箇所が出ますので予めご了承をいただき承っています。

 

革の切り替えもあり複雑なデザインでしたが補修跡も出ずに新しいファスナーに交換できました。

開け閉めの作動もサイズダウンしましたので前よりスムーズになっています。

問題なく着用できるようになりましたので冬場に寒さが和らぎます。

 

お客様にも仕上がりをたいへん喜んでいただきことができました。

長らくお待たせしましたがご依頼をいただきありがとうございました。

 

丈夫で耐寒性のある革衣類の場合 ファスナーが壊れてしまうと

本来の機能は発揮できず寒さはこたえますので困っている方は

案外多いのではと思います。

 

バッグ  かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の

修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。

エナメル素材も対応いたします。

 

革のことなら

革研究所 世田谷店にお問合わせください。

 

東京都世田谷区新町2-17-9

TEL:03-6426-8548

info-setagaya@kawa-kenkyujyo.net

 

ご来店は13-18時で承っております。

事前にご都合を連絡していただけますようお願いいたします。

定休日:火曜日

革修理対応製品

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革研究所 世田谷店

代表者 酒井 大亮
所在地 〒154-0014 東京都世田谷区新町2-17-9
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