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革修理ブログ
2024/10/11
【Louis Vuitton バッグ 修理】 ルイ ヴィトン ヴェルニ 変色・色移りが気になるバッグをカラーチェンジしました
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
ルイ ヴィトン ヴェルニ バッグのご紹介です。
使用感はさほど感じられないバッグですが表面にわずかに変色した箇所がありました。
底面には色移りして赤っぽくなった点があり気になるので黒にカラーチェンジしてほしいとの
ご依頼をいただきました。
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ルイ ヴィトンのヴェルニの「ウィルシャー」というシリーズになります。
ヴェルニとはフランス語で「エナメル」の意味で素材はカーフレザーをエナメル加工したものです。
ヴィトンのロゴの型押しの立体感がエナメル素材だと引き立って見え高級感があります。
修理でヴェルニシリーズのバッグや財布をよくいただきますが
芯材のない二本持ち手のタイプは初めてでした。
ご依頼のバッグですが四隅や持ち手に傷んだ箇所はなく使用感は少ないほうですが
バッグ表面に経年で変色した箇所があり底面に赤っぽい色移りした箇所がありました。
ベージュ系や薄い色などは変色や色移りがあると分かりやすいので
使用する際どうしても気になってしまいます。
一目でブランドが分かるものはいっそうだと思います。
お客様は修理しようと業者を探され当方のルイ ヴィトンのエナメル素材の修理ブログを
ご覧になってお問合わせをいただきました。
ご希望は同色ではなく黒い色へのカラーチェンジとなります。
エナメル素材のご依頼で薄い色の場合 変色など同じ色に戻すことが多いですが
修理しても経年やご使用でエナメル素材は劣化するので難が出た場合
より目立ちにくい濃い色へカラーチェンジされる方も少なくありません。
色はやはり合わせやすい黒へのご希望が多いです。
カラーチェンジですが基本
薄い色から濃い色への変更が可能です。
黒やこげ茶・紺系は下染めといって染料を浸透させて先にカラーチェンジしたい色の
土台を作った後本塗装となり都合二回の染めの工程があるのでしっかりと色が乗り
仕上がりよくできるメリットがあります。
修理の工程ですが
●クリーニングしてしっかり汚れを落とす
エナメル素材はそうでもありませんが持ち手など皮脂などの脂分が残っていると
塗装がはがれたりする場合があるので念入りに行います。
●エナメル面を軽く研磨して塗料の密着性を上げる下準備
●非施工面のマスキング処理
●黒い染料を塗布する下染め
スプレーガンを使用しますが機械では塗装しずらい素材の切り替え部分のすき間などは
手作業で奥まで色が入るように行います。
●塗料の密着性を上げるため溶剤を塗布して下地を作る作業
●黒い塗料を塗布して色を均一にする染め直し
●エナメル施工
となります。
エナメル塗料ですが乾燥に時間がかかり完全に乾くまで触ることができません。
今回ご依頼いただいたバッグの持ち手は芯材がないタイプですので経年でクセがついて
革が曲がっておりそのままの状態だとバッグ本体に触れてしまいます。
通常エナメル施工は一回で塗布を行いますが上記があるため「持ち手」「バッグ本体」
と別々に行った方が仕上がりよくできるため二回に分けてカラーチェンジ・エナメル施工を行いました。
持ち手の作業を行う際はバッグ本体に塗料がかからないようにマスキング処理をします。
作業後十分な乾燥を待ってバッグ本体の施工を行いますがその際は逆の持ち手のマスキングが
必要となりますので手間と工数・時間のかかる作業となります。
幸い色が黒ですので色合わせが必要ないので時間が経っても全体の色が均一にできます。
エナメル施工ですがバッグなどの箱ものの場合各面のエナメルのツヤ感・厚みが
合うように塗料を塗布後 ツヤの感じを見ながら進めます。
作業はやり直しが効かない作業で毎回緊張しますがエナメルのツヤ感も合って
きれいにカラーチェンジすることができました。
黒になると雰囲気も大きく変わり高級感が出ます。
変色や色移りはなくなりご希望の色になりましたので気分も新たに使っていただけます。
宅配便でお送りいただき長らくお待たせしましたがご遠方よりのご依頼ありがとうございました。
エナメル製品の保管ですがエナメルは「高温・多湿」に弱い素材です。
普段使わないから・特別だからといって箱や空気の通らない袋などにいれて
長いことしまっていると劣化の原因となります。
保管は空気の通る場所で他のものと付かないようしまうことをお進めします。
バッグなどハンガーラックに吊るしておくのもいいです。
また雨の日のご使用は避けていただくようお願いいたしております。
バッグ かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の
修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。
エナメル素材も対応いたします。
革のことなら
革研究所 世田谷店にお問合わせください。
東京都世田谷区新町2-17-9
TEL:03-6426-8548
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ご来店は13-18時で承っております。
事前にご都合を連絡していただけますようお願いいたします。
定休日:火曜日
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