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2024/10/23

【レザージャケット 革ジャン 修理】 色があせてムラになり着られなくなったジャケットの染め直し

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

イタリア製のレザージャケットのご紹介です。

素材は柔らかくキメの細かいラムレザー製です。

以前購入されたそうですがだんだん色があせてきてムラもあり元の色より

薄くなってしまい着ることができなくなったそうです。

元の色に戻せないかご相談をいただきお持ち下さいました。

 

Before  

Before  

Before   

 

After 革の補修剤の効果で潤いが出て革が柔らかくなりシワ・ゴワつきも減りました。 

Before 一見すると全体が褪色しているので薄い茶系のように見えます。

Before  身頃の内側が元の色です。 

     外側より濃いのが分かります。

After  内側の元の色を基準にして色合わせをしました。内側も褪色していたので

    調整してやや濃いめにしました。

Before

After

Before 袖口のリブ編みのニット部分と色の落差があります。

After 袖口の色ともなじみました。

Before   

After

 

毎年夏が終わり涼しくなり始めると革の衣類の修理の問い合わせが増えてきますが

今年は10月に入っても暑い日がありまだ半袖を着ている方もいるので例年よりご依頼は

遅いように感じます。

 

今回ご依頼のジャケットですがイタリア製のレザージャケットでとても柔らかいキメの細かい

ラムレザーのジャケットで襟や袖口にリブ編みのニットがアクセントになったデザインです。

 

お客様は以前購入されたそうですが年々色があせてきて元の色より薄くなってしまったそうで

気になって着ることができなくなってしまいそのままにしていたそうです。

 

ジャケットですが革の質感と風合いを維持するために染料主体の仕上げとなっています。

染料仕上げのものは最初のうちはいいのですが耐光性が弱いので日に焼けたり経年すると

色の成分が抜けてしまい大きく色が変わってしまう場合があります。

 

またジャケットなど何枚かの違う部位の革を合わせて一枚のジャケットを構成するので

それぞれの革の部分のキメの細かさや革質が異なるのでムラになった場合

褪色の度合いが違ってきて大きな違いや濃淡がでることがあります。

 

使用感は少ないジャケットですが色ムラが出たりまだらになってしまうと

使用感や経年した感じが出るのできれいめのジャケットなどは着るのがはばかられてしまいます。

 

お客様は色とデザインを気に入って購入されたそうで元のような色に戻すことはできないか

修理できる業者を探され当方のレザージャケットの染め直しの修理ブログをご覧になって

お問合わせをいただきお持ち下さいました。

 

このような場合の修理ですが革の下地を補修して全体を染め直しする方法となります。

 

色の基準ですが身頃の内側やポケットの中に元の色が残っていますので

そちらに合わせるようにしますが完全な同一色はできませんので多少の差異は出ます。

 

また褪色して長く経っている場合お客様の色のイメージは今の状態の色となります。

元の色と現在の色の落差がある場合 染め直しするとイメージの違いなどが出る場合も

ありますので先に説明をして仕上がり感をご了承いただき進めるようにしています。

 

染め直しの工程ですが

●クリーニングしてしっかり汚れを落とす

 襟裏など皮脂が染み込んでいるので塗料が密着するよう脱脂処理を行います。

●非施工面のマスキング処理

 ジャケットの場合面積が広くデザインが複雑なので時間がかかります。

 今回の場合袖や襟がニットなのでマスキングテープがよく付かず苦心しました。

●色合わせをして塗料を調合し革の補修溶剤を添加して塗布し色を均一にする染め直し

●仕上げに色止め・ツヤ感の調整のクリアー塗装

となります。

 

微妙な色合いでしたので色合わせは試行を繰り返し行います。

納得の行く色を出せるまで時間がかかりましたがおおむね色を合わせることができました。

 

染め直しで使用する補修溶剤の効果で革に潤いが出てしっとりした感じになり

ゴワついた感じも治まりました。

袖や襟のニット部分の色合いとも感じが合い元の色に戻すことができましたので

気にならず着用していただけます。

 

お客様にも仕上がりをご覧になって試着もしていただき元の色のイメージと変わらないと

たいへん喜んでいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

革衣類のご依頼ですがこれから増えてまいりますがバッグや財布より時間がかかる

内容となりますので納期を長くいただきます。

本格的な寒さはまだ先のようですが修理されたいものがあれば早めのご依頼をおすすめいたします。

 

バッグ  かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の

修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。

エナメル素材も対応いたします。

 

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TEL:03-6426-8548

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定休日:火曜日

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所在地 〒154-0014 東京都世田谷区新町2-17-9
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