革修理|東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店
革修理ブログ
2024/11/13
【GOYARD バッグ 修理】サンルイ トートバッグ 赤 角の穴開き・持ち手のベタつきの修理
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
ゴヤール サンルイ トートバッグのご紹介です。
赤のバッグですが四隅全箇所にご使用ですれて開いた穴があり範囲も広がっていました。
持ち手はコバ樹脂が劣化して溶けたようになっており使用すると手や服についてしまい
普段使いに難があるので修理してほしいとのご依頼をいただきました。
Before
After
Before
After
Before
After
Before
After
Before
After 開いた穴の修理は裏に薄い革を当てて接着し表から樹脂で埋めて目立たなくします。
赤い塗料を調合して色を合わせるので目立つことはありません。
樹脂はプラスチックのように硬いのでピンポイントですれる樹脂コーティングのバッグに
効果的です。
Before
After
Before
After 樹脂コーティング部分は長いご使用で汚れていましたのでクリーニングし
防汚効果のあるクリアー塗装をしました。
汚れが取れてパターンがはっきりしツヤ感もテカリが落ち着き自然な感じになります。
ゴヤールのサンルイのトートバッグは物も入れやすくたくさん入る軽いバッグで
使い勝手がいいので人気があり年間を通じて修理のご依頼を多くいただきます。
カジュアルなバッグですので使用頻度が高いのが傷む理由の一つだと思います。
修理の内容は
【持ち手の難】
① コバ面の樹脂のはがれ
② 樹脂が劣化してしまいベタつくようになる・服についてしまい普通に持つことができない
③ 根元が切れそうになっている・切れてしまった
などが主となります。
①②の樹脂のはがれや劣化の場合の修理ですが革そのものに使用にあたって
問題ない場合に可能です。
傷んだ樹脂をはがして新たに樹脂を再生する方法になります。
樹脂は元は液状なので一回では厚みが出ず塗布と乾燥を繰り返して積層していきます。
ある程度厚みが出たら研磨して形を整えて丸みを出していきますが時間のかかる作業となります。
樹脂を再生すると同じように劣化してベタつくことはありませんので
問題なく使用できるようになります。
③の持ち手の革そのものが傷んでしまいそのものを直すことができない・直せても強度が弱く
いずれ切れてしまう状態の場合は新しい持ち手を作成し交換となります。
新規に作成する場合は一からの作り直しとなるので手間と工数・革の部材代で
ある程度費用のかかる修理となります。
新規作成の事例
Before
After
オリジナルとの比較
多少の革の色の違いは出ますがごくわずかで目立つことはありません。
バッグ口の縁巻き革もすれて色がはげたり傷んだ場合は新しい革に交換できます。
After
【バッグ本体の樹脂コーティング部分の難】
芯材のない樹脂コーティングの本体なので重くなると角がすれやすくなり
長く使用していくと穴が開いてしまうことが多いです。
修理の方法は
●穴が小さい場合・・・1cm未満ほど
裏に革を当てて接着して強度を上げ表から樹脂で埋める方法となります。
薄く柔らかい革を使用しますが革と接着剤でほぐれたようになってしまった
樹脂コーティングも硬くなるので強度が上がります。
表からは樹脂で穴を埋めていき形を整えます。
黒以外の場合色合わせをして塗料を調合し感じを合わせていきます。
ゴヤールのパターンの再現はできませんが穴が小さいので目立つことはなく
ピンポイントですれる部分には適した修理方法となります。
穴が大きいと表から半円形の革を当てて縫製する方法となります。
ゴヤールの正規の修理方法も革を縫製して傷んだ箇所を覆い強度を出す方法になると
お客様から伺ったことがあります。
同様の縫製修理も可能ですが正規のバッグにはない見た目となるので修理した感じが出ます。
お客様は修理感ができるだけ残らない方法のご希望となるので当方では穴が大きくない場合
上記の方法で行っています。
【樹脂コーティング部分の汚れ】
ゴヤールの樹脂コーティングは丈夫な素材ですがバッグは長く使っていると
汚れていきますし夏場など気温が高い時期になるとベタついた感じになることがあります。
その場合は樹脂コーティング部分のクリーニングをオプションになりますが承っています。
クリーニングですが洋服のように丸洗いではなくクリーナー液を使ってブラッシングし
汚れを浮かすようにして落としていきます。
クリーナー液は植物成分なので素材を傷めたり色落ちすることはありません。
落ちる汚れと落ちない汚れがありますがご使用による手垢などの汚れは
おおむね落とすことができます。
汚れが落ちるとゴヤールのパターンもはっきりして使用感が薄れます。
クリーニング後そのままではまた汚れていきますのでクリアーの塗装を行います。
塗布をすると薄い塗料の膜が一層できるので汚れがつきにくくなる効果があります。
またテカリも落ち着きますので自然で均一なツヤ感となります。
今回ご依頼をいただいたバッグも
●持ち手コバ樹脂の再生
●四隅の穴開き
●クリーニング+防汚のクリアー塗装
で使用に難があった箇所も改善でき汚れが落ちてすっきりした感じになりましたので
気になることなく長く使っていただけるようになりました。
ご遠方よりホームページのゴヤールの修理ブログをご覧になってお問合わせをいただきましたが
仕上がりにたいへんご満足をいただくことができました。
ご依頼をいただきありがとうございました。
修理は傷みが少ない内が補修箇所も目立たず仕上がりよくできます。
また費用も抑えられますので傷み始めたら早めのご依頼をおすすめします。
バッグ かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の
修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。
エナメル素材も対応いたします。
革のことなら
革研究所 世田谷店にお問合わせください。
東京都世田谷区新町2-17-9
TEL:03-6426-8548
info-setagaya@kawa-kenkyujyo.net
ご来店は13-18時で承っております。
事前にご都合を連絡していただけますようお願いいたします。
定休日:火曜日
革鞄・バック
革の鞄(カバン)のスレやキズの補修、変色、革の色を変える(カラーチェンジ)までお任せください。VUITTON(ヴィトン)GUCCI(グッチ)等の革ブランド品も修理可能です。
財布・小物
革財布(サイフ)、小銭入れ、キーケース等の小物全般の革のキズ、スレをキレイに修理いたします。CHANEL(シャネル)GUCCI(グッチ)等のブランド革小物の修理ももちろんOKです。
革靴・ブーツ
男性物の革靴、女性物のブーツ等靴の革修理(スレ・キズの補修)も可能です。思い出の有る革靴等の修理はお任せください。もちろん革靴の修理に関してもブランド靴の修理可能です。
革衣類
革ジャン、革コート・革のジャケット等革衣類の修理、補修もお任せください。部分的なスレ・キズの補修から、革全体の色を変える(カラーチェンジ)まで幅広く対応いたします。
ソファー・椅子
革ソファー・革の椅子の修理実績も多数ございます。痛み具合によっては革の張替えも可能です。カッシーナ(CASSNA)等のブランドソファー修理もお気軽にご相談ください。
自動車内装
自動車の革ハンドル・革シートの修理(リペア)も可能です。ベンツ・BMWなどの高級外車から、国産の自動車まで数多くの修理実績がございますのでお気軽にお問合せください。
代表者 酒井 大亮
所在地 〒154-0014 東京都世田谷区新町2-17-9
※ご来店の際は事前にご連絡下さい。
TEL 03-6426-8548
対応エリア
東京都世田谷区近隣エリア
当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。