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革修理ブログ
2024/11/14
【Redwing 靴 ブーツ修理】レッドウィング ブーツ つま先のキズ 色ムラを染め直しして目立たなくしました
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
レッドウィング ペコスブーツのご紹介です。
使用感の少ないブーツですが片側のつま先を何かにぶつけてしまい革がめくれています。
甲の部分にわずかですが色ムラがあるのも気になるのでつま先と補修と色ムラを目立たなく
してほしいとのご依頼です。
Before 一見すると使用感の少ない状態で問題がなさそうでした。
After
Before 左足のつま先に何かにぶつけて革がめくれた箇所がありました。
甲の部分の色が全体よりやや薄めなのが気になるとのことでした。
After
Before ピンポイントでぶつけたようで革がめくれて盛り上がっていました。
革を合わせてもすき間ができぴったり合いませんでした。
After めくれた箇所を接着しすき間を補修溶剤で埋めて段差を抑えました。
研磨して周りになじむようにしています。
あまり研磨すると周りと感じが変わるのである程度までとなります。
Before かかとはすれて色ムラがありました。
ソールはほとんど減っていませんので使用感が少ないのが分かります。
After 補色して目立たなくしました。
Before 筒の部分の前に色の濃い部分がありました。染料での染色なので
革の染み込みの度合いで色の濃淡は出てしまいます。
After 薄く色を乗せてぼかすようにし目立たなくしました。
Before
After 甲の部分を全体の色に合わせましたので少し濃くなりました。
全体の雰囲気も変わらず目立たなくできました。
レッドウィングのブーツや靴は説明不要のアメリカンカジュアルを代表するアイテムですよね。
不変のデザイン・高い革のクオリティ・堅牢な作りで誰もが知っている
またアメカジ好きなら一度は履いたことがある靴のメーカーだと思います。
私も以前になりますがエンジニアブーツやポストマンシューズを所有していたことがあり
そのデザインや作りに魅了された思い出があります。
今回ご依頼をいただいたブーツは通称「ペコスブーツ」でシンプルなデザインとレッドウィングらしい
色合いや質感のものとなります。
表面は革の風合いを活かし履きこむほどにエイジングしていく仕上げとなっています。
ご依頼のブーツは使用感は少なく購入してそう経っていないものでしたが何かにぶつけてしまい
左足のつま先に革がめくれて下地が出た箇所がありました。
その箇所を目立たなくしてほしいとのご希望と甲の部分に色の濃淡があり気になるので
目立たなくしてほしいとのことでした。
このようなブーツですが革の質感と風合いを活かすために染料主体の薄い仕上げとなっているので
水分が滲みると色が濃くなる特性があります。
甲の部分の色の濃淡も使われている革の部材の特性上どうしてもわずかに差異は出るものなので
いたしかたないことです。
上記から
●つま先の革のめくれは接着することはできても開いたすき間を補修溶剤で埋めても
色が薄いということもあり今よりは目立たなくなっても跡は残る
●色の濃淡のある箇所はその箇所を目立たなくするために色を乗せた場合
色を乗せない他の部分との感じや色の際は出るので感じが変わり補修感が出る
点を説明してつま先のみの部分補修とし色の濃淡は特性上やむを得ないので
現状とされたほうがいいのではと先にご提案しました。
お客様は風合いが変わってしまうのは仕方がないがきれいな状態で履きたいとの
甲の濃淡も目立たなくしてほしいとのご希望で二つの修理をお受けしました。
このような場合の修理ですが色の濃淡の修正は部分では感じが残ってしまうので
全体を染め直す方法となりますが注意点として
●色合わせをしても見た印象で色を調合するので多少の差異は出る
●濃淡の再現はできないので色は一色になり感じは変わってしまう
●上からの塗装になるのでツヤ感は変わる
●ステッチ糸の上にも色が乗る
を説明してご了承をいただき進めました。
修理の工程ですが
●めくれたつま先を接着しすき間を補修溶剤で埋めて段差を抑える
めくれた部分はピンポイントですのでわずかに盛り上がっていて
ならすために研磨しますがあまり研磨すると表皮が削れて周りと感じが変わるので
ある程度までとなります。
そのため凹みは目立たなくはなっても跡は多少残ります。
●ソールや筒部分の内側の非施工面をマスキング処理
●色合わせをして塗料を調合し色を乗せていく染め直し
濃淡がある場合見える印象で色を合わせていきますが色の差異が出ると
全体の印象が変わってしまうので試行を繰り返し合わせていきます。
調合後試しの塗布をして感じが合っているか確認して進めました。
●染め直し後 色止めとツヤ感の調整のためのクリアー塗装
となります。
このような色合いで傷みや補修する箇所が部分の場合
色を元に合わせることができると塗布する回数や量を少なくでき風合いや感じを
そう変えることなく補修できる場合があります。
色合わせに時間がかかりましたがおおむね色を合わせることができましたので
塗布する量を抑えることができつま先や甲の色の濃淡は目立たなくなりました。
ステッチの色やレッドウィングの刻印も残せましたのでオリジナル感を維持できています。
気になる点は改善できましたので気持ちよく履いていただけると思います。
難しい修理でしたがご依頼をいただきありがとうございました。
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