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革修理ブログ
2022/03/10
【Louis Vuitton 財布 修理】ルイ ヴィトン タイガ 財布 ステッチ切れ 色あせ 染め直し
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
ルイ ヴィトン タイガ財布のご紹介です。
折れ曲がり部分のステッチが切れて広がってきており
革全体もすれて色がはげた箇所が目立つようになって
使用感がでてきたので修理してきれいにしてほしいとのご依頼です。
Before
After
Before
After
Before
After 外周全体に薄い革を巻いて縫製しました
Before ステッチ糸の切れ ステッチ穴も傷んでいて再縫製は
難しい状態になっていました。
After 合うような革を外周全体に縁巻き縫製しました。
新しい丈夫な革ですので強度も上がります。
Before 逆側も傷んでいました。
After 革の感じも合いきれいにできました。
Before カードホルダーはカードを入れるとふくらむので
すれやすいです。
After 染め直しで色も乗り目立たなくできました。
ルイ ヴィトンのタイガシリーズの長財布になります。
ブランドロゴも端に刻印が小さくありシンプルなデザインの財布でした。
タイガの革は丈夫な素材ですがご使用と経年で使っていくと財布はすれるので
二つ折りの財布で一番多い修理依頼の一つがステッチ糸の摩耗などによる切れとなります。
お客様はプレゼントされた財布とのことで長く使いたいと修理のできる業者を探され
当方のルイ ヴィトンのタイガの修理ブログをご覧になってお問合わせをいただきました。
折れ曲がり部分のステッチ切れの修理は
切れた箇所がわずかな場合・・・切れた箇所の糸の前後を多めに解いて再縫製
となります。
この状態の時点ですと費用もそうかからず修理ができるのですが
ご依頼のものはステッチ切れの幅は広くはないのですがステッチ線が端に近いことも合って
ステッチ穴から外側への革が傷んでしまっておりステッチ穴を追って縫製できない状態でした。
このような場合 修理として
①折れ曲がり部分外側の端に部分的に革を当てて縫製する方法
②外周全体に合うような革をコの字型に挟むように巻き縫製する方法(縁巻き縫製)
の二つとなります。
①の方が費用的には抑えることができますそこだけ革を当てると補修感は出てしまいます。
革当て縫製の事例
ヴィトン ダミエ 財布
折れ曲がり部分革当て縫製+外周縁巻き革縫製
Before
After
Before
After こちらは折れ曲がりに加え外周も傷んでいたので縁巻き縫製もしました
②の縁巻き革縫製ですが合うような革を選択し縫製します。
多少の革の感じの違いは出ますが外周全体なので補修感はあっても
さほど目立たず強度も全体に確保できますが費用は①の部分補修よりかかってしまいます。
お客様には①と②の方法の修理内容と仕上がり感をご説明して
目立たないほうがいいとのことでしたので②の縁巻き革縫製で修理しました。
革部のすれ・色はげも気になるので改善してほしいとのことでしたので
先に縫製修理を行った後全体の染め直しをしています。
染め直しですが
・クリーニングして汚れを落とし手あかなど染み込んだ脂分を脱脂
財布は汚れているのでしっかり汚れを落とします。
・革に補修溶剤を浸透させすれ・はげを改善し革に潤いを出す下準備
・黒い塗料を塗布して色を均一にする染め直し
・仕上げに色落ちしないよう色止めとツヤ感の調整のクリアー塗装
となります。
クリアー塗装をすると塗料の薄い膜が表面にできますので
汚れがつきにくくなる効果があります。
ご使用と経年で革がカサついた感じになっていましたが補修溶剤の効果で
革もしっとりとし潤いが出ました。
黒い色もはっきりしましたので使用感は大きく薄れ
新しい縁巻きの革で外周が保護されているので耐久性も上がりました。
財布は毎日使い人目にも触れるものなので状態がいいほうがいいですよね。
イニシャルを刻印してプレゼントされた大切な財布だそうで
気になる点は改善できましたので気持ちよくお使いいただけます。
お客様にも仕上がりをご覧になって喜んでいただくことができました。
ご依頼をいただきありがとうございました。
修理は状態がいいほうが仕上がりよくできます。
傷みが進む前に早めのご依頼をおすすめします。
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革研究所 世田谷店にお問合わせください。
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