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革修理ブログ
2025/02/09
【Bottega Veneta バッグ 修理】 ボッテガ ヴェネタ リュック 芯材の飛び出たパイピング・破れた革の修理
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
ボッテガ ヴェネタ レザーリュックのご紹介です。
素材は柔らかいラムレザー製です。
一見すると状態はいいのですがバッグの上のファスナーの脇が開封の際に
破れてしまいその後の開け閉めで破れが広がってきていました。
外周のパイピングもすれて背中側の下の左右が傷み片側は芯材が飛び出ており
破れの縫製とパイピングの傷みが進まないよう修理してほしいとの
ご依頼をいただきました。
Before B4くらいの大型のリュックです。
Before 写真では分かりずらいですが背の下のパイピングの芯材が飛び出ていました。
After
Before バッグ口の大きな破れ 10cm以上破れていました。
After 内袋の生地を解いて裏に革を当て縫製しました。幸いパイピングの際でしたので
縫製のステッチ線も目立ちません。
Before パイピングの革がすれて穴が開きプラスチックの芯材が延びて飛び出していました。
革は厚いものではなく大型のバッグなので置く際に重みですれて傷んだことが原因です。
After 飛び出した芯材をカットして革の中に収め接着した後
樹脂で埋めて形を整えました。
Before 逆側も革がすれて穴が開いていました。
After こちらも同様に樹脂で埋めて目立たなくしました。
樹脂は固まるとプラスチックのように硬くなるので部分的なパイピングの補修には
適した方法となります。
Before 表側の四隅もすれて革が荒れざらついた感じになっていました。
After 補修溶剤を浸透させ乾燥後軽く研磨してざらつきを抑え薄く樹脂を塗布しました。
見た目には分かりませんが硬い膜ができているので保護する効果があります。
ボッテガ ヴェネタの革製品はバリエーションも豊富なのでいろいろなアイテムの
修理のご依頼をよくいただきます。
財布やバッグなどが主ですが今回初めてリュックサックのご依頼となります。
B4サイズほどの大きさで作りもしっかりした本格的なもので自重もあります。
素材は柔らかいラムレザー製です。
見た目には使用感も少ないのですが背中側のパイピング・表面の底側の角が
すれて色がはげ背中側のパイピングは革がすり切れて穴が開きプラスチックの芯材が
飛び出ていました。
大型のバッグでものを入れるとバッグが重くなり下面に負荷がかかります。
柔らかい革ということもあり外周のパイピングは傷みやすく財布やバッグなどで
角すれの修理が一番多い内容の一つとなります。
またバッグの上部のファスナーの開け閉めで一部パイピングの際の箇所で
破れてしまった箇所がありました。
お客様はご親族の方からプレゼントされた大切なバッグとのことで
修理をしようと修理業者にお問い合わせされたそうですが回答は
パイピングごと交換になる方法と破れの縫製を合わせると予算を超える金額になり
思案されているところで当方のボッテガ ヴェネタのバッグの修理ブログに行き当たったそうで
お問い合わせをいただきお持ち下さいました。
拝見しましたがパイピングに部分的な傷みはあるものの角に集中しており外周全部を
交換する必要がないと判断し部分補修の方法をご提案しました。
部分補修の方法は大きく二つになります。
●傷んだ箇所の上に革を巻いて縫製し覆い隠すとともに強度を上げる方法
事例 Before
バリーのビジネスバッグ
事例 After
黒などの場合 革を部分的に巻いても目立つことはなく新しい革なので強度もあります。
革を巻いていない箇所の段差はわずかに出ますが気にならない程度です。
部分的な傷みの場合 たいていはこの方法になります。
方法は内袋を外して傷んだ箇所のパイピングの縫製を解き新しい革を巻いて
縫製後バッグを元通りに組み直します。
部分なので費用を抑えることができます。
●傷んだ箇所を樹脂で埋めて形を整え目立たなくする方法
事例 Before
クロムハーツ ジムバッグ
事例 After
樹脂は元は液状なので一回の塗布では厚みが出ず塗布と乾燥を繰り返しある程度
厚みが出たら研磨して形を整えます。
乾燥するとプラスチックのように硬くなるのでパイピングの角など傷みやすい箇所には有効です。
縫製を伴わない修理なのでこちらも費用を抑えることができます。
今回の場合はリュックということでバッグの内側の作りが複雑で
バッグを解体・革巻き縫製・バッグの組み直しが通常のバッグと違って
手間と工数がかかるためその分費用は上がってしまいます。
二つの方法を先にご説明しましたが縫製ほど手間と費用がかからない
樹脂の方法で修理してほしいとのご依頼をいただきました。
パイピングの樹脂での修理はピンポイントとなるので補修感は少なくオリジナルの感じを
残すことができます。
●破れの縫製
●パイピングの部分補修
の二つを行いましたが修理日数も長くかからず傷みも目立たなくなり
気になる点は改善できました。
お客様にも仕上がりをご覧になってたいへん喜んでいただくことができました。
ご依頼をいただきありがとうございました。
修理は傷みが少ない内が仕上がりもよくでき費用を抑えることができます。
傷み始めたら早めのご依頼をおすすめいたします。
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