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2025/05/07

【Diorバッグ 修理】 レディディオール バッグ ベタついてホコリがとれないエナメルバッグの修理

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

ディオール レディディオール エナメルバッグのご紹介です。

使用感が少ないバッグでずっとしまっていたそうで久しぶりに出してみたら

ベタつきがあり付いたホコリが取れず使うことができない状態になってしまったそうです。

お気に入りのバッグなので修理してまた使えるようにしてほしいとのご依頼です。

 

Before 一見して問題がなさそうに見えます。   

Before 近くで見ると白いホコリがたくさんついていました。  

Before     

Before バッグ口にもホコリ  

Before  底面にはホコリが多く付いていました。

Before  光を当ててこの角度で見るとホコリの付着がよく分かります。

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After

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After エナメルの再施工で光沢感が上がりました。

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After 新しいエナメル層ですのでベタつくことはありません。

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After 黒い色で染め直しをした後エナメル施工しましたので深い色合いになっています。

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After

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レディディオールはディオールのバッグの中でも一番人気が高いアイテムのひとつになるそうで

長くつくられており素材やサイズ・色のバリエーションが多いので修理のご依頼をよくいただきます。

 

ブランド独自の「カナージュ」と呼ばれる正方形と菱形を組み合わせたような特徴的なステッチで

ふっくらとした立体感があり一目でディオールだと分かり高級感があります。

 

ご依頼のバッグですがよくご依頼をいただくものより一回り大きいサイズとなります。

状態はといいますと一見して使用感は少ないものでしたが触るとベタつきがあり

全体にホコリが付着していました。

 

エナメルで黒い色ということもあり普段使いではなく箱に入れて保管されたまに使っていたそうです。

ベタつきですがエナメル素材は高温や多湿に弱く夏場など気温が高くなりますので

その状態が長く続くことでエナメル膜が劣化しまうことが原因です。

変色なども塗装膜の劣化によるものでエナメル素材の保管には注意が必要となります。

 

あまり使っていない高価なバッグが使用できない状態になったのが分かった時は

さすがにショックだったと思います。

 

お客様は修理できないか業者を探されたそうですがエナメル素材となると断られることが多く

当方のディオールの同じ形でベタつきを改善した修理ブログに行き当たったそうで

お問合わせをいただきお持ち下さいました。

 

このような状態の修理ですが

エナメル膜の下の素地の色に問題がない場合・・・下地処理をしてエナメル施工

となります。

 

ご依頼のバッグはキズやすれなどはありませんでしたが落ちない付着物がついた箇所が

多少ありましたので仕上がりよくするために

黒で染め直しをして覆い隠した後エナメル施工を行いました。

 

エナメル施工の工程ですが

●クリーニングしてホコリを取り除き皮脂などの付いた脂分を脱脂処理

 エナメルのベタつきですがクリーニングで改善できる場合があります。

 植物系のクリーナー液を使いブラッシングしましたが多少ベタつきは落ち着いたものの

 根本的な改善はできませんでしたので修理を継続しました。

 

●軽く研磨して塗料の密着性を上げる下処理

 カナージュのバッグはステッチ縫製が前面・後面の全面にあるので糸を傷めないように

 ていねいに研磨しなければならず時間のかかる作業となります。

 

●ベタつきがあるので研磨で落ちた塗装膜を再度クリーニングして取り除く

 

●非施工面のマスキング処理

 レディディオールのバッグはよく出来た作りで持ち手を取り外すことができるので

 本体・持ち手と個別に施工できるようにします。

 持ち手はアールが付いていて丸みがあるので外せると施工しやすく仕上がりよくできます。。

 

●塗料の密着性を上げるため溶剤を塗布する下準備

 

●黒い塗料を塗布して色を均一にする染め直し

染め直しの後 十分な乾燥期間を置きます。

 

●エナメル施工

となります。

 

エナメル施工は塗装を行うまでに下処理が多くあるので時間のかかる作業となります。

バッグは箱型なので各面のツヤ感・塗装の厚みが均一にできるよう塗料を塗布する

順番をシュミレーションして行い塗布後 状態を確認して進めました。

 

エナメル施工は作業中に触ったりやり直しが効かないので毎回緊張しますが

エナメル塗料もうまくムラなく乗りきれいに仕上げることができました。

黒い色も深みが増し気になる点は改善できましたので気分よくお使いいただけます。

 

お客様にもたいへん喜んでいただくことができお引き取りにお越しの際

帰りにそのまま肩にかけて帰られたのが印象的でした。

時間のかかる作業でお待たせしましたがご依頼をいただきありがとうございました。

 

エナメル素材の保管ですが先にお伝えしたように

高温や多湿で劣化してしまう場合がありますのであまり使わないからと

箱詰めなどして長いことしまわないようにお願いしています。

バッグなどハンガーラックなどに掛けて他のものと間を開けて吊るしておくのもよいです。

 

修理は傷みが少ないほど補修感を少なくできますので気になってきたら

早めのご依頼をお勧めいたします。

 

バッグ  かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の

修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。

エナメル素材も対応いたします。

 

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