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革修理ブログ
2025/05/21
【シャネル バッグ 修理】 シャネル エナメル ショルダーバッグ エナメルが劣化して部分的に白くなったバッグの再生
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
シャネル エナメル バッグのご紹介です。
25年以上前に購入されたそうですが保管中に表面の一部が白く濁ったようになって
ツヤがなくなってしまいそれ以来長いこと使っていなかったそうです。
修理しようと業者を探されたそうで当方のシャネルのエナメルバッグの再生ブログをご覧になって
お問合わせをいただきお持ち下さいました。
Before 正面は問題ありません。
After
Before バッグの上面の持ち手周りが白く濁ってくもっていました。
After
Before クセがついてくぼんだ箇所は劣化が大きいです。
After くぼんだ感じを矯正してエナメル施工をしました。
Before 逆側も同じ箇所が劣化して白くなっていました。
After
Before
After 跡も残らずきれいにできました。
Before ショルダーストラップも白くなって乾燥していました。
Before 黒い色・ツヤ感が戻りました。
Before
After
Before
After ツヤ感も均一できれいに仕上がりました。
Before
After
シャネルのバッグの中で「バニティ」バッグあるいはケースと呼ばれるシリーズになり
本来は化粧品を入れるための小さなバッグになるそうです。
瓶などのものが入りやすいよう側面のマチに奥行きがあります。
そのため小さくてもものが入りショルダーストラップも付くので普段使いもでき使い勝手が良さそうです。
状態はと言いますとシャネルのココマークの全面・後面は問題ないのですがバッグの持ち手周りと
その両サイドに白く濁った箇所ができて革も乾燥していました。
お客様は箱に入れ長いことクローゼットにしまっており出してみたらこのようになっていたそうです。
エナメル素材は「高温」や「高い湿度」に弱い素材なのでその状態が長く続くと
変色・劣化やベタつきが発生しやすくなります。
高価なブランドのお品を大切に保管していたのに劣化して使えなくなるとショックですよね。
このような状態の場合の修理ですが傷んだ箇所のみ部分的に補修して目立たなくすることは
できません。
エナメルの場合オリジナルの色やツヤ感に合わせることができないためです。
また劣化した箇所があるということは見た目では問題ない箇所でも劣化していることが
多いため修理は「全体」の染め直し・エナメル施工となります。
古い物の場合特に注意を払って進めますが修理でシンナー系の溶剤や塗料を使いますので
それが古くなったエナメル素材に干渉してしまい劣化が進行してしまう場合があります。
先に注意点をお客様にご説明してご了承をいただき進めるようにしています。
エナメル施工の工程ですが
●クリーニングして汚れを落とす
白くなった箇所は粉状になっていますのでざらついた感じを抑えます。
●軽く研磨して塗料の密着性を上げる下処理
劣化の箇所は革が硬化しており傷めないよう注意しながら進めます。
●非施工面のマスキング処理
●塗料の密着性を上げるため溶剤を全面に塗布する下準備
●黒い塗料を塗布して色を均一にする染め直し
●エナメル施工
となります。
一番傷みの大きかったバッグ上面の左右の箇所も下処理の段階で素地の荒れた感じを
抑えることができましたので補修感は残らず染め直しで黒い色に戻すことができました。
その後エナメル施工を行いました。
箱ものの場合各面のエナメルのツヤ感・厚みを均等にできるよう塗装していく順番を
シュミレーションしてから行います。
小さいバッグでしたが各面のツヤ感も同じにできましたのできれいに仕上げることができました。
当方のエナメルはツヤ感・厚みがあるので高級感もでたと思います。
懸念した施工中のホコリの付着もなく元の感じに戻せましたのでまたお使いいただけます。
お客様にも仕上がりをご覧になってきれいになったとお礼のことばをいただくことができました。
ご依頼をいただきありがとうございました。
今回のバッグもそうでしたが劣化の原因のひとつに保管の仕方によるものがあります。
「あまり使わないから」「エナメルは特別な時に」などで箱など入れてしまいこまずに
空気の通る箇所で他のものと間を開けてしまわれることをおすすめしています。
バッグなどはハンガーラックにかけてつるして置くのもよいです。
修理は傷みが少ないほど補修感を少なくできますので気になってきたら
早めのご依頼をお勧めいたします。
バッグ かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の
修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。
エナメル素材も対応いたします。
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TEL:03-6426-8548
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