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2025/06/05

【LOUIS VUITTON ベルト 修理】 ルイ ヴィトン エピ ベルト ゴールドの輝きがあせたバックルの再メッキ加工 傷んだベルト穴の修理

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

ルイ ヴィトン エピ ベルトのご紹介です。

ご使用と経年で元のゴールド色がくすんでしまい使用感が出ていました。

革部のベルトを固定する穴の周りの芯材が中で折れておりカクカクする状態です。

長年ご愛用で修理できないか業者を探されたそうで

当方のルイ ヴィトンのベルト修理のブログをご覧になってお問合わせをいただきました。

 

修理の内容はバックルの再メッキ・ベルト穴の修理・革の表面の染め直しをして

全体をきれいにしてほしいとのご依頼となります。

 

Before 金メッキですが元あった輝きがありません。

     この状態までになると相当長いことお使いになってきたことが分かります。

Before  ベルトを通すループは出っ張っているので角がすれてはげ下地が出ていました。

 

Before

   

Before    

 

ルイ ヴィトンのベルトは種類も多くバックルの仕様や形状もさまざまですが

LVのイニシャルをモチーフにして人目でヴィトンと分かるものと

刻印を控えめにしたオーソドックスな形状・デザインのものがあるように思います。

 

修理で一番多いのが今回ご依頼をいただいた剣先型のシンプルなデザインに

刻印のあるタイプのものになります。

色は合わせやすいシルバー色が主ですがゴールド色もよくいただくカラーとなります。

 

お客様にベルトのバックルやバッグの金具などの金属パーツを「磨き」で

きれいにしてほしいとのご相談をいただくことがあります。

 

メッキ加工された金属部品は磨くだけではきれいにできずあまり研磨すると

メッキの表面を傷めたり下地が出てしまうので元の状態までに戻すためには

剥離や研磨処理をした後「再メッキ加工」となります。

 

【シルバー色の場合】

メッキですがいろいろな種類がありますがバックルなど毎日使うもので

ご使用で「すれる・当たる」などがひんぱんにあり使用上で耐久性を求められるものの場合

シルバー色ですと「ロジウムメッキ」を行っています。

「ロジウムメッキ」は特性として変色せずキズがつきにくく堅牢なのでベルトなど加工に適した

メッキの種類となります。

 

【ゴールド色の場合】

金メッキの種類は 14金 18金 24金とありますが今回のバックルは24金の種類となり

一番色が濃いタイプとなります。

 

再メッキ加工ですが

加工に当たって最初に剥離作業をして今のメッキをはがした後

研磨してキズや打痕をならす下準備をしてから行います。

あまり研磨すると形が変わる場合があるのである程度までとなりますが

研磨では取りきれない深いもの以外おおむね付いたキズを目立たなくすることができます。

 

再メッキをすると新品時と同じくらいのレベルの輝きまで戻すことができます。

ベルトは体の中心にきて人目にも触れるので使用感があると気になってしまいますよね。

お仕事の場や一目でブランド品だと分かるものだといっそうだと思います。

 

今回のバックルは大きいものや深いキズがなかったので剥離・研磨処理で

キズはほとんど分からなくなり角など摩耗して下地が出ていた箇所も段差など残らず

きれいに仕上げることができました。

 

再メッキ加工後

Before

After 

Before

After  

Before

After  

Before

After   

 

After  

   

After

 

元の状態が想像できないくらいきれいに仕上がりました。

気持ちいいくらいの輝きです。

 

革部の修理

バックルがここまで使用感があると革の部分も柔らかいので同じように傷みがあります。

ご依頼のものは固定するベルトの穴の位置は使用する際一定で同じ箇所になるので中の芯材が

長いご使用で折れてしまっている状態でした。

 

修理ですがバッグなどの場合芯材の交換ができる場合がありますが

ベルトの芯材は長さ分の一体型なので全交換はできません。

技術的には可能な場合もありますが交換に当たり縫製を解いて交換し再度組み直しの縫製となると

費用は手間と工数がかかり高額になるため修理として現実的ではありません。

 

そのため補強する手段として傷んだ箇所の裏側に革を当てて接着し上下のステッチ線を活かして

縫製して押さえ固定する方法で修理をしました。

折れた芯材が多少カクカクする感じは残りますが革一枚分当てることで今より強度は上がります。

こちらですと部分修理・表面からの加工ですので費用を抑えることができます。

 

Before 

 

革を当てる位置のイメージ

After  薄い牛革を当てて接着し補強しました。

    ステッチ線の上下で押さえているのでめくれてくることはなくステッチ線を活かしているので

    跡や補修感は表には出ません。

 

 

ベルト穴の補強の後 表面の革部の染め直しをしました。

Before

After  ツヤ感も落ち着いた感じになって黒い色もはっきりしました。

Before

After

Before すれて表皮が削れた感じになっていました。

After 跡は無くせないので残りますが色が乗り目立たなくなりました。

 

いかがでしょうか。

金具・革部と手を入れられる箇所を直せば使用感を薄れさせまた長く使うことができます。

お客様にも仕上がりを喜んでいただくことができました。

ご遠方より宅配便でお送りいただきましたがご依頼をいただきありがとうございました。

 

古くなって使わなくなったベルト・サイズの合わないベルトをお持ちの方もいらっしゃると思います。

再メッキ加工・革部の修理を承っていますのでお気軽にお声をおかけ下さい。

 

バッグ  かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の

修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。

エナメル素材も対応いたします。

 

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