革修理|東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店
革修理ブログ
2025/06/13
【COACH バッグ修理】 コーチ ショルダーバッグ 古いバッグの染め直し
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
コーチ ショルダーバッグのご紹介です。
素材はグラブタンレザーと呼ばれる厚みがあり丈夫な革ですがしなやかさもある上質な牛革製です。
古いものですが状態はよく四隅に軽微なすれがある程度ですが革の質感を出すために
表面の仕上げが薄く経年で色にムラ感が出ていました。
お客様はそれが気になって以前ご自身で手入れをされたそうですがうまく行かず
ケアで使われたクリームが残ってしまい白っぽくなった箇所があり
また使えるようにきれいにしてほしいとのご依頼をいただきました。
Before 一見すると傷みはないように見えます。
Before
Before ケアで使用されたクリームの脂分が残って白くなっていました。
Before 白い部分を落とそうとしたそうですが取り切れず長いことこの状態だったそうです。
Before フラップ裏が元の色合いです。
Before 角がすれていましたが経年を考えると傷みは軽微でした。
コーチの古いバッグは現行のラインと違い「オールドコーチ」というくくりで特徴として
シンプルなデザイン・上質なレザーでしっかりしているなどがあり人気が高いそうです。
今回ご依頼をいただいたバッグは内側にMADE IN THE UNITED STATESの刻印があり
オールドコーチの中でも初期の1980年代にアメリカで作られた希少性のあるものです。
状態は一見して古いものの割に目に付く傷みは少ないのですが
よく見るとバッグ本体に白い筋があちこちついていました。
お客様によると以前ご自身でお手入れで革用のクリームを塗られ拭き取りがうまくできず
中に残ってしまったそうで見映えも悪くなり使うのがはばかられ何年もしまいっぱなしだったそうです。
ケア用のクリームや靴墨などもそうですが経年して水分が抜けると硬くなってしまうので
その状態のものを使うと擦り込むことになるので塗布した箇所から広がらず
部分的に浸透してしまうのでこのような状態になったのだと推測します。
革製品の修理で多い内容のひとつがご自身でケアした際擦ってしまい
表皮を傷めたり色が落ちてしまったなどがよくあります。
お客様は修理して使えるようにしようと業者を探され当方のコーチのバッグの修理ブログをご覧になって
お問合わせをいただきお持ち下さいました。
このような場合の修理ですがクリーニングした後染み込んだ脂分を抜く脱脂処理を行いますが
革の風合いを出すため表面の仕上げが薄いので脱脂処理で色が抜けてしまう場合があります。
色が抜ける・はげた場合 黒でしたら部分的に補色できますが薄い色や微妙な色合いのものは
補色しても色が完全に合わないので補修した跡が残ってしまいます。
お客様に先に内容を説明しバッグ全体に色のムラ感や部位によって色の感じが違っていることもあり
色も均一で一番きれいにできる全体を染め直しする方法をご提案し修理のご依頼をいただきました。
先にクリーニング・脱脂処理を行いましたが経年していることもあり白くなった感じは残りましたので
染め直しの作業に移りました。
次の工程として
●軽く表面を研磨して塗料の密着性を上げる下処理
●非施工面のマスキング処理
●補修溶剤を浸透させてすれ・革質を改善する下準備
●色合わせをして塗料を調合し色を均一にする染め直し
フラップの内側は日に当たらないので元の色に近くその色に合わせました。
●仕上げに色止め・ツヤ感の調整のクリアー塗装
となります。
Before
After
Before
After
Before
After
Before
After
Before
After
Before
After
Before
After
Before
After
おおむね色も合い白くなった箇所も目立たなくなりました。
経年の割に状態がよかったので仕上がりもいいです。
気なる点は改善できましたのでまた使っていただけます。
お客様にも仕上がりを喜んでいただくことができました。
ご依頼をいただきありがとうございました。
オールドコーチの染め直しの事例
https://setagaya-kawa-kenkyujyo.net/blog/9390/
ファスナー引き手作成
縁巻き・パイピングの縫製修理も承っています。
https://setagaya-kawa-kenkyujyo.net/blog/11869/
修理は状態がいいうちが仕上がりよくできまた費用を抑えることができました。
傷み始めたら早めの修理をお勧めいたします。
バッグ かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の
修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。
エナメル素材も対応いたします。
革のことなら
革研究所 世田谷店にお問合わせください。
東京都世田谷区新町2-17-9
TEL:03-6426-8548
info-setagaya@kawa-kenkyujyo.net
ご来店は13-18時で承っております。
事前にご都合を連絡していただけますようお願いいたします。
定休日:火曜日
革鞄・バック
革の鞄(カバン)のスレやキズの補修、変色、革の色を変える(カラーチェンジ)までお任せください。VUITTON(ヴィトン)GUCCI(グッチ)等の革ブランド品も修理可能です。
財布・小物
革財布(サイフ)、小銭入れ、キーケース等の小物全般の革のキズ、スレをキレイに修理いたします。CHANEL(シャネル)GUCCI(グッチ)等のブランド革小物の修理ももちろんOKです。
革靴・ブーツ
男性物の革靴、女性物のブーツ等靴の革修理(スレ・キズの補修)も可能です。思い出の有る革靴等の修理はお任せください。もちろん革靴の修理に関してもブランド靴の修理可能です。
革衣類
革ジャン、革コート・革のジャケット等革衣類の修理、補修もお任せください。部分的なスレ・キズの補修から、革全体の色を変える(カラーチェンジ)まで幅広く対応いたします。
ソファー・椅子
革ソファー・革の椅子の修理実績も多数ございます。痛み具合によっては革の張替えも可能です。カッシーナ(CASSNA)等のブランドソファー修理もお気軽にご相談ください。
自動車内装
自動車の革ハンドル・革シートの修理(リペア)も可能です。ベンツ・BMWなどの高級外車から、国産の自動車まで数多くの修理実績がございますのでお気軽にお問合せください。
代表者 酒井 大亮
所在地 〒154-0014 東京都世田谷区新町2-17-9
※ご来店の際は事前にご連絡下さい。
TEL 03-6426-8548
対応エリア
東京都世田谷区近隣エリア
当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。