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革修理ブログ
2025/09/11
革ジャン レザージャケット よくある破れ・穴開き・襟・袖の傷みの修理 【レザージャケット 革ジャン レザーコート レザーパンツ 破れ修理】
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
今はまだ暑い日が続いていますが9月後半になってくると革衣類の修理が
少しづつ増えていきます。
中でも特に多いのが「破れた」箇所を直してほしいご相談となりますが
今回はさまざまな破れ・素材・箇所の修理事例をご紹介いたします。
修理の具体的な内容として
● レザージャケットや革ジャンが破れてしまった
● 穴が開いてしまった
● 袖や襟周りの傷みや穴開きを目立たなくしてしてほしい
などとなります。
修理の方法は状態を見ての判断になりますが
方法は大きく二つ
① 破れた箇所の裏に革を当てて接着
② 破れた箇所の裏に革を当てて接着 + 破れた線に沿ってステッチ縫製
となります。
① 破れた箇所の裏に革を当てて接着
ですが破れた箇所が
・ステッチ縫製から離れていて干渉しない箇所
・ 「脇の下・肩周り・肘周り」ではなく着用の際 力がかからない箇所
ですと「接着のみ」の修理方法となります。
破れた線が合うようでしたら線は残りますが目立たなくできます。
縫製しないので強度はそう上がりませんが修理跡が目立つことはなく
費用も抑えることができます。
接着縫製の事例
【黒い色】
Before
Before
After
Before
After
色が黒で破れた線が合えばおおむね目立たなくできます。
茶色や薄い色の場合
木の枝に引っ掛けてしまったそうですが革の色・仕上げが薄いです。
Before
Before
Before 背中の左右に大きな破れがありました。
After
After 線が合い接着で目立たなくなりましたが薄い色・革の仕上げが染料系で薄い場合など
水分・接着剤の染み込みで線の色が濃くなります。
After
接着箇所の色が濃くなる可能性がある場合は事前にご説明してご了承をいただき進めます。
【ポケット周りの破れ】
破れの修理で多いもののひとつが「ポケット周り」となります。
ご使用で引っ掛けてしまった・手や物を入れる際破れてしまったなどが原因で
この場合
・接着修理 ・・・ 跡は目立たなくできても強度が取れない
・接着+ステッチ縫製 ・・・ 強度は取れるがステッチ線が残る
となりステッチ縫製の方が料金的にも高くなります。
接着縫製
Before
Before
After
Before 革コートですが大きく破れていました。
Before
After
破れた線が合えばおおむね目立たなくできますが
接着のみの場合は強度がないのでポケットは破れる前と同じように使うと
また破れてしまうので注意が必要となります。
② 破れた箇所の裏に革を当てて接着 + 破れた線に沿ってステッチ縫製
Before
After
After 既存のステッチ線に沿って縫製したので目立ちません。
Before 破れた範囲も広く複雑な破れで接着だけでは戻すことができない状態でした。
After
After 洗いをかけた革でシワもありステッチ線は残りますが目立つことはありません。
また着ることができるようになりました。
Before こちらはレザーパンツになりますが裾がステッチ線に沿って破れていました。
After
Before
After 裏に革を当てて縫製するので強度は確保できます。
Before こちらもポケット周りに大きな破れがありました。
Before
After ステッチ線は出ますが着用できるようになりました。
Before 右胸に大きな破れ
Before
After ステッチ線は破れた左右を縫い規則性があるので大きく目立つことはありません。
【破れた箇所の革がなくなった・破れた箇所の革が弱っている場合】
破れの修理の中でそう多くはありませんが部分的に革が欠損してしまう場合があります。
その場合は革をパッチワークのように当てて縫製する方法となります。
黒い色でしたら合うような革を使いますがそれでも同じ色や感じのものはないので
差異は出るので補修跡は残ります。
Before アクアスキュータムのレザージャケット
Before 腰回りが破れており革が欠損した状態でした。
このような場合ですが同じ革はないので近いものを探しますが差異はでるので
革当てをしても補修跡が残ってしまいます。
そのため代案として身頃の内側の革をカットして「当てる革」とし破れた箇所に
縫製して覆い隠す方法で目立たなくします。
After
色が合いますので貼った跡は残りますが目立つことはありません。
After 遠目で見ると気付きにくい仕上がり感です。
革を切り取る部分
革を当てて接着して覆い隠します。
内側なので人目にも触れず着用にも問題がありません。
こちらは首の後ろに穴が開いており以前革を当ててご自身で接着修理をしたそうですが
気に入らずはがしたそうです。
このように色に濃淡があり経年したものに合うような革を見つけることはまず無理です。
こちらも身頃の裏の革をカットして「当て革」を作ります。
当てる位置のイメージ
After 色がいっしょなので補修跡は残ってもそう気になりません。
革をカットした部分の革を当てて接着しました。
こちらはルイ ヴィトンのレザージャケットのサイドベルトをひっかけてしまい
大きく破れていました。
裏面はダミエ柄でしたが同じ生地はないので薄い革を当て縫製しました。
After 複雑な破れでしたが線も合い目立たなくできました。
After
こちらは薄い一枚革のリバーシブルコートです。
裾を車に乗る際挟んでしまい破れたそうです。
裏面は表面にささくれが出来ていました。
このような場合革を一枚当てないと縫製できません。
合うような色や感じの革の調達はまずできませんので
当てる革を内側のポケットの見えない部分から切り取り使用しました。
After
After リバーシブルでメインは表の黒面となりますが赤い面でも補修跡は残りますが
裾なので目立つことはありません。
レザージャケットの脇の下の破れ
すれる箇所なので革も弱っており接着できない状態でした。
方法として身頃裏から革を切り取り破れた箇所を覆い縫製して目立たなくするとともに
弱った革の強度を上げました。
切り取った箇所に革を当てて着用に問題ないようにします。
【脇の下・肩周りの破れ】
破れで一番やっかいな箇所は着用で力のかかる箇所「脇の下・肩周り」となります。
理由は着用あるいは革の劣化で破れが「ステッチ線」に沿って破れていることが
多いためです。
縫製が困難な上 問題なく着用できるように強度が必要になります。
Before 脇の下がステッチ線から切れていました。
革にのりしろがなく巻きこむこともできません。
After 幸い裏地が密着していましたので裏地に貫通して縫製しました。
既存のステッチ線に沿っているので目立つことはありません。
After
肩周りの破れ 革の合わせ面の縫製を解いて縫うことが困難でした。
After 縫製を解かずに裏地に貫通して既存のステッチ線の際に沿って縫製し
目立たなくするとともに強度を確保しました。
ステッチ線ギリギリに縫うので目立たない仕上がりにできます。
【レザーダウンジャケット】
革製のダウンジャケットですが薄い革が使われていることが多くステッチ縫製すると
膨らんだ感じがなくなり線がはっきり残るので方法は可能な場合接着修理となります。
注意点として接着した後接着剤が固まるまでダウンの復元力で盛り上がってくるので
線がぴったり合わなくなる可能性があります。
また革を当てた箇所は平らになるので何かを当てた感じは残ります。
目立たない範囲ですが先にご説明して了承をいただき進めています。
Before
After
【プリントレザー】
Before
After
Before
After
【パンチングレザー】
Before
裏地が白系でしたので目立たないよう薄い白い革を裏に当てて接着し目立たなくしました。
After 跡も残らず目立たなくできました。
破れ以外にも袖周りなど傷みやすい箇所の革巻き縫製も承っています。
Before
After 傷んだ端をパイピングのように革を巻いて覆い隠すとともに強度を上げます。
Before
After
After 革の色に多少の違いが出ても左右対称で端だとデザインのようにも見え
目立つことはありません。
革の感じや色は同じなので脇の下ということもあり目立ちません。
いろいろな事例をご案内いたしましたが革衣類の破れや傷みの修理は
状態を見て修理方法をご提案させていただきます。
秋から冬にかけて着用シーズンになりますとご依頼は一気に増えてきます。
縫製修理の場合は納期を長くいただきますので修理をご検討の方は
早めのご依頼をおすすめいたします。
修理は状態がいいうちの方が仕上がりよくでき費用を抑えることができます。
傷み始めたら早めのご依頼をおすすめいたします。
バッグ かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の
修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。
エナメル素材も対応いたします。
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TEL:03-6426-8548
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