革修理ブログ

革修理ブログ

全てのブログ

2022/10/05

【Goyard バッグ 修理】ゴヤール トートバッグ 持ち手のコバ樹脂ベタつき修理・クリーニング

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

ゴヤール トートバッグのご紹介です。

経年と長いご使用で

・持ち手の樹脂のベタつき

・本体の樹脂コーティング部分の汚れ

・持ち手 付け根 脇 穴開き 

があり修理・クリーニングしてほしいとのご依頼です。

 

Before 樹脂コーティング部分の下側が特に汚れで黒ずんでいました。

After 汚れが取れてパターンがはっきりしました。

Before 写真では傷んでいないように見えますが色落ちします

After

Before

After

Before 肩に掛けた際 バッグ下を手で支えるので汚れやすい箇所です。

After

Before 持ち手の付根脇に穴開き箇所があります。

     穴が開いた理由は物をたくさん入れて重くなってしまうと重みで

     下にさがるので穴の開いた位置はすれるためです。

After 裏から革を当てて接着しステッチ縫製しました。

    ステッチ線は残りますが四箇所均等なので大きく目立つことはありません。

Before

After

Before 裏側まで傷んでいました。 

After ステッチ縫製する箇所の位置を合わせました。

    革に厚みがあるので重みがあってもピンポイントではふくらまなくなりました。

    硬さも適度なので表からの見映えに干渉しません。

 

ゴヤールのトートバッグの持ち手のベタつきの修理依頼はとても多いのですが

初めて拝見するカラーのバッグでした。

サイズは一番大きいサイズとなります。

 

ゴヤールのサンルイのバッグでよくある持ち手のコバ面の樹脂の劣化によるベタつきに

加え長年のご使用で持ち手根元脇のすれて穴があき樹脂コーティング部分が傷んでいました。

穴が開く原因は大きいバッグで物もたくさん入るので重い状態で長い間使われていて

負荷のかかる位置がすれてしまったことになります。

丈夫な樹脂コーティングですが一枚で芯材などがなく柔らかいこともあります。

 

お客様は使いやすく気に入っているので修理できる業者を探され

当方のゴヤールバッグの修理ブログをご覧になってお持ちいただきました。

 

修理の方法ですが

【持ち手のコバ面】

ベタつきはコバの樹脂の劣化ですのでできるだけはがして再生します。

樹脂は元は液状で一回では厚みが出ませんので塗布と乾燥を繰り返し

少しずつ積層していきますがある程度厚みが出たら研磨して形を整えますが

時間のかかる修理となります。

再生すると硬い樹脂となりますので強度も十分となりますので

前のように溶けたり色落ちすることはありません。

 

微妙な色合いなので色合わせに苦心しましたが色も合いオリジナルの感じを残せています。

 

【樹脂コーティング部分】

白など汚れが目立ちますが濃い色も汚れると模様の感じが鈍くなったりベタついたりします。

ご依頼のものも相当汚れていましたのでクリーナー液を使って

ブラッシングして汚れを浮かすようにして落としました。

一度では落ちなかったので時間をかけて複数回行っています。

その後トップコート(防汚にもなります)のクリアー塗装して汚れを付きにくくしています。

けっこう汚れも落ちましたのでゴヤールのロゴやパターンもはっきりしました。

 

【持ち手 付け根脇 穴】

大きいバッグで中に物をたくさん入れると本体が重みで下がるので

樹脂コーティングの持ち手根元部分にクセがついてしまいます。

そのため膨らんだ部分がすれてしまうので四箇所に穴が開いていました。

 

修理は付属している小物入れの樹脂コーティングを当てる生地として使用し

パッチワークのように上から縫いつける方法もあるようですがかえって目立つと考え

代案として裏に革を当てて接着し付いたクセをある程度戻して四角くステッチ縫製しました。

糸目が表に出ますが本体の色にステッチの色を合わせ

四箇所均等な位置にして縫製していますので目立つことはありません。

 

持ち手のベタつきも直りクリーニングで汚れもすっきり落ちましたので

使用感は大きく薄れました。

穴も補強もでき強度も出ていますのでバッグに重みがでても

ピンポイントですれていくことから回避できました。

気になる箇所は改善できましたので気持ちよくお使いいただけます。

 

お客様にも仕上がりをたいへん喜んでいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

革製品の修理 補修 染め直しなど革のことならお気軽に 

革研究所 世田谷店にお問合わせください。

 

東京都世田谷区新町2-17-9

TEL:03-6426-8548

info-setagaya@kawa-kenkyujyo.net

 

ご来店は13-18時で承っております。

定休日:火曜日

革修理対応製品

革修理対応製品

革鞄・バック

革鞄・バック

革の鞄(カバン)のスレやキズの補修、変色、革の色を変える(カラーチェンジ)までお任せください。VUITTON(ヴィトン)GUCCI(グッチ)等の革ブランド品も修理可能です。

財布・小物

財布・小物

革財布(サイフ)、小銭入れ、キーケース等の小物全般の革のキズ、スレをキレイに修理いたします。CHANEL(シャネル)GUCCI(グッチ)等のブランド革小物の修理ももちろんOKです。

革靴・ブーツ

革靴・ブーツ

男性物の革靴、女性物のブーツ等靴の革修理(スレ・キズの補修)も可能です。思い出の有る革靴等の修理はお任せください。もちろん革靴の修理に関してもブランド靴の修理可能です。

革衣類

革衣類

革ジャン、革コート・革のジャケット等革衣類の修理、補修もお任せください。部分的なスレ・キズの補修から、革全体の色を変える(カラーチェンジ)まで幅広く対応いたします。

ソファー・椅子

ソファー・椅子

革ソファー・革の椅子の修理実績も多数ございます。痛み具合によっては革の張替えも可能です。カッシーナ(CASSNA)等のブランドソファー修理もお気軽にご相談ください。

自動車内装

自動車内装

自動車の革ハンドル・革シートの修理(リペア)も可能です。ベンツ・BMWなどの高級外車から、国産の自動車まで数多くの修理実績がございますのでお気軽にお問合せください。

店舗情報

革研究所 世田谷店

代表者 酒井 大亮
所在地 〒154-0014 東京都世田谷区新町2-17-9
※ご来店の際は事前にご連絡下さい。
TEL 03-6426-8548

対応エリア
東京都世田谷区近隣エリア

当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。

PAGE TOP