革修理｜東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

オーストリッチ ハンド バッグのご紹介です。

使用感は少ないですが古いバッグです。

冠婚葬祭で使うのが主な使用目的で長いこと使っていなかったそうですが

久しぶりに出したら内側の合皮が劣化してはがれポロポロ落ちてきて

使うことができないので修理してほしいとのご依頼です。

 

Before　

Before　合皮が経年で劣化した状態です。

　　　　　　ファスナー付きポケットや仕切りもあり作りが複雑でした。

After

Before

After

Before　側面は接着剤も劣化してはがれていました。

After

Before

After

Before　背のポケット

After

 

購入されたのが２５年ほど前とのことで

保管の状況にもよりますが合皮の場合経年で劣化してしまいます。

合皮は修理ができないので新しい内張りに交換となります。

 

オリジナルが合皮の場合 交換する素材は同じ合皮にせず

シャンタン生地という内袋や内張りに適した素材を使用します。

シルク調の光沢のある生地ですべりもいいので扱いやすい

ものです。

 

内張りが本革の場合 薄い革に交換することもできますが

費用は生地よりかかります。

そのためコスト面を考えて生地への交換をすることもできます。

黒以外主要な色はほぼ揃うのでオリジナルと多少色が違っても

大きな差異はでないので問題ありません。

 

内張りの交換ですが

・本体をパーツに解体

・生地の交換

・再縫製して組み直し

と手間と工数のかかる修理となりますのである程度

費用はかかります。

 

ご依頼のものは

・前後に物入れが二つ

・間にポケット状の仕切り

・バッグ背のポケット

と複雑な作りでファスナー付きのポケットについた

カンガルーのようなポケットも二箇所ありました。

同じ仕様で作成もできますがポケット全部を再現すると

費用もかかるため同じ仕様か・ポケットを少なくして

コストを抑えるかご提案して進めました。

 

冠婚葬祭が主なため使用頻度も少ないので

（内側のブランドロゴに保護の透明シールがまだついていました）

主要なファスナー付きポケット一箇所のみでいいとの

ご希望でしたので仕様を簡素化して交換しています。

 

革部は使用頻度も少なかったので傷みはなく

内張りの交換で中も新品同様になり使用感は

薄れました。

これからもまだまだ長く使っていただけます。

 

遠く福島県より宅配便にてお送りいただきましたが

仕上がりをたいへん喜んでいただけました。

ご遠方よりご依頼をいただきありがとうございました。

 

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