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革修理ブログ
2023/01/25
【革ジャン 修理】 レザー ライダース ジャケット 日焼け・部分 色あせを染め直しして目立たなくしました
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
レザー ライダース ジャケットのご紹介です。
使用感は少ないジャケットですが肩や袖が日に焼けて
色が抜けてしまい着られなくなったので修理してほしいとのご依頼です。
Before
After
Before
After
Before
After
Before
After
Before 肩
After
Before
After
色があせた原因はハンガーにかけて日当たりがいい部屋で
出して保管していたことによります。
革の質感を出すために色止めの膜が薄く主に染料仕上げでしたので耐光性が弱いこともあり
角で出っ張った箇所は色抜けしていました。
ハンガーに掛けると薄く平らになるので表からは分からず
オフシーズンは着ないこともあり気がついたらこのようになっていたそうです。
色の落差も大きいので長い間かけっぱなしだったのだと思います。
このような状態の場合の修理は部分的に補色・補修をして箇所を周りになじむませ
目立たなくさせる(ぼかす)する方法になります。
最初にクリーニング・脱脂を行った後
色が抜けた箇所を染料で染めていきます。
塗布・乾燥を繰り返して色を濃くし周りとなじむようにします。
染料だけでは革の染み込みの差異でムラ感が残りますので下地作りとなります。
ある程度濃くなったら顔料を塗布をして色を均一にします。
顔料は耐光性にも優れこのような場合の補修に適しています。
方法はスプレーガンを使っての塗装となります。
同じ黒でも元の塗料とは異なりますのでそこだけ修理感が出ないよう少しずつ塗布して
周りとの感じを見ながら色合いを調整していきます。
色が抜けてしまった箇所とそうでない箇所との境目も多少色が抜けていて
黒でもグレーがかっていたのでその部分も調整が必要となりますが
塗装面が広がると補修感が残る場合がありますので慎重に行います。
結果 部分補修でしたが修理した感じは残ることなく革の質感も変わらず目立たなくできました。
お気に入りのジャケットだそうで仕上がりをたいへん喜んでいただくことができました。
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