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2023/02/17

【BOTTEGA VENETA バッグ 修理】 ボッテガ ヴェネタ ショルダー バッグ 茶色から黒へカラーチェンジしました

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

ボッテガ ヴェネタ  ショルダー バッグのご紹介です。

柔らかいラムレザー製です。

ご使用と経年で角がすれて色がはげ目立つようになってきて

くたびれた感じがするので黒へカラーチェンジしてほしいとのご依頼です。

 

Before

After

Before

After

Before

After

Before 

After

Before 

After

Before ショルダーの起点

After

Before ファスナー 引き手は革がはがれています

After 接着し直して形を整えました

 

大型のショルダーバッグになります。

柔らかいラムレザー製で大きなショルダーということもあり

重みで角はすれやすく表皮がはげてささくれていました。

 

カラーチェンジですが

薄い色から濃い色への変更が可能です。

逆をご希望の方もいらっしゃいますが

修理は上からの塗装になりますので使用ですれたり・はげたりした場合下の色が出てしまいます。

また下が濃い色だと色の濃さ・色調に影響されて思うような色合いにならない可能性もありますので

おすすめいたしておりません。

 

ご希望で多い色は「黒・こげ茶・濃紺」となりますが染料で先に下染めすることができます。

最初にカラーチェンジする色のベースを作りその後 塗料を塗布するのでよりムラなく

仕上がりよくすることができます。

もしはがれたり・薄くなってしまった場合でも下色が同じですと大きく目立つことはありません。

 

今回カラーチェンジのご相談をいただきましたが

●第一希望 薄いグレー

●第二希望 グレーができない場合は黒

のご希望でした。

 

郵送でのご依頼でしたのでご希望の色のサンプルとなる

革製品をお送りいただきましたがやや薄めのグレーでしたので

●薄いグレーの染料はないので下染めができない

 よってはがれた場合下色が出てしまう

●下地が濃い色の場合塗料を塗布しても覆い隠せず

 思った色合いにならない可能性がある

 

以上の点をご説明して黒へのカラーチェンジの方が

より仕上がりよくできる点を説明して黒に決めていただきました。

 

ボッテガ ヴェネタのイントレチャートのカラーチェンジの注意点として

修理は塗装になるので編み込みの裏や際など塗装できない箇所は現状となるので

下色が残ってしまいます。

そうなると平面では黒に見えても「ねじったり・革がずれる」と下の色合いが見えてしまいます。

 

以上から下染めで重なった箇所は先に奥まで色が入るようにしますが

完全にはできませんのでご了承をいただき進めさせていただきます。

ただ見えてもわずかですので目立つことはなく修理感は出ることはありません。

 

ファスナーの布の色

バッグもそうですが財布などのカラーチェンジの場合

ファスナーの生地の色をどうするかお聞きしています。

 

今回黒ですのでファスナーの生地も黒にすることができますが素材がポリエステルのため

特性上革と違って染め直ししても密着性が弱いので使用ですれたりすると摩擦で色が

落ちる可能性があります。

 

こちらも事前に説明して行いますがご依頼のバッグは内側にファスナーが隠れるタイプなので

現状として残し染め直しをしていません。

 

カラーチェンジの工程ですが

●クリーニング・脱脂作業を行って汚れ・脂分をしっかり落とす

●黒い染料で下染め 

 この段階で編み込みの際にできるだけ下色が見えなくなるよう

 塗布に時間をかけて行います。

●角などすれて表皮が削れ荒れた箇所を軽く研磨してならし

 周りとなじむようにして目立たなくする

●補修溶剤を浸透させてすれと全体の革の下地を整える

●黒い塗料を塗布して染め直しし色を均一にする

●仕上げに色止め・ツヤの調整のクリアー塗装(トップコート施工)

を行って完成となります。

 

ファスナー引き手は革の合わせ面の接着がはがれて芯材が出ていたので接着し直ししました。

 

四隅や全体に色はげはありましたが大きな傷みはなく状態はいい方でしたので

補修で目立たなくでききれいに黒にカラーチェンジできました。

 

雰囲気も変わり使用感は大分薄れましたのでまた長く使っていただけます。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

今回はカラーチェンジでしたが

同じような状態の場合 同色での仕上がりをご希望の場合

染め直しをしない(塗料を使わない)修理方法もあります。

 

補色をしてもわずかな箇所で全体ではないので表皮の削れた箇所など跡は多少残りますが

色合い・革の質感などオリジナルの感じは維持できますので傷みが少ない場合などの場合に

ご案内いたしております。

 

注意点として染め直しはしませんが補修溶剤を使いますので

●水分の染み込みでやや色が濃くなる

●革の部位によっては染み込みの差異が出て多少ムラ感が出る場合がある

となりますが補修で革に潤いが出てしっとりとなり風合いや触感もさほど変わらず

オリジナルの感じは残せます。

お客様のご希望に沿って方法をご提案させていただきます。

 

同じ形・サイズのバッグで染め直しをしない(塗料を使わない)修理事例

Before

After

Before

After 色は多少濃くなりますがすれた跡は目立たなくなります。

Before

After

 

いかがでしょうか。

革の状態・色合いを見て内容にあった修理方法をご提案いたします。

 

バッグ・カバン・財布・革衣類・革靴など革製品の

修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。

 

革のことならお気軽に 革研究所 世田谷店にお問合わせください。

東京都世田谷区新町2-17-9

TEL:03-6426-8548

info-setagaya@kawa-kenkyujyo.net

 

ご来店は13-18時で承っております。

事前にご都合を連絡していただけますようお願いいたします。

定休日:火曜日

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