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2023/04/05

【Louis Vuitton バッグ 修理】ルイ ヴィトン アルマ バッグ ヌメ革のシミを染め直しして目立たなくしました

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

ルイ ヴィトン アルマ BB バッグのご紹介です。

経年とご使用でヌメ革のシミや汚れが目立ってきて気になるので

きれいにしてほしいとのご依頼をいただきました。

 

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After

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After

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ルイ ヴィトン アルマの小さいサイズのバッグになります。

アルマのシリーズは長く作られヴィトンのスタンダードモデルの定番となりますので

修理のご依頼をよくいただきます。

 

今回ご依頼のバッグですが思い入れがあるバッグだそうですがヌメ革の染みが

気になり始めてからずっと使っていなかったそうです。

お嬢様に譲られて使われるとのことで修理できる業者を探されて

当方のルイ ヴィトンのアルマの修理ブログをご覧になってお問合わせをいただきました。

 

ヌメ革の修理ですがクリーニングや染み抜きしてきれいにしてほしいお問合わせを

よくいただきますがヌメ革の場合クリーニングで部分的に

「無くす・目立たなくする」ことはまずできません。

 

そのため可能な方法として

・新しい革で作成・交換

・染め直しをして塗装で覆いかくし目立たなくする

となりますが

作成・交換はパーツごとの作り直し・バッグを解体する手間と工数で費用もかかります。

またヌメ革ですので同じように経年変化していきます。

 

ご依頼のバッグは状態としてヌメ革ですので経年で染みや色ムラなどの

経年変化はありましたが革の劣化も少なく角のすれも大きくありませんでした。

 

上記の二つの修理方法を説明して作成・交換ではなく染め直しをご希望になり

ご依頼をいただきました。

 

染め直しは色は均一になりヌメ革特有のエイジングはなくなりますが

耐久性はまさり変色しにくいです。

色合わせですが濃くなった今の見える感じの色に合わせます。

先に修理内容と仕上がり感をご説明して修理を進めました。

 

修理の工程として

・クリーニング・脱脂作業して汚れを落とす

 ヌメ革は特にですが持ち手など皮脂の脂分が染み込んでいるのでしっかり落とします。

・軽く研磨して塗料の密着性を高める

・革の裁断面・持ち手のコバ面や樹脂コーティングの非施工面をマスキング

 *箇所も多いので時間がかかります。

・革の補修溶剤を浸透させてすれ・革質を改善し革の下地を整える

・色合わせをして塗料を調合し色を均一にする染め直し

・仕上げに色止め・ツヤの調整のクリアー塗装

 *塗料の薄い膜が一層できるので汚れが付きにくくなる防汚効果もあります

となります。

 

注意点として

・ステッチの黄色も染め直しの塗料と同色になる

・色の基準を濃くなった箇所に合わせるので印象が濃くなる。

があり先にご説明してから進めます。

 

色の基準 染みや経年変化で濃くなった箇所

 

樹脂コーティング部分

ヴィトンの樹脂コーティングは丈夫な素材ですが長く使っていると汚れが付くので

このタイプのバッグの場合 仕上がりをよくするために先にクリーニングしておきます。

 

洋服のように丸洗いは出来ませんのでクリーナー液を使ってブラッシングし

汚れを浮かすように落としていきます。

汚れが落ちるとロゴもはっきりして印象が変わり使用感は薄れます。

 

Before 白い汚れはアルコール系の色落ちです

After 薄く残りましたが目立たなくなりました

 

さらに汚れのひどかった古いバッグの事例

Before

After

 

ご依頼のバッグのコバ面は濃い樹脂が残っており根革やストラップなど

各パーツにコバ面の色違いがありましたのでマスキング出来る箇所はすべて行って

染め直しをしました。

細い箇所も多く時間がかかり苦心しましたが滲むこともなく塗り分けができました。

色合わせして色もおおむね合いましたので全体の色の印象も大きく変わることなく

使用感は薄れました。

気になる点は改善できましたので気分も新たに使っていただけます。

お客様にも仕上がりをたいへん喜んでいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

バッグ・カバン・財布・革衣類・革靴など革製品の

修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。

エナメル素材も対応いたします。

 

革のことならお気軽に 革研究所 世田谷店にお問合わせください。

東京都世田谷区新町2-17-9

TEL:03-6426-8548

info-setagaya@kawa-kenkyujyo.net

 

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定休日:火曜日

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