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2023/04/25

【GOYARD バッグ 修理】ゴヤール バッグ 持ち手のベタつき・コバ樹脂 はがれ・角の穴開きの修理

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

ゴヤール トートバッグのご紹介です。

春から夏に向かい気温が上がっていく季節になりました。

当方でご依頼をよくいただくゴヤールのトートバッグの修理

お問合わせの内容で多いのが持ち手のトラブルの修理となります。

 

持ち手の修理依頼の内容ですが

コバ(端)の樹脂が劣化してしまったケース

・樹脂がベタついて持つことができない

・溶けた樹脂が洋服についてしまう

・樹脂がはげて下の革の色が出てきた

などのコバ面の樹脂が溶けてはがれてくる内容でのご相談が一番多いです。

 

そのほか

・持ち手の付根が「切れそうになっている・切れてしまった」

・樹脂コーティングの四隅に穴が開いてきた

など使用面での難の修理のお問合わせもいただきます。

 

これまで多くのご依頼をいただきましたが主だったものを紹介させていただきます。

 

ご依頼のバッグの大きさや色はさまざまです

Before ネイビー コバ全体が溶けたようになっています

After

Before  青 

After

Before ご依頼で一番多いのは黒です

After

After 修理するとこのような仕上がりになります

After 

After

 

持ち手の難があっては気になりますし快適に使えません。

服にまでつくようになると持つことができなくなります。

 

樹脂の劣化の原因は大きく二つあります。

① 樹脂そのものの劣化により溶けたようになってしまうケース

これは気候風土や湿度なども関係している場合もあり一度溶けると

・冬場など気温が下がると多少おさまるが気温が上がるとベタつくようになる

・直さないで寒暖を繰り返し経年すると樹脂が汚れて黒ずんだり付着物が付いてしまう

など出てしまいます。

一度劣化して溶けたようになると元のように硬くなることはないです。

 

② 樹脂の経年劣化により樹脂がはがれるケース

ベタ付きはないがすれたりひび割れてしまいコバがはがれて

革の下地が見えてきて見映えが悪くなってしまったので

修理してほしいとのご依頼もよくいただきます。

 

Before 

After

Before

After

 

二つの劣化の状態の場合 革そのものが劣化したり

根元など切れそうになっていない場合修理は可能です。

劣化した樹脂をはがして新しい樹脂を再生する方法となります。

 

工程は

・クリーニングして汚れを落とす

・樹脂をへらなどを使ってできるだけ取り除く

・取り除いた後研磨してさらに落とし下地を平らにする

・樹脂の再生

となります。

樹脂が溶けた状態の場合 持ち手の革や樹脂コーティング部分まで

はがれた樹脂が付いてしまっているケースが多いので

入念にクリーニングして取り除くようにします。

 

樹脂の再生ですが元は液状なので一度では厚みが出ず

塗布・乾燥を厚みが出るまで繰り返し行います。

厚みが出てきたら研磨して段差をなくす作業をします。

再度 塗布・乾燥・研磨を繰り返し形が整うまで行いますので

たいへん時間のかかる作業となります。

 

再生をすると硬く堅牢なコバ面になりますので同じように溶けたり再発することはありませんので

気にならずご使用いただけるようになります。

 

コバ樹脂に難がでた場合 修理しないでそのままにしておくと

はがれた樹脂が持ち手以外や洋服にまでついて取れなくなるので

ベタつきはじめたら早めに修理されることをおすすめします。

 

他の色の事例

Before  イエロー系

After

Before 赤

After

 

その他の修理

樹脂コーティング部分の傷み

丈夫な樹脂コーティングですが四隅がすれて穴が開いてしまい

修理してほしいとのお問合わせをいただきます。

穴の大きさや傷み具合で修理の方法は変わります。

 

四隅の穴開き  穴が小さい場合

小さい・軽度なものは裏に革を当てて接着し表から樹脂で

埋めて目立たなくする方法となります。

 

Before  小穴ですが色が薄いと分かりやすいです

After ほぼ分からなくなりました

Before 穴が大きく二箇所

Before  裏返すと穴がしっかり開いていました

After

After  裏に薄く柔らかい革を当てて接着します

 

ゴヤールの模様は再生できませんが色を合わせるので

目立つことはありません。

角はピンポイントで当たりすれるので硬いば樹脂が角にあると

進行を抑えることができます。

 

丈詰めの修理

傷んだ部分をカットして丈を詰める方法がありますが

バッグを解体しなければならず傷みの状態によっては

カット幅が広くなるので見映えが横長になってしまいます。

 

またバッグを解体してカット後 再縫製しますので費用がかかる修理となります。

1cm程度の小さい穴でしたら跡は多少残りますが樹脂で埋める方法も

選択の一つではないでしょうか。

 

四隅の穴開き  穴が大きい場合

穴が大きくなると生地ですので穴の周りも劣化して

生地そのものが弱くなっている場合もあります。

樹脂で埋める修理の範囲を超える大きさになってしまうと

半円の革を当ててステッチ縫製となります。

革なので強度もあり四箇所バランスよく当てるので

見映えはいいです。

Before

After

Before

After

 

持ち手や四隅の修理事例をご紹介しましたが

・持ち手の作成・交換

・樹脂コーティング部分のクリーニング

・破れの縫製

などさまざまな内容に対応いたしております。

 

革製品を快適にお使いいただけるよう革のことならお気軽に 

革研究所 世田谷店にお問合わせください。

 

バッグ  かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の

修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。

エナメル素材も対応いたします。

 

東京都世田谷区新町2-17-9

TEL:03-6426-8548

info-setagaya@kawa-kenkyujyo.net

 

ご来店は13-18時で承っております。

事前にご都合を連絡していただけますようお願いいたします。

定休日:火曜日

革修理対応製品

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