革修理｜東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店
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革修理ブログ
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2023/06/09
【CHANEL バッグ 修理】 シャネル マトラッセ バッグ 日焼け・色あせして茶色くなったバッグの染め直し
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
シャネル マトラッセ ショルダーバッグのご紹介です。
素材は柔らかいラムレザー製です。
古いバッグで全体が日焼けして色があせて茶色くなってしまい
このままでは使うことができないので元の黒い色になるよう
染め直しの修理をしてほしいとのご依頼をいただきました。
Before 元は黒ですがこげ茶色になっていました
After
Before
After
Before
After
Before フラップ裏・日にあたらないホックの上側に色が残っていました
After
Before
After
Before
After
Before
After
シャネルのマトラッセのチェーンバッグは長く作られていて素材や色の
バリエーションが多いので修理のご依頼をよくいただきます。
定番のスタンダードモデルですのでチェーンバッグの黒が圧倒的に多い色となります。
今回ご依頼をいただいたのはチェーンではなく総革製のショルダーストラップのタイプとなり
当方で初めて拝見するデザインでした。
凝ったデザインでショルダーストラップの表面にも格子状のステッチが入っており
シャネルのロゴマークも革巻きされていました。
ゴールドやシルバーなどのメッキ加工された金具のタイプとは一味違った控えめな印象です。
状態はと言いますとラムレザーでとても柔らかいので質感と風合いを
活かせるように革の仕上げが薄いこともあり経年と使用で色があせ元は黒だったバッグが
赤みがかった茶色になっていました。
色あせの原因としてあるのが革の質感を出すために染料主体の薄い仕上げになっており
染料は経年すると色が抜けてしまうためです。
古いものの割に目立った傷みは少なくよくある四隅や角のすれもわずかで状態はいいのですが
色があせてしまうと多少ムラ感も出て古ぼけた感じに見えるので
お客様は気になって使えなくなり長いことしまっていたそうです。
デザインも気に入っており使いやすいので修理してまた使えるようにしようと
修理のできる業者を探され当方のシャネルのマトラッセのバッグ修理事例を
ご覧になってお問合わせをいただきました。
同じようなマトラッセの色あせの事例
Before こちらも色があせて茶色がかっていました
After
Before
After
このような状態の場合の修理ですが古いものなので革の下地を補修して
全体を黒で染め直しをして色を均一にする方法となります。
修理の工程として
●最初にクリーニングして長年の汚れを落としたあと
染み込んだ手あかなどの脂分を溶剤を使って脱脂作業を行います。
柔らかいデリケートな革なので革を傷めないよう慎重に進めます。
下準備のクリーニング作業後
●角や四隅などすれて色がはげた部分に補修溶剤を染み込ませ
乾燥させた後軽く研磨してざらつきを抑えて滑らかな面に整え周りになじむようにします。
その後
●全体も同様に補修を行い革に潤いを出す作業を行います。
今回元の色が黒には見えないほど色があせていたので下地補修後
黒の染料でしっかり黒にできるよう先染めの作業を行いました。
上記が終わると
●黒い塗料で染め直しの作業となります。
革質もよく先染めで黒い色の下地ができたことで塗料の塗布の回数を
少なくして革の風合いや質感が変わることなく色も均一に染め直し作業ができました。
染め直しの作業を終えると
●仕上げに色止めとツヤの調整のクリアー塗装を行います。
大きな傷みもなく状態もよかったので黒い色もはっきりとし
使用感は大分薄れましたので古ぼけた印象はなくなりました。
きれいに仕上がりましたので気分も新たにまた使っていただけます。
ご依頼をいただきありがとうございました。
【赤い内側部分】
バッグ内側の赤い部分ですが古いもので革製の内張りのタイプの場合
クリーニングした後革の下地を補修する方法ができます。
染め直しではないので色の塗料を使用せずオリジナルの色を維持でき革に潤いが出るので
劣化の進行を抑えることができます。
下地補修後 外側同様のクリアー塗装をするのでツヤが出て汚れも付きにくくなります。
Before
After 色はげはなくせませんが赤い色も明るくなって風合いは残ります
違うタイプの赤い部分の修理事例
Before 小キズが目立っていました
After キズは目立たなくなり赤い色がはっきりします
Before キズが目立ちます
After
状態によってさまざまな修理方法をご提案いたします。
バッグ かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の
修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。
エナメル素材も対応いたします。
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東京都世田谷区新町2-17-9
TEL:03-6426-8548
info-setagaya@kawa-kenkyujyo.net
ご来店は13-18時で承っております。
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