革修理｜東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

モンクレール ダウンジャケットのご紹介です。

長年の着用で色あせ・すれが多く革もかさついて

くたびれた感じになってきたので修理してほしいとのご依頼です。

Before　

After　ごわついてよれた感じになっていましたが治まりました

Before　

After　背中部分も同様です。

Before

After

Before　袖はすれるので色はげも目立ちます。

After　部分補修で黒い色がはっきりしてツヤ感も出ました。

Before

After

Before

After

Before　ひじの部分のすれた箇所の色はげも目立ちます。

After　色はげも目立たなくなりました。

 

モンクレールはダウンジャケットのメーカーで人気があるので男女・年齢を問わず

街や電車の中で着用されている方をよくお見かけします。

タイトなデザインのイメージがありますがロゴも目立ちナイロン素材など

ふんわり軽そうに見えるのでモンクレールのダウンジャケットだと一目でわかります。

モンクレールはフランスの発祥だそうですが今はイタリアにあるそうです。

タイトそうなデザインはそこからくるのでしょうか。

 

ご依頼のものは古いモンクレールのダウンジャケットだそうです。

革の面積も広くフードもたっぷりで大きくとても温かそうです。

お持ちいただいたお客様は冬場にオートバイに乗る時に主に着用されるとのことでした。

素材は柔らかいラムレザーで着心地もよくタイトなデザインではないので

寒い時に中にたくさん着られるところもいいそうで重宝しているそうです。

 

オートバイに乗る時に着るので使用条件が厳しいこともあり長年の着用で

袖口や腕部分・ポケットまわりのすれが多く色もあせていました。

・ダウンジャケットは羽毛でふくらむので当たる部分はすれやすい

・オイルアップなどのお手入れ不足

も原因の一つだと思います。

 

すれや色のはげなど傷みが気になりだし使用感もでてきたので

いつか修理しようと思っていたそうで当方のレザージャケットの修理ブログを

ご覧になっていたそうですが冬場は手放せないこともあり

着用しないオフシーズンにお越しになりご依頼をいただきました。

革衣類の修理はオフシーズンにご依頼いただく方が冬場繁忙期の革衣類の

納期より早く仕上げることができます。

 

修理の工程ですが

・クリーニング・脱脂処理をして全体の汚れ・染み込んだ脂分を落とす

　面積が広いので時間がかかりますが長年の着用で汚れており

　襟裏や袖口裏は着用で皮脂などの脂分が染み込んでいるのでていねいに行います。

・袖口などすれの大きい箇所の部分補修

　すれて色がはげた箇所に補修溶剤を浸透させ補色を同時に行います。

・部分が終わったら全体も同様に革の補修剤を浸透させすれを改善し

　表皮を形成して革に潤いを出す

・塗料を塗布して色を均一にする全体の染め直し

　ダウンジャケットは起伏があるのでムラが出ないように確認しながら行います。

　色は黒ですが経年もあり日焼けしているのでムラが出ないよう経過を確認しながら

　進めます。

・色止め・ツヤの調整のクリアー塗装（トップコート施工）

　塗料の薄いが一層できるので汚れが付きにくくなる効果もあります。

となります。

 

補修溶剤の効果で革も柔らかくなりかさつきもありましたが革に潤いが出て

しっとりした感じになり革質も改善され治まりました。

形もクセが付いてよれていましたがシャンとなりあせていた黒い色もはっきりしました。

使用感もおおむね薄れましたのでまた長く着ていただけます。

 

お客様にも仕上がりをごらんになってたいへん喜んでいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました

 

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