革修理|東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店
革修理ブログ
2023/10/11
【Cartier 財布 修理】カルティエ 財布 はがれたエナメルの修理
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
カルティエ エナメル 三つ折り財布のご紹介です。
きれいな色の濃淡のあるエナメルの財布ですがバッグに
入れていたらアルコール系のティッシュが触れてしまったようで
一部のエナメルがはがれてしまい目立つので修理してほしいとのご依頼をいただきました。
Before
After
Before エナメルのはがれ
①下地のカーフレザーの赤
②その上の赤い塗装膜
③エナメルの塗装膜
が重なって色の濃淡を出す特殊な方法となっていました。
After
オリジナルと同じ方法で再現はできないのでエナメル施工で
ツヤ感を合わせ目立たなくしました。
Before
After はがれた跡はそのまま残りますが大きくは目立ちません
カルティエのハッピーバースデーシリーズの財布の修理をよくいただきますが
初めて拝見するタイプでパンテール ドゥ カルティエと呼ばれるカルティエのアイコンの
パルテール(パンサー=豹)のモチーフが金具にあしらわれた財布だそうです。
よく見ると色の濃淡がありエナメルということもあって独特の雰囲気があります。
お客様は大分前に購入されそのまま使わずしまっていたそうですが
高校生のお嬢様にお譲りになったそうでバッグの中にしまっていた際
アルコール系のティッシュが触れてしまいその部分のエナメル膜がはがれてしまい
目立つので直してほしいとのご依頼の内容になります。
アルコール系の消毒液によるトラブルでの修理のご依頼は本当に多く
バッグや財布などよくいただきますが
当方の同じカルティエのハッピーバースデーの財布の修理ブログをご覧になって
お問合わせをいただきました。
これまでカルティエのエナメル財布の修理を多数いただきましたが
よくあるのがエナメル膜のはがれとなります。
はがれの原因ですが経験上大きく二つあると判断します。
①エナメル膜が劣化して部分的にはがれて広がる
②エナメル膜が使用や経年で傷んで部分的にはがれる
となり修理の方法は
①はエナメルの密着性が弱くなっている → エナメル膜をはがしてエナメル施工
②はエナメルは密着している → エナメル膜ははがれないので同色で染め直し
エナメル施工
となります。
仕上がり感ですが
①の場合 カルティエのエナメルは塗料が薄く入っているのではがすと明るい感じになる
②の場合 色の濃淡の再現はできないので色の感じや印象が変わる
となります。
はがす方法はクリーナー液を使ってクリーニングする方法になりますが行ってみないと
はがせるか・はがせないかが判断できません。
そのためお客様に事前に上記を説明してご了承をいただきお預かりして進めていきます。
今回もお預かりしてクリーニングしてみた結果
はがれた箇所以外エナメルは密着しておりはがすことができませんでした。
お客様ははがせなかった場合染め直しをご希望されていましたが
そうなると色や感じは変わってしまいます。
はがれた箇所以外はダメージはありませんしはがれた面は裏面になります。
修理のご依頼をいただく立場ではありますが印象が大きく変わるよりもオリジナル感を
残した方がいいと判断し染め直しをせずエナメル塗装を行って
エナメルのツヤ感を戻すことによって目立たなくする方法をご提案しました。
結果ご了承をいただきエナメル施工をいたしましたが
エナメル施工とは別の問題がひとつありました。
お送りいただいてのご依頼でしたが送られる際
エアーキャップで包んでお送りいただいたのですが夏場ということもあり
エアーキャップの丸い形が貼りついて跡が付いてしまっていました。
エナメル素材は高温に弱いためおきるダメージの一つです。
このような状態でした。
修理の工程ですが最初にクリーニングした後エナメル面を軽く研磨して塗料の密着性を
上げる下処理をします。
その後エナメル塗装をしますが当方のエナメルはツヤ感があり厚みもあり丈夫です。
はがれた跡は残りますが均一なツヤの感じや厚みでそう目立つことはなく
仕上げることができました。
エアーキャップの跡も残っていません。
はがれた箇所もそう気にならずお使いいただけるようになったと思います。
お客様にも仕上がりをたいへん喜んでいただくことができました。
ご依頼をいただきありがとうございました。
革は定期的に保湿クリームなどでケアすると劣化の進行を抑えることができます。
今はホームセンターなどでいろいろな革のケア用品が販売されていますので
革質や状態にあったものが見つけられます。
大事にされたい・長く使いたい革製品は定期的なお手入れをおすすめします。
バッグ かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の
修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。
エナメル素材も対応いたします。
革のことならお気軽に
革研究所 世田谷店にお問合わせください。
東京都世田谷区新町2-17-9
TEL:03-6426-8548
info-setagaya@kawa-kenkyujyo.net
ご来店は13-18時で承っております。
事前にご都合を連絡していただけますようお願いいたします。
定休日:火曜日
革鞄・バック
革の鞄(カバン)のスレやキズの補修、変色、革の色を変える(カラーチェンジ)までお任せください。VUITTON(ヴィトン)GUCCI(グッチ)等の革ブランド品も修理可能です。
財布・小物
革財布(サイフ)、小銭入れ、キーケース等の小物全般の革のキズ、スレをキレイに修理いたします。CHANEL(シャネル)GUCCI(グッチ)等のブランド革小物の修理ももちろんOKです。
革靴・ブーツ
男性物の革靴、女性物のブーツ等靴の革修理(スレ・キズの補修)も可能です。思い出の有る革靴等の修理はお任せください。もちろん革靴の修理に関してもブランド靴の修理可能です。
革衣類
革ジャン、革コート・革のジャケット等革衣類の修理、補修もお任せください。部分的なスレ・キズの補修から、革全体の色を変える(カラーチェンジ)まで幅広く対応いたします。
ソファー・椅子
革ソファー・革の椅子の修理実績も多数ございます。痛み具合によっては革の張替えも可能です。カッシーナ(CASSNA)等のブランドソファー修理もお気軽にご相談ください。
自動車内装
自動車の革ハンドル・革シートの修理(リペア)も可能です。ベンツ・BMWなどの高級外車から、国産の自動車まで数多くの修理実績がございますのでお気軽にお問合せください。
代表者 酒井 大亮
所在地 〒154-0014 東京都世田谷区新町2-17-9
※ご来店の際は事前にご連絡下さい。
TEL 03-6426-8548
対応エリア
東京都世田谷区近隣エリア
当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。