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革修理ブログ
2023/10/16
【Givenchy バッグ 修理】ジバンシィ ナイチンゲール バッグ 色のあせたバッグの染め直し
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
ジバンシィ ナイチンゲール バッグのご紹介です。
大型のバッグで元はきれいな水色だったそうですが
経年とご使用で色があせて黒ずんだようになってきたので
元のような色に戻してほしいとのご依頼をいただきました。
Before
After
Before
After
Before ファスナーの生地とステッチの糸が元の色に近いです。
After ファスナーの生地と色が合っています
Before
After
Before
After
Before
After
Before
After
ジバンシィはフランスのブランドです。
名称は「ナイチンゲール」と呼ばれジバンシィの定番バッグで
男性用のバッグをモチーフに女性用の柔らかいデザインにアレンジされたものだそうです。
大きさは3種類ありご依頼のものは一番大きなサイズのものでした。
収納力もあり大きさの割りに使い勝手がよさそうですてきなデザインのバッグです。
ブランドのロゴのGの文字が持ち手の根元に型押しされていて印象的ですね。
素材は柔らかいラムレザー製です。
持ち手・ショルダーストラップもしっかりしており重さにも耐えられる強度があります。
これだけ大きいバッグだとバッグ下の角などすれていてもおかしくないのですが
傷んでおらず大切に使われていたことが分かる状態でした。
元はきれいな水色だったそうですが経年とご使用で色が変わってしまい全体的に
黒ずんだような印象になっていました。
ファスナーの布の色とステッチの糸の色は変色しませんので
元の色に近いものとなります。
きれいな色がこのようになってしまうとさすがに使用感が出て
使いづらくなってしまいます。
色が変わった理由の一つに革の仕上げが質感を出すために染料主体の仕上げで
薄いことがあります。
染料は経年で褪色しやすいので青の色が抜けて下地の革の色が透けて出てきたように
なっていました。
お客様はバッグが染め直しできることをお知りになり修理してほしいとお問合わせを
いただきました。
このような場合同色での染め直しの修理となりますが
仕様上 革の裁断面がすべてコバの黒い樹脂仕上げになっていてその部分を
すべて塗料がかからないようマスキング処理をしなければ染め直しができません。
マスキング処理は時間のかかる作業ですがご依頼のバッグは複雑なデザインで
黒ですので正確にテーピングしないと線が滲んでしまい仕上がりにも影響しますので
通常より日にちを多くいただいて作業に取り掛かりました。
修理の工程ですが
・クリーニングをしてしっかり汚れを落とす
持ち手など手の脂分が染みているので脱脂処理をします。
・軽く研磨して塗料の密着性を上げる
・コバ樹脂やファスナーの布帛など非施工面をマスキング
ことばでいうと一行ですが凝ったデザインのストラップもあり持ち手の付根は
縫いつけられていて革に密着しているので思った以上に時間がかかり
丸一日マスキング処理をしました。
・革の補修溶剤を浸透させすれを改善し表皮を形成する下処理
・色合わせをして塗料(顔料)を調合し色を均一にする染め直し
色はストラップの裏に残っていた元の色に合わせました。
色が濃くなっている場合 塗布する塗料の色が薄いと透けてしまうことがあり
塗布後しばらく乾燥させてムラなど出ていないか確認しながら進めます。
・仕上げに色止めとツヤの調整のクリアー塗装
塗料の薄い膜が一層できるので汚れが付きにくくなる効果があります。
薄い色など汚れが目立ちやすいものにはおすすめしています。
となります。
褪色して色が変わってしまったものを元の色合いに染め直しする場合仕上がり後の
印象が大きく変わるので色合わせをする際 試行を繰り返し納得のいく色に近づけて
行くのでたいへん時間がかかります。
今回も同様でしたがおおむね色もあい元の感じに戻すことができました。
マスキングテープをはがす際滲んだ箇所が出ていないか不安もありましたが
塗り分けもうまくでき水色と黒のコントラストもはっきりしました。
たいへん時間のかかる修理でしたが使用感も薄れましたので
気分も新たに使っていただけます。
お客様にも仕上がりをたいへん喜んでいただくことができました。
ご依頼をいただきありがとうございました。
修理は傷みが少ない内が仕上がりもよくでき費用を抑えることができます。
修理をご検討の方は早めのご依頼をおすすめいたします。
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