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2021/12/08

【Goyard バッグ 修理】 ゴヤール トート バッグ 持ち手 交換  四隅に開いた穴の修理

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

ゴヤール サンルイ トートバッグのご紹介です。

持ち手の樹脂が劣化してベタつくので直してほしい修理のご依頼でしたが

根元も傷んで切れそうなっているので新しい持ち手に交換しました。

 

Before 

After

Before 

After

Before

After 新しい持ち手のコバはしっかりしています

 

After

Before 持ち手から溶けてはがれた樹脂が付着してしまっていました

After クリーニングで浮かすようにして落としました

Before 角はピンポイントですれて穴が開いています

After 裏に革を当てて接着し表から樹脂で埋めて穴を塞ぎました

Before こちらも小さいですが穴が開いていました

After

 

ゴヤールのサンルイ トートバッグの持ち手の樹脂のはがれや

ベタつきの修理を多くいただきます。

ベタつきの原因はいくつかありますが多い一つが作られた国と

日本の高温・多湿の気候に違いがあり今の環境に合わないことになります。

 

樹脂ですが劣化して一度溶けたようになると元に戻ることはありません。

気温の下がる冬場などはある程度落ち着くことはあっても暑い夏場になると再発します。

そのサイクルを繰り返すとコバ面は付いた段差や溶けた樹脂のかたまりなどで

一層見た目がわるくなっていきます。

 

劣化してベタつきが出た場合 すぐに修理をされれば見映えもそう変わらずできますが

溶けた後長いことそのままでお使いになり持ち手の革部や樹脂コーティング部分に

溶けた樹脂の付着物がこびりついてしまった状態のバッグのご依頼は少なくはありません。

 

持ち手の修理ですが革そのものが傷んでいない場合劣化した樹脂をはがして新しく

積層し直す方法になります。

 

樹脂の劣化に加え使用年数が多く根元が傷んで弱っている場合は

修理しても強度は上がらずいずれ切れてしまうので新しく作成して交換となります。

 

今回は樹脂の劣化+根元の傷みでしたのでそのものを直すのではなく

新しい持ち手を作成し交換しました。

新しい厚みのある革ですので切れる心配もなく長く使えるようになります。

 

【作成・交換での注意点】

ゴヤールの持ち手のデザインですが

・根元が一番細い

・持つ部分は一番厚みがある

 ので持つ部分から下に向かって細くなっていきます。

 

作成はその再現はできないので均一な厚みになります。

ただよく見れば気づく程度で見た目を損ねることはありません。

 

メリットとして根元もオリジナルより厚みが出るので一番負荷がかかり

弱りやすくなる箇所の耐久性もよくなるので先にお客様にご説明して進めます。

 

【四隅の穴開き】

持ち手以外に四隅に小穴が開いていました。

樹脂コーティングですのですれた場合ピンポイントで角が当たってしまいます。

そのため開いた穴に裏に革を当てて接着して強度を上げ

表から樹脂で埋めて目立たなくしています。

樹脂はプラスチックのように硬いのですれても傷むことから回避できます。

 

はがれた樹脂が本体にも付いて固まってしまっていたので

クリーニングして落としました。

 

仕上げにトップコート(防汚にもなります)のクリアー塗装をしています。

 

持ち手のはがれも気にならなくなり汚れも取れてすっきりしました。

気になっていた箇所は改善できましたので気分よくまた長く使っていただけます。

お客様にも仕上がりを喜んでいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

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