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2023/11/04

【Valentino パンプス 靴修理】ヴァレンティノ エナメル パンプス はげたつま先の傷みを目立たなくしました

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

ヴァレンティノ エナメル パンプスのご紹介です。

形のきれいな黒のプレーンパンプスですが左右のつま先が傷んではげてしまい

目立つのできれいに修理してほしいとのご依頼をいただきました。

 

Before 

     

After 

Before 左右のつま先が傷んでいました

Before  斜めから見ると傷みがよくわかります

After 目立たなくなりツヤ感も上がりました

Before はげた箇所を黒くしてありましたが傷みは目立ちます

After 樹脂で埋めて形を整え丸い形に戻した後染め直しをしてエナメル施工しました

After 分からなくなりました

Before 

After

Before ヒールに革がめくれた箇所がありました

After めくれた部分を接着して樹脂で埋め研磨して段差を抑え染め直しをしました

After

 

ヴァレンティノはイタリアの高級ブランドでバリエーションが豊富なので

バッグや靴・財布などの革製品の修理のご依頼をよくいただきます。

ご依頼のパンプスは黒のプレーンなデザインですがスタッズが多くあしらわれたものなど

目を引くデザインのパンプスの修理のご依頼をお受けしたことがあります。

 

お持ちいただいた靴ですが

シャープなつま先がきれいなパンプスで一見すると使用感もそれほどないように見えるのですが

左右のつま先の革が傷んではがれささくれたようになっていました。

ご自分ではげた箇所に色をつけられたようですがエナメルは光沢があるので良く見ると

はげた感じは分かります。

ヒールにも側溝やエレベーターなどでついたのではないかと思われる革のめくれた箇所が

ありました。

両方の傷みの原因は履き方もありますがヒール寸法が高いこともあると思います。

 

エナメル素材のプレーンパンプスですのできれいな状態の方がいいですよね。

お客様は修理のできる業者を探されたそうですがエナメル素材だと断られることが多く

当方のエナメルパンプスの修理ブログをご覧になってお問合わせをいただきました。

 

エナメル製品ですがお客様から今回のようなつま先のはげや色移りした箇所などを

部分的に直してほしいという問合せをよくいただきますが

エナメル素材は特性上 部分補修することができません。

 

靴の場合 修理の方法は傷みが

・片側だけでも

・小さくても

左右の染め直しをしてエナメル施工となります。

 

ご依頼のパンプスはつま先とヒールの傷みですので

部分補修+染め直し・エナメル施工を行いました。

 

修理の工程ですが

・靴は汚れているのでクリーニングしてしっかり汚れを落とす

・軽く研磨して塗料の密着性を上げる下処理

・左右のつま先の部分補修

 はげてささくれた箇所は樹脂で埋めて形を形成します。

 樹脂は最初は液状なので塗布と乾燥を繰り返し積層して厚みを出していきます。

 ある程度厚みが出たら研磨して形を整えます。

 つま先に丸みのあるデザインですので左右が均等になるように確認しながら行いました。

・ヒールの革のめくれの補修

 こちらも樹脂で埋めて形を整えます。

 ピンポイントで強い衝撃がかかって革がめくれた場合革が持ち上がっているので段差が

 出ていることが多いため樹脂で埋めた跡が平滑になるよう研磨を入念に行いました。

・非施工面の内側やソールをマスキング処理

・黒い塗料で部分・全体を染め直しし色を均一にする

・エナメル施工

となります。

 

つま先の傷みですが丸みを出すまでに時間がかかりましたが左右も揃い

ヒールの革のめくれた箇所もおおむね目立たなくできました。

 

エナメル施工ですが塗装は片側ずつ行います。

プレーンな黒ですのでエナメルのツヤ・塗装の厚みが左右均等になるよう

一通り塗装が終わったら左右並べて確認して進めます。

 

エナメル施工ですが塗装中は品物に触ることができません。

やり直しのできない作業となりますので毎回緊張しますがエナメル膜を上手く乗って

きれいに仕上げることができました。

 

当方のエナメルはツヤ感・塗装の厚みがありますので光沢感は元より出ますので

使用感は薄れました。

 

これまでは履かれるたびに見えていた傷みが改善されましたので

気分よくお使いいただけると思います。

お客様にも仕上がりをたいへん喜んでいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

修理は傷みが少ない内が仕上がりもよくでき費用を抑えることができます。

修理をご検討の方は早めのご依頼をおすすめいたします。

 

バッグ  かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の

修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。

エナメル素材も対応いたします。

 

革のことならお気軽に 

革研究所 世田谷店にお問合わせください。

 

東京都世田谷区新町2-17-9

TEL:03-6426-8548

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定休日:火曜日

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