革修理|東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店
革修理ブログ
2023/11/22
【LOEWE バッグ修理】ロエベ アマソナ バッグ 四隅・角の色はげの修理
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
ロエベ アマソナ バッグのご紹介です。
使用感は少ないバッグで大きな傷みはありませんが
四隅や角がすれて色がはげ目立つようになってきたので
傷みが広がる前に修理したいとご依頼をいただきました。
Before
After
Before パイピングの革がすれて色が薄くなっていました
After 色がはげた箇所は部分的に補色しました
Before 角ばっていることもあり当たりやすい箇所は色がはげていました
After こちらも色はげの箇所は補色しています
Before 四隅は革の下地が出ていました
After 補色して目立たなくしました
Before
After 革の下地が出ている箇所は水分の染み込みで少し色が濃くなりますが
目立たなくできました
Before 持ち手のコバ樹脂が傷んではがれていました
Before 持つ部分は重みで力がかかるので傷みやすいです
After 傷んだ樹脂をはがして新しい樹脂を再生しました
After
ロエベはスペインのブランドですがいろいろな革製品の修理のご依頼を
いただきます。
多いのは独特のブランドのイニシャルのデザインが入ったバッグや財布となります。
修理のご依頼をいただくたびに上質な革が使われた製品だという印象を受けます。
ご依頼のバッグは「アマソナ」シリーズのロエベのアイコンとなる人気のあるバッグで
長いこと作られれていて大きさも何種類かありその中で28という小ぶりなものでした。
素材は柔らかいカーフレザー製でしなやかな感じもあり見ただけでいい革だと
分かります。
大切に使われていたことが分かるバッグで状態もいいのですが四隅や角の
パイピングがすれて色がはげた箇所がありました。
角ばったデザインで幅も奥行きもあるので当たる箇所はどうしてもすれてしまいます。
また本体は柔らかいカーフレザーですがパイピングは
耐久性を考え少し硬めの牛革が使われていましたが四角いバッグは物も入るので
重みが出ることもすれやすい原因のひとつだと思います。
お客様はすれた箇所が気になり傷みが少ないうちに修理したいと
修理できる業者を探され当方のロエベのバッグの修理ブログをご覧になって
お問合わせをいただきました。
ボルドーカラーのバッグともう一つ色違いの同サイズの黒いアマソナのバッグも
お持ちで二つのバッグの修理のご依頼をいただきました。
このような状態の場合の修理ですが色がボルドー色で革の質感もいいので
傷んだ箇所を部分的に補修して目立たなくした後
バッグ全体の革の下地を補修して革に潤いを出し
オリジナルの色と風合いを維持できるようにする修理をおすすめしています。
修理の進め方としてお預かりした後 試しに色のはげた箇所を部分的に
補色して補修溶剤を浸透させ経過を見ます。
上手く補色・補修ができることを確認した後お客様にご連絡をして進めていきます。
元の状態
補色して経過を見ます
上手く色が入り目立たなくなったことを確認してから
修理をスタートします。
修理の工程として
・クリーニングして汚れを落とし手垢などの脂分を脱脂する下準備
・持ち手のコバ樹脂の再生
傷んだ箇所のコバをできるだけはがします。
コバ面は細いので研磨して樹脂の密着性を上げるようにします。
樹脂は一回では形にならないので塗布・乾燥を繰り返し
ある程度厚みがでたら研磨して丸みを出します。
・すれて色のはげた箇所を軽く研磨して荒れた感じをならし
色合わせして塗料を調合し補修溶剤といっしょに浸透させます。
塗布と乾燥を何回か行った後 軽く研磨して周りになじむようにします。
・全体も革の補修溶剤を浸透させてすれを改善し革に潤いを出す処理
・仕上げに色止めとツヤの調整のクリアー塗装
となります。
黒い色の場合 傷んだ箇所を補色・補修して全体を染め直しして
色を均一にする修理が多いですが黒以外の色の場合で傷みはあるものの
状態がいい場合はオリジナルの色合いが維持できる方法の方が
風合いや質感を残せます。
色合わせでおおむね色も合い色のはげた箇所は目立たなくなり
ツヤも自然な感じで仕上がりました。
気になった箇所も改善できましたので気分よくお使いいただけます。
お客様にも仕上がりを喜んでいただくことができました。
ご依頼をいただきありがとうございました。
今回の修理のように傷みが少ない内が仕上がりもよくでき
費用を抑えることができます。
修理をご検討の方は早めのご依頼をおすすめいたします。
バッグ かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の
修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。
エナメル素材も対応いたします。
革のことならお気軽に
革研究所 世田谷店にお問合わせください。
東京都世田谷区新町2-17-9
TEL:03-6426-8548
info-setagaya@kawa-kenkyujyo.net
ご来店は13-18時で承っております。
事前にご都合を連絡していただけますようお願いいたします。
定休日:火曜日
革鞄・バック
革の鞄(カバン)のスレやキズの補修、変色、革の色を変える(カラーチェンジ)までお任せください。VUITTON(ヴィトン)GUCCI(グッチ)等の革ブランド品も修理可能です。
財布・小物
革財布(サイフ)、小銭入れ、キーケース等の小物全般の革のキズ、スレをキレイに修理いたします。CHANEL(シャネル)GUCCI(グッチ)等のブランド革小物の修理ももちろんOKです。
革靴・ブーツ
男性物の革靴、女性物のブーツ等靴の革修理(スレ・キズの補修)も可能です。思い出の有る革靴等の修理はお任せください。もちろん革靴の修理に関してもブランド靴の修理可能です。
革衣類
革ジャン、革コート・革のジャケット等革衣類の修理、補修もお任せください。部分的なスレ・キズの補修から、革全体の色を変える(カラーチェンジ)まで幅広く対応いたします。
ソファー・椅子
革ソファー・革の椅子の修理実績も多数ございます。痛み具合によっては革の張替えも可能です。カッシーナ(CASSNA)等のブランドソファー修理もお気軽にご相談ください。
自動車内装
自動車の革ハンドル・革シートの修理(リペア)も可能です。ベンツ・BMWなどの高級外車から、国産の自動車まで数多くの修理実績がございますのでお気軽にお問合せください。
代表者 酒井 大亮
所在地 〒154-0014 東京都世田谷区新町2-17-9
※ご来店の際は事前にご連絡下さい。
TEL 03-6426-8548
対応エリア
東京都世田谷区近隣エリア
当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。