革修理ブログ

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2023/12/01

【Chrome Hearts バッグ 修理】 クロムハーツ ジムバッグ パイピングの穴開きを目立たなくしました。

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

クロムハーツ ジムバッグのご紹介です。

 

硬い堅牢な革が使われたジムバッグですが四隅のパイピングが

すれて穴が開いた箇所があり芯材が見えているので

修理して目立たなくしてほしいご依頼とファスナー引き手の金具が

外れているので付け直してほしいと二つのご依頼をいただきました。

 

Before

After

Before パイピングの革の厚みはあるほうですがすれて穴が開いていました

After 樹脂で埋めて形を整え目立たなくしました

Before こちらは革がすれて弱り直きに穴が開きそうな箇所です

After パイピングに丸みがあるとほぼ跡は残りません

Before ダガーと呼ばれるファスナー引き手が取れていました。

     原因はスライダー(可動部)の破損です。

After 新しいスライダー(YKK製)に交換しました

 

クロムハーツは説明不要の人気の高いアメリカのブランドですね。

シルバーアクセサリーやレザー製品は有名ですがバッグや財布の修理のご依頼を

よくいただきます。

ご依頼いただいたバッグはヘビーレザーという硬い革の素材でシボ(シワ)も深く

クロムハーツ独特の雰囲気があります。

肉厚のある堅牢な革で自重もあり硬い革とはいえ四隅や当たる部分は負荷がかかるので

四隅の一箇所に革がすれて穴が開いておりプラスチックの芯材が見えていました。

もう一箇所は芯材は見えていないものの直きに穴が開くであろう箇所がありました。

革部とは別にダガー(短剣)と呼ばれるクロムハーツのアイコンのシルバーの引き手が

取れてしまっていました。

 

修理のご依頼は

・パイピングの補修

・ファスナーの引き手交換

となります。

 

パイピングの補修ですがご依頼の方は3年ほど前に同じバッグの修理のご依頼を

いただいた方でその時もパイピングの別な箇所が同じように穴が開いており

修理を承った経緯があります。

今回お問合わせをいただいた際 以前修理した箇所に不具合が出たのではと

最初は思いましたがその時修理した箇所は3年経っても傷みが進行していませんでした。

 

3年前の施工 

穴が開き大きく幅もありました

Before

After 段差は多少出ますが目立たなく出来ました

 

3年後の状態 多少すれた感じは出ていましたが固さもありしっかり樹脂も密着していました

 

ご依頼にはありませんでしたが研磨して形をならし樹脂を再形成しましたので

まだまだ長く角を守ってくれます。

 

パイピングの穴の補修の方法ですが大きく二つあります。

①樹脂で埋めて形を整える

②破れた穴の上に薄い革を巻き覆い隠すとともに強度を確保する

となります。

 

①の樹脂で埋めるですが色が黒などの色が濃い場合は補修跡が分かりにくいです。

樹脂は革ではありませんので触感や風合いは違いますがプラスチックのように硬いので

四隅などすれやすい箇所はピンポイントで当たるので効力があります。

また費用面でも革の交換など大がかりではないので抑えることができます。

 

②の部分的な革巻きは修理に当たって

・バッグの解体

・革巻き縫製

・バッグの再縫製

となります。

一部の修理でも上記の作業となり手間と工数のため費用のかかる修理となります。

 

お客様に二つの方法の修理内容と仕上がり・費用感を先にお伝えし選んでいただきますが

ご依頼のバッグは前回同様樹脂で埋める方法でご依頼をいただきました。

 

今回のようなバッグの場合自重もあり硬い革の場合 

革巻きの方法ですと厚みのある革は使えないので樹脂で埋める方法の方が

先々のご使用を考えるといいと判断します。

 

革巻き縫製の事例 

革を当てる部分と当てない部分は多少の段差が出るかたちになります。

Before

 

After 薄い革を巻いて縫製します。合うような革を使用しますので

    段差や感じの多少の違いは出ても目立つことはありません。

 

樹脂で埋める工程ですが

クリーニングして軽く研磨し樹脂の密着性を上げる下処理した後

樹脂で埋めて形を整えますが樹脂は元は液状で一度の塗布では厚みが出ませんので

塗布と乾燥を繰り返し厚みがある程度出たら研磨して形を整えますので

時間がかかる作業となります。

塗布しない箇所とのパイピングの丸みがうまくつながったらツヤ感を合わせて

終了となります。

 

ファスナー引き手の修理

ご依頼のバッグはファスナーの作動に難が出て以前新しいファスナーに交換

されたそうでYKK製のファスナー・スライダー(可動部)になっていました。

(オリジナルはYKK製ではありません)

ファスナー引き手はクロムハーツのシルバーの引き手でそれが取れてしまったそうで

付けてほしいとのご依頼でした。

 

スライダーを見てみますとご使用と経年で引き手を留めるスライダーの爪が劣化して

ヒビが入り浮いた状態になってすき間ができてしまい取れていました。

スライダーの修理はできないのでこのような場合スライダーごと交換になります。

使用するのは同じYKKの物になります。

引き手を戻しスムーズな作動を確認して終了となります。

 

パイピングの傷みも目立たなくなってファスナー引き手も戻り

気になる部分は改善できましたのでまた長く使っていただけます。

リピートいただいてのご依頼をいただきありがとうございました。

 

修理は傷みが少ない内が仕上がりもよくでき費用を抑えることができます。

修理をご検討の方は早めのご依頼をおすすめいたします。

 

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エナメル素材も対応いたします。

 

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