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革修理ブログ
2023/12/26
【CHANEL バッグ修理】 シャネル チェーン ウォレット 黄色く変色したエナメルを元の色に戻す修理
こんにちは
革研究所 世田谷店です。
シャネル チェーン ウォレット バッグのご紹介です。
使用感も少ないバッグですが保管中にエナメルの色が
黄色く変色した箇所が出て使えないので元の色に
戻してほしいとのご依頼をいただきました。
Before
After
Before 発色のいいきれいなピンクですが縁周りが黄色く変色していました
After
Before
After
Before 背面も下側が黄色くなっていました
After
Before
After
Before 内側は上の部分も色が変わり始めていました
After
Before
After
シャネルのチェーンウォレットですが財布という名称はついていますが
財布の機能に収納スペースの部屋がついた小型のバッグに近いサイズ感で
便利で使い勝手がよさそうです。
チェーンもよくある定番のマトラッセのバッグよりかなり長く財布ということも
あり安全面も考えたすき掛けできる長さになっているという印象を受けます。
ご依頼の方はお母様で娘様にプレゼントされたそうで使用感は少なく
ほぼ新品に近い状態でしたがバッグの縁などの一部が黄色く変色していました。
変色はエナメル膜の劣化によるものですが新しいということから考えて
日本の気温や湿度など気候に合わずに出てしまったものだと考えます。
おそらくあまり使わず保管は箱に入れて大切にしまっていたのではないでしょうか。
エナメル素材のトラブルで多いのは経年による
・変色などの劣化
・べたつきの発生
がよくありますがいずれも保管中の発生が多くエナメル素材は
高温に弱いので暑い夏場から暑さが落ち着いた以降にご依頼をいただく
ことが多いです。
発色のいいきれいなピンクですので変色があると目立ちこのままでは
使えないと修理できる業者を探されたそうですがエナメル素材となると
断られることが多く当方のシャネルのエナメルバッグの修理ブログに
行き当たったそうでお問い合わせをいただきました。
エナメルの変色や色移りなどを修理したいとお問い合わせをいただきます。
よくあるのが
・クリーニングしてシミ抜きしてほしい
・傷んだ箇所を目立たないようにしてほしい
という内容ですがエナメル素材は特性上
部分補修で目立たなくすることはできません。
傷んだ箇所が小さくても変色や色移りがわずかでも修理は
全体の染め直し・エナメル施工となります。
パンプスなどの靴も同様で片側でもつま先だけのはがれなどでも
左右の染め直し・エナメル施工となります。
修理の工程として
・クリーニングして手あかなどの汚れを落とす
・エナメル面を軽く研磨して塗料の密着性を上げる下処理
マトラッセのタイプはステッチ糸があるのでステッチを傷めないよう
慎重に行います。
・非施工面のマスキング処理
内側はプレーンな革ですのでその面をマスキングしますが
フラップや側面はエナメル部と革が縫い合わさっているので
にじみが出ないようていねいにテープを貼っていきます。
・色合わせをして塗料を調合し色を均一にする染め直し
発色のいいピンクですが微妙な色合いに加え蛍光ぽく明るめなので
その色を出せるまで施行を繰り返すので時間のかかる作業となります。
今回も同様でしたが納得のいく色ができました。
・エナメル施工
バッグは箱型なので表面・裏面とエナメル膜の厚みやツヤ感が
均一になるよう経過を確認しながら進めます。
となります。
エナメル施工ですが途中で触ったりできずやり直しの効かない作業となるので
毎回緊張します。
エナメル塗料は特性上 空気中の微小なホコリを吸いやすいので
仕上がり良くするため作業環境も重要になってきます。
難しい色でしたがおおむね色も合い変色箇所が分からなくできました。
ホコリの付着もごくわずかできれいに仕上げることができました。
気になっていた箇所が改善できましたので気分よくお使いいただけます。
お母様がお引き取りにお越しいただきましたが
仕上がりをご覧になってたいへんご満足をいただくことができました。
ご依頼をいただきありがとうございました。
エナメル素材の保管ですが先にも触れましたが
あまり使わないから・大事だからと箱や空気の通らない袋などに入れて
クローゼットなどにしまうとエナメルは高温に弱いので劣化してしまう
可能性が高くなります。
バッグなどハンガーラックなどにほかのものとつかないよう吊るすなどが
空気も通りますのでご依頼の方にはご案内しています。
バッグ かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の
修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。
エナメル素材も対応いたします。
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TEL:03-6426-8548
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