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2024/03/26

【BALLY バッグ修理】 バリー ワンショルダー バッグ 穴の開いたパイピングの交換 色はげの修理

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

BALLY ワンショルダー バッグのご紹介です。

肉厚のあるシュリンク加工されたモミ革のバッグです。

長いご使用と経年でパイピングがすれて穴が開いてしまいプラスチックの芯材が

出た箇所がありました。

革が色はげした箇所もあり長く使いたいので修理して

きれいにしてほしいとのご依頼をいただきました。

 

Before 

After  

Before ワンショルダーバッグは体にぴったり沿うので

     長年のご使用ですれて穴が開いていました。

After 開いた穴そのものの修理ではなくパイピング全周を新しい革の交換しました。

    パイピングの脇の色はげも補色・補修しています。

Before こちらも大きな穴が開いていました。

  

After 使用した革はモミ革ではありませんが革の色や感じもあって目立たなくできました。

 

Before 角の色はげ

After

Before  革についたクセの部分がふくらんで当たるので色がはげていました。

After こちらも補色・補修で目立たなくなりました。

Before

After

 

バリーはスイスの伝統ある革製品を中心としたブランドですね。

シンプルながらデザイン性もあり品質の高い製品が有名です。

バッグなどの修理のご依頼をいただきますがいい革を使ってていねいに作られており

使いやすそうな印象があります。

 

ご依頼のバッグですがワンショルダーのコンパクトなバッグです。

別の名称で「ボディバッグ」ともいうそうで街でお使いの男性の方をよくお見かけします。

最低限必要な物は十分入り持っても手が開くのが便利なバッグですが

持たれている方の年齢層は高いような気がします。

 

ご依頼のバッグですがネイビーカラーの色がすてきなバッグで

一見して特に傷んだ箇所はなさそうに見えましたが

パイピングがすれて穴が開きプラスチックの芯材が出ている箇所がありました。

長いこと使われているそうでボディバッグは持つ時体に沿うので当たる部分は

経年するとどうしても傷んでしまいます。

 

お客様は愛着のあるバッグで気に入っておりパイピングの穴も広がっているので

修理できないかとお持ち下さいました。

 

このような部分のパイピングの穴開きの修理ですが方法は三つとなり

縫製による修理

①穴の開いた箇所の上から薄く革を巻いて覆い目立たなくする部分修理

②パイピング全周を新しい革で作成し交換

があります。

 

①は色が黒の場合でしたら目立たなくできますが革を巻かない部分との

段差は多少出ます。また使用する革はモミ革ではないので感じも違いも

若干出るので補修感は多少残ります。

費用的には部分なので全周交換より抑えることができます。

 

Before  同じブランドのバリーのバッグになります。

After 薄い革を上から巻いて縫製するので目立たなくなります。

 

②は新しい革・芯材を使用するので耐久性もあり丈夫ですが交換に当たって

バッグを分解・パイピングの交換・元に戻す再縫製となるので手間と工数で

費用はかかる修理となります。

また黒以外の色の場合の色に関して全く同じ色の革はないので似たような色・革の感じのものを

探しますが多少の差異は出てしまいます。

 

③ 革巻きではなく樹脂で穴を埋めて目立たなくする方法

傷んだ箇所や穴の開いた部分に樹脂を入れて硬化させ研磨して形を整えます。

樹脂は革ではありませんので風合いや触感は違いますが固まるとプラスチックのように

硬くなるのでピンポイントですれるパイピングの部分補修には適した方法となります。

Before クロムハーツのジムバッグ

After

 

ご依頼のバッグですが①②③のいずれの方法でも可能で事前にお客様に修理方法と費用感を

ご説明しましたが費用はかかっても長く使えるよう耐久性がある修理をご希望で

②のパイピング全周交換のご依頼をいただきました。

 

パイピング交換の場合先に使う革の色や感じの違いが出る点を説明します。

シボ革ではありませんが幸いほぼ同じ色合いの革を見つけることができましたので

オリジナルの雰囲気を損ねることなく仕上げることができました。

 

パイピング交換が終わると革部のすれや色はげの補修になります。

革部ですが部分的に傷みはあるものの革自体は状態もいいほうでした。

 

そのため塗料を塗布して全体を染め直しする方法ではなく

①部分的に傷んだ箇所を補色・補修

②全体に革の補修溶剤を浸透させすれ・革質を改善する作業

③仕上げに色止めとツヤの調整のクリアー塗装

を行ってオリジナルの色と革の風合いを維持する方法で改善する方法で仕上げました。

傷みも少なかったので補修剤の効果もよく革も潤いが出て自然なツヤ感となっています。

 

●パイピング交換

●革部の全体補修

で使用感は薄れましたので気分も新たにお使いいただけるようになりました。

 

お客様にも仕上がりをご覧になってたいへんご満足をいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

バッグ  かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の

修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。

エナメル素材も対応いたします。

 

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TEL:03-6426-8548

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