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2024/03/27

【GOYARD バッグ修理】 ゴヤール トートバッグ 切れかかった持ち手の作り直し 四隅の穴の革当て縫製

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

ゴヤール サンルイ トートバッグのご紹介です。

長年使われているバッグだそうで経年とご使用で四隅に穴が開いたので

目立たないようご自身で穴を縫って修理されて使っていたそうです。

その後持ち手が切れそうになってきた箇所が出てその部分は直せないので

修理をプロにお願いしようとお持ちいただきました。

 

Before 

After  

Before お客様ご自身で縫われた箇所

 

Before 裏から見るとこのような状態でした。

 

After 縫われた糸を外して表から革を当て縫製しました。

    縫って開いた針穴の箇所は生地が弱っているので接着して強度を上げました。

Before こちらは傷みが大きい箇所です。

Before  縫われた幅も広く当て布もありませんでした。

After   

Before 持ち手の切れかかった箇所 

     細い持ち手なのでこの部分が傷みやすいです。

After 

After 右がついていた持ち手 左が新しい革で作成した持ち手

    厚みが多少増すので丈夫で耐久性があります。

After コバ面の樹脂もオリジナルと同じように仕上げています。

After

 

ゴヤールのサンルイのトートバッグは人気があるので街や電車の中で

お持ちの方をよくお見かけします。

色や大きさのバリエーションも多く軽くて容量もあり物も入れやすいので

使い勝手がいいのだと思います。

年間を通じて修理のご依頼をよくいただきますが多い内容は持ち手の難や

角がすれて穴が開いた箇所の修理の修理となります。

 

今回お持ちいただいたバッグは古いタイプで樹脂コーティング部分のツヤが少なく

樹脂の厚みも薄いものでした。

お客様は長年お使いだそうで四隅がすれて穴が開いてしまいその穴が広がってきたので

ご自身で縫って修理されて使ってこられたそうです。

その後持ち手も傷みが出て一箇所切れそうになってしまいその部分は自分では直せないので

修理をプロにお願いしたいと業者を探され当方のゴヤールのバッグの修理ブログをご覧になって

お持ちいただきました。

 

このような場合の修理ですが

●持ち手

切れかかった箇所ですが上から革を巻いて覆い縫製する方法があります。

その箇所は補修跡として残りますし強度もそう上がらず一時的な修理となりますので

切れかかった状態の場合は新規に作成して交換となります。

 

オリジナルの持ち手は表裏の薄い革の間に厚みのある芯材を入れて

両端をステッチ縫製してコバ面を樹脂仕上げしてあります。

持ち手の付け根は物も入り重くなるバッグですので負荷がかかって一番傷みやすい箇所なので

芯材ですとその部分がねじれることもあって劣化しやすくなってしまいます。

 

新しく作成・交換する場合ですが芯材を使わず厚みのある革を二枚合わせてステッチを縫製し

オリジナルと同じようにコバ面を樹脂で仕上げます。

厚みのある丈夫な革でご使用で革が柔らかくなることは合っても芯材のように

劣化しないので強度・耐久性はあり丈夫な持ち手となります。

 

見た目はオリジナルとさほど変わらず丈夫な持ち手を作成しますが一点変わるのが

「革の厚み」の落差となります。

オリジナルの持ち手は持つ部分が一番厚みがあり持ち手の付根の部分まで少しずつ厚みが

薄くなっていて根元が最細となります。

革のみでの作成の場合 その再現をすることができません。

ただ一番傷みやすい根元の厚みがオリジナルより厚くなって強度が上がるメリットがあります。

 

新規に作成・交換の場合は上記を事前にお客様に説明してご了承いただき進めます。

 

●四隅の穴

四隅はピンポイントですれていきます。

穴が開いてしまった場合

小さい内だと裏に革をあてて接着し表から樹脂で埋めて目立たなくする方法があります。

Before

Before  裏からみるとこの状態です。

After 裏に革を当てて接着します。

After 表から開いた穴を樹脂で埋めて目立たなくします、

    樹脂は硬いのでピンポイントですれる箇所に効果があります。

 

今回ご依頼のバッグは穴を縫ってあり針穴が多数ある状態となります。

その糸を外さないと修理ができません。

糸を外すと開いた穴の周りも針穴があり樹脂コーティングが弱った状態で

「樹脂で埋める」方法では対応できず

可能な方法は「開いた穴の上から革を当てて縫製」となります。

使用する革は丈夫な牛革となり強度はあり耐久性は上がります。

 

ご依頼のバッグも四隅の革当て縫製で長く使えるようになりました。

持ち手も新しくなり気になる点は改善できましたのでお客様にも

仕上がりにご満足をいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

状態によってさまざまな修理の方法をご提案いたします。

傷みが少ない内が仕上がりよく費用も抑えることができます。

傷み始めたら早めの修理をおすすめいたします。

 

バッグ  かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の

修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。

エナメル素材も対応いたします。

 

革のことならお気軽に 

革研究所 世田谷店にお問合わせください。

 

東京都世田谷区新町2-17-9

TEL:03-6426-8548

info-setagaya@kawa-kenkyujyo.net

 

ご来店は13-18時で承っております。

事前にご都合を連絡していただけますようお願いいたします。

定休日:火曜日

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店舗情報

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代表者 酒井 大亮
所在地 〒154-0014 東京都世田谷区新町2-17-9
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