革修理｜東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

ヴァレンティノ ガラヴァーニ バッグのご紹介です。

柔らかいモミ革の大型のバッグとなります。

バッグ本体に傷みはない状態ですが

革で芯材を挟んで接着された仕様の持ち手の部分の

接着が切れて芯材がほぐれてしまった状態で普通に持つことができません。

このままでは使うことができないので修理してほしいとのご依頼をいただきました。

 

Before　大型のバッグで仕様が凝ったデザインでした。

Before　　持ち手の接着が切れた状態で長く使ってきた結果

　　　　　　ほぐれてしまっていました。

After　

Before　大きなバッグで重みも出るのでこの状態では持つことができません。

Before  長さが足りない芯材をカットして薄い革を入れ端から少しずつ接着していき

　　　　　長さ・形を整えました。

Before

After　革が延びて波打っていましたのでその感じは多少残りますが

　　　　使える状態まで戻すことができました。

Before

After

 

ヴァレンティノはイタリアの高級ブランドですのでよく名前をお聞きしますが

作られている革製品のバリエーションも多いのでいろいろな修理のご依頼をいただきます。

 

ヴァレンティノの名前を冠したブランドがいくつかあるそうですが今回ご依頼をいただいたバッグは

その中で革製品やアクセサリーを取り扱う「ヴァレンティノ ガラヴァーニ」のバッグとなるそうです。

 

大型のトートバッグで持ち手の付け方やバッグ本体をステッチ縫製ではなくすべてフリンジの革紐で

留める仕様の凝ったデザインのバッグです。

 

状態はといいますとバッグ本体に傷みはないのですが持ち手の接着が切れて

中の芯材が出てしまっておりほぐれた状態でした。

接着が切れた状態で長く使われてきたようで革が延びてしまっており

普通に持つことができません。

お客様は使える状態に修理してほしいとお持ちいただき拝見しましたが

革も延びて中の芯材との長さが合いません。

 

Before 　はがれた革を端から合わせてみましたが長さが合いません。

 

このように革が延びて芯材も劣化している場合そのものを修理しても

強度は上がらないので持ち手を新しいものに作り替える方法をご提案します。

新しい革ですので耐久性も確保でき長く使うことができます。

 

ご依頼のものは一般的なバッグのようにミシン縫製で留めてある仕様ではないので

根元は残してその上から傷んだ箇所をカットして新しい持ち手とつなぎ合わせる方法となります。

丈夫にはなりますがデザインや仕様はオリジナルと変わってしまいます。

 

お客様に修理内容と仕上がり感をご説明しましたがデザインが変わらないようにしてほしいとの

ご希望があり代案として革が劣化しているので見映え・強度は元通りになりませんが

長さの帳尻が合わない芯材をカットして部分的に厚みが合うよう薄い革を

はめ込んで接着する方法をご提案して了承をいただき修理を進めました。

 

Before 革の長さより中の芯材が短い状態でした。

 

修理は持ち手の付け根の端から少しずつ表・裏の革と芯材の幅を合わせて接着していき

持つ位置ではない箇所の芯材をカットして使い心地に響かないようにして長さと形を整えていきます。

 

芯材と革の幅が合わない部分は研磨して幅を合わせるようにし接着後コバ面を樹脂仕上げして

見映えも良くなるようにしました。

 

根元に幅があり持つ部分が細くなったデザインなので時間はかかりましたが

二本の持ち手の長さや感じも合いましたので持つのに不安のない状態まで戻すことができました。

オリジナル感は維持でき支障なく使えるまでにできましたので

お客様にも仕上がりをご覧になってご満足をいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

傷みが少ないうちに修理すると仕上がりもよく費用を抑えることができますので

傷み始めたら早めの修理をおすすめします。

 

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修理　補修　染め直し　縫製やファスナー交換を承っています。

エナメル素材も対応いたします。

 

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