革修理｜東京都 世田谷区の革修理なら革研究所 世田谷店

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

コーチ トートバッグのご紹介です。

古いコーチのバッグで革は「グラブタンレザー」という素材になります。

長年のご使用と経年で色あせしてすれた箇所は色もはげています。

使用感もあり修理して黒い色に戻してほしいとのご依頼をいただきました。

 

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Before　　ふくらんだ箇所はすれやすいのでかなり色がはげていました。

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Before　大きいバッグなので角はすれて穴が開きそうになっていました。

After　穴の感じは残りますが目立たなくなりました。

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After

Before

After 黒い色もはっきりして使用感は薄れました。

 

古いコーチのバッグは「オールドコーチ」という呼び方が使われ

80年代から90年代のものをさすそうです。

シンプルなデザインで取り入れやすく人気があるので専門に扱うお店もあり

その年代のものは厚みのある丈夫な革ながら柔らかさもあり型崩れしにくくいい革を使ったものが

多いのが特徴だそうです。

 

今回ご依頼をいただいたバッグも古いもので経年とご使用でそれなりの傷みはあるものの

革はしっかりしており直せばまだまだ使える状態でした。

物も入れやすく荷物も入りサイズ感もいいので使い勝手はよさそうです。

 

気に入って使ってこられたバッグですが丈夫な革とはいえさすがに長いご使用で

四隅やふくらんだ部分はすれて全体の色も緑がかった感じになっていました。

革も脂分が切れてカサついた感じです。

大型のバッグですので重くなるため四隅はすれて革の下地が出て白っぽくなっていました。

さすがにこの状態になると使いに問題はなくても見た目が気になってしまいます。

 

お客様は修理されようと業者を探されと当方の古いコーチのバッグの修理ブログを

ご覧になってお持ちいただきました。

 

お客様がご覧になったコーチのショルダーバッグの修理事例

同じく古いもので「グラブタンレザー」でした。

 

Before  長年のご使用で色が抜けて茶色がかっていました。

After

 

Before

After

 

 

このような場合の修理は革の下地を補修して潤いを戻し全体を黒で

染め直しをして色を均一にする方法となります。

 

修理の工程は

●クリーニングして経年の汚れをしっかり落とす

●四隅のすれた箇所を部分補修

　補修溶剤を浸透させて表皮が荒れた感じを抑え周りになじむように軽く研磨します。

　ピンポイントですれた箇所は無くすことはできませんが色も入るので目立たなくなります。

●黒の染料で下染め

　色が抜けた箇所も多くあり本塗装の前にできるだけ色を戻します。

　そうすることで塗布する塗料の量を少なくできるので革の質感を維持でき仕上がりよくできます。

●全体に革の補修溶剤を浸透させすれ・革質を改善する下処理

●黒い顔料（油性）で色を均一にする染め直し

●クリアー塗装をして色止めとツヤ感を調整する。

となります。

 

古いものでしたが革質も良かったので下染めで色も浸透し

カサついた革も補修剤の効果でしっとりした感じになりました。

だいぶくたびれた感じになっていましたが黒い色もはっきりして使用感は薄れましたので

気分よくお使いいただけます。

お客様にも新品みたいになったと仕上がりをたいへん喜んでいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

傷みが少ないうちに修理すると仕上がりもよく費用を抑えることができますので

傷み始めたら早めの修理をおすすめします。

 

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エナメル素材も対応いたします。

 

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