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2024/06/07

【CHANEL バッグ 修理】シャネル マトラッセ 色はげの目立つバッグの染め直し 型崩れ・金具の再メッキの修理

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

シャネル マトラッセ チェーンバッグのご紹介です。

素材は柔らかいラムレザー製となります。

30年以上前に購入されたそうですが柔らかい革なので四隅や角がすれて劣化した感じが

気になりそれ以来使っていなかったそうですがまた使いたいと修理できる業者を探され

当方のシャネルのマトラッセの修理ブログをご覧になってきれいにしてほしいとお持ちいただきました。

修理のご希望は

●革部の補修・染め直し

●バッグ本体の型崩れの修正

●チェーン シャネルロゴの金具の再メッキ

となり修理をいたしました。

 

Before

   

After

Before  状態はいいほうですがご使用でテカリがありました。

After   

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Before

After

Before

After

Before

After

Before

After

 

シャネルのマトラッセの修理のご依頼をよくいただきますが多いのはやはり定番の黒の

チェーンバッグとなります。

ご依頼の方の年齢の幅も広いですがここ最近は若い女性の方がお母様から譲り受けられたものを

直してほしいとお問合わせをいただくことが増えています。

 

マトラッセはシャネルを代表するバッグでデザインも不変ですので直して

不具合を改善できればいい革を使ってていねいに作られているので

古いものでも問題なく使うことができます。

 

今回ご依頼をいただいたものは一回り小さいサイズになりますが作りや仕様は同じで

しっかりした作りのものでした。

30年以上前に購入されたそうですが経年の割りに状態はよく大切に使われてきたことが分かります。

四隅や角などは柔らかいラムレザーということもあり色がはげてグレーっぽい色になっていましたが

革自体はそう荒れていませんでしたのでお客様に仕上がり感を先にご説明して修理を進めました。

 

修理ですが

①革部の染め直し

②本体の型崩れの修理

③チェーン部・バッグ留め具の再メッキ加工

となりますので先に②と③の修理を進めます。

 

② 型崩れの修正

方法としてバッグを解体し入っている芯材を

表・裏面・側面・底面と新しい芯材に交換します。

芯材は適度な硬さのものを選び交換しふっくらとした元の感じに戻します。

芯材の交換ですが交換にあたって

●バッグを分解

●芯材の交換

●バッグを元に戻す縫製

となりますのである程度費用はかかります。

型崩れしてしまうと使用感はどうしても強くなりますが

矯正して形が元に戻ると仕上がりが変わってきます。

 

Before

After ふっくらした感じが戻りました。

Before

After  ついた革のクセは残りますが見映えが大分変わります。

Before

After  ひしゃげた感じもなくなりました。

 

③金属部の再メッキ加工

同時進行で再メッキ加工を行います。

再メッキ加工ですが金具単体にしてお渡しいただけることがお引き受けできる条件となります。

マトラッセのバッグの留め具はネジ式なので容易に取り外すことができ加工しやすいです。

チェーン部は革の染め直しをするのでこちらも外して再メッキを行います。

 

ゴールド色のメッキですが14金 18金 24金と種類がありますが

シャネルの金具の場合は18金 24金が通常となります。

今回の金具は24金となり輝きの度合いも大きくなります。

 

バッグ留め金具など表に出ている部分はご使用でどうしてもすれたり物にあたったりするので

経年するとキズや打痕が付いたりメッキがはげてきます。

再メッキの下処理としてついたキズを研磨処理して目立たなくします。(除くチェーン)

あまり研磨すると形が変わるのである程度までとなりますがおおむね目立たなくなります。

 

再メッキ加工をすると新品時と同じような状態まででき仕上がりが格段に上がりますので

古いマトラッセの修理をご検討の方にはおすすめします。

 

Before

After

Before

After

 

いかがでしょうか。

外してみると劣化やツヤのあせた感じが分かります。

仕上がり品を見ると輝きが違います。

 

①革部の染め直し

バッグの型崩れの修正が終了したら最後の工程のバッグの染め直しを行います。

工程として

●クリーニングして汚れや染み込んだ皮脂を落とす

 古いものなので革を傷めないよう慎重に行います。

●四隅や角など色はげした箇所を部分補修

 補修溶剤を浸透させ塗布・乾燥・研磨を何度か繰り返し荒れた感じを抑え周りとなじむようにします。

●全体も同様に補修溶剤を浸透させてすれ・革質を改善する下準備

●黒の顔料(油性)を塗布して色を均一にする染め直し

 チェーン部の革も同様に革の下地を補修後染め直しをします。

●内側収納の赤い部分の革の下地を補修 

 赤い部分は染め直しをせずにオリジナルのボルドーカラー・シャネルのロゴを残します。

●仕上げにクリアー塗装を行い色止めとツヤ感を調整

となります。

 

染め直しが終わるとチェーン部の革をメッキが終了したチェーンに戻し組み直したら完成となります。

状態・補修剤の効果も良かったので革も多少カサついていましたがしっとりした感じになりました。

 

染め直しで色も均一になり黒い色もはっきりして使用感は大きく薄れました。

修理の手を入れられる箇所はすべて行い気になる点は改善できましたので

気分も新たに使っていただけます。

通常の納期より長くかかる修理でお待ちいただいましたがお客様にも

仕上がりをご覧になってたいへんご満足をいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

傷みが少ないうちに修理すると仕上がりもよく費用を抑えることができますので

傷み始めたら早めの修理をおすすめします。

 

バッグ  かばん 財布 靴 革ジャン 革衣類など革製品の

修理 補修 染め直し 縫製やファスナー交換を承っています。

エナメル素材も対応いたします。

 

革のことならお気軽に 

革研究所 世田谷店にお問合わせください。

 

東京都世田谷区新町2-17-9

TEL:03-6426-8548

info-setagaya@kawa-kenkyujyo.net

 

ご来店は13-18時で承っております。

事前にご都合を連絡していただけますようお願いいたします。

定休日:火曜日

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