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2024/06/09

【CHANEL バッグ 修理】シャネル キャビアスキン バッグ 四隅や角の色はげを目立たなくしました

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

シャネル マトラッセ チェーンバッグのご紹介です。

素材はキャビアスキンレザーとなります。

一見して状態は良さそうなのですが四隅やフラップの角などすれて色がはげていて目立ちます。

傷みも広がってきたので今のうちに修理して目立たないようにしてほしいとのご依頼をいただきました。

 

Before

After

Before キャビアスキンは硬い革ですが角ばっていることもありすれて

     色がはげていました。

After   

Before 前面の方が傷みが大きいです。

After   

     

Before   

   

After   

Before   

After   

After 傷んだ箇所も目立たなくなり使用感は薄れました。

After

 

シャネルのキャビアスキンのマトラッセ チェーンバッグになります。

キャビアスキンはカーフレザー(牛革)に型押しをしたもので

少し硬めの革なので「キズが付きにくい」「付いても目立ちにくい」特徴があり

柔らかいラムレザーと比べると劣化の進行が遅く型崩れしにくいそうです。

 

ご依頼のバッグですが経年の割に状態はいいのですが

角ばったデザインで硬めのキャビアスキンということもあり

四隅や角の色がはげた状態でした。

一目でブランドものだと分かるバッグですので色はげによる使用感は

どうしても気になってしまいますよね。

お客様は気に入ったバッグなので傷みが広がる前に修理しようと

修理できる業者を探され当方のシャネルのバッグの修理ブログをご覧になって

お問合わせをいただきました。

 

このような状態の修理の方法ですが

①傷んだ箇所に限定した部分修理

②傷んだ箇所+バッグ全体の修理・染め直し

となります。

 

①の部分補修ですが補色のために色合わせをして塗料を調合しますが

完全な同一色はできないので多少の色の差異はでます。

キャビアスキンは型押しの革で凸と凹の色がわずかに違います。

そのため補修した箇所にわずかな色の差や補修した感じが出る場合があります。

部分補修なので全体の染め直しより費用を抑えることができますが

仕上がり感を先にご説明して進めています。

 

②の全体補修・染め直しですが

色合わせに関しては部分補修同様に多少の差異は出ますが全体を塗装するので

色の統一はでき革部の下地補修を行って革に潤いを出すので使用感をより薄れさせることができます。

 

お客様は長く使いたいのでこの機会に全体をきれいにしてほしいとのご希望でしたので

②の全体補修で修理を進めました。

 

染め直しの工程ですが

●クリーニングして汚れや染み込んだ皮脂をしっかり落とす

●チェーン部を外し編み込んだ革を外す・シャネルマークのバッグ留め金具を外す作業

 チェーンから革を外すと盛り上がった部分は色はげがあるのがよく分かります。

 硬い金属に編み込んであること・バッグなので物を入れると重くなるのですれやすいためです。

 

 

 

●非施工面をマスキング処理

 内側は複雑なので時間がかかります。

●角や四隅を部分補修

 すれて色がはげた箇所に補修溶剤を浸透させ乾燥した後軽く研磨して

 荒れた感じを抑え回りになじむようにします。

 キャビアスキンの型押しなのであまり研磨すると凸凹感が薄くなり補修跡が残るので

 慎重に進めます。

●全体も同様に補修溶剤を浸透させてすれ・革質を改善する下処理

●色合わせをして塗料を調合し色を均一にする染め直し

●仕上げにクリアー塗料を塗布して色止めとツヤ感の調整

となります。

 

染め直しが終了したら編み込み革をチェーンに戻して組み直し完成となります。

 

色合わせですがおおむね色も合い革質も良かったので補修剤の効果もあり

革に潤いが出てきれいに仕上げることができました。

角の色はげも目立たなくなりましたので使用感は薄れました。

気になる点は改善できましたので気持ちよくお使いいただけます。

お客様にも仕上がりをご覧になってたいへん喜んでいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

傷みが少ないうちに修理すると仕上がりもよく費用を抑えることができますので

傷み始めたら早めの修理をおすすめします。

 

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