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2024/07/24

【GOYARD バッグ 修理】 ゴヤール トートバッグ 赤 傷んだ持ち手・縁巻き革を新しい革で作成・交換 四隅の穴開き修理

こんにちは

革研究所 世田谷店です。

 

ゴヤール サンルイ トートバッグのご紹介です。

長いご使用で持ち手のコバ樹脂がひび割れ革も柔らかくなって根元が傷んでいました。

バッグ口の縁巻き革も色がはげており新しい持ち手・縁巻き革に交換してほしいとのご依頼です。

合わせて

●樹脂コーティング部分のクリーニング

●四隅がすれて小さい穴が開いた箇所の修理

のご依頼をいただきました。

 

Before

  

After

Before 持ち手は革が傷んで形もクセが付いていました。

After

After 交換は同じ革はないので近似の色の革を使用します。

    多少の色の差異はでますが大きな違いにはなりません。

After 根元の革が薄くなっているので重みで力がかかり革が弱ってコバ樹脂も

    ひび割れていました。

    作成・交換の場合 元の革より丈夫で厚みがある革を使うので強度は上がります。

Before 縁巻きの革はすれて色がはげていました。

After

After 

Before 四隅には小さいですが穴が開いていました。

  

After 樹脂を使い穴をピンポイントで埋めて目立たなくしました。

Before   

After ゴヤールの文様の再現はできないので赤い色で補修しますが目立つことはありません。

Before クリーニング前

After クリーニング後 汚れ・テカリ・ベタつきが取れてパターンがはっきりします。

 

ゴヤールのバッグは人気があるので街や電車の中でお使いの方をよくお見かけします。

バリエーションも多いので色もさまざまですが修理で一番多いのはやはり黒になります。

 

修理をいただく内容ですが持ち手のコバ樹脂の難や根元の傷みなどご使用に差し障る修理が

圧倒的に多いです。

また大型で物も入るので重くなって四隅に穴が開いてしまい修理してほしいとのご依頼もよくあります。

 

今回ご依頼をいただいたバッグも

●持ち手が長年のご使用で革が柔らかくなって根元が弱っている

●バッグ口の縁巻きの革がすれて色がはげ使用感がある

●四隅がすれて小さい穴が開き広がってきている

のゴヤールのバッグによくある難でした。

 

お客様は娘様にお譲りしたいと修理できる業者を探され当方のゴヤールの修理ブログを

ご覧になったそうでお持ちいただきました。

 

持ち手の傷みですが革は弱っていましたがコバ樹脂の再生の修理は可能でしたが

見た目の難はある程度改善出来てもそのものの強度は上がらないので

このような場合新しい革で作成し交換した方が見映えもよくより長く使うことができます。

縁巻き革の色はげも革の補修・補色ができますが同様となります。

 

お客様に

●そのものの修理

●新規に作成・交換

の修理内容と仕上がり感・費用を説明しましたが譲られる・娘様に長く使ってほしい

とのことで持ち手・縁巻き革の作成・交換のご依頼をいただきました。

 

持ち手・縁巻き革の交換ですが注意点として

●同じ革はありませんので近似の合うようなプレーンなスムース革を使いますので

多少の色の違いは出ます。

 

●ゴヤールの持ち手は薄い革の間に芯材を入れてステッチ縫製してあり

 持ち手の部分が一番厚みがあり下に行くにつれ薄くなっていき根元が一番薄くなっています。

 その再現はできないので同じ厚みになります。

 交換は芯材を使わず厚みのある硬い牛革二枚を合わせてステッチ縫製となり

 多少の見た目の違いは出ますが力のかかる根元がオリジナルより厚く

 堅牢にできるメリットがあります。

 

先に修理方法をご説明してご了承をいただき進めましたが調達した革も色の差異は

そう出ず雰囲気も合ってしっかりとした丈夫な持ち手・縁巻き革に交換できました。

 

四隅の穴開きの修理

方法として

①穴が小さいと裏に革を当てて補強し表から樹脂で埋めて目立たなくすると共に強度を上げる

②表から半円の革を当てて覆いステッチ縫製

③穴が隠れるくらい内側につまんで縫製し目立たなくする

の方法があります。

 

②の革当て縫製が一番強度・耐久性がありますがオリジナルにはないので

修理感が残ってしまいます。

また解体・革当て・再縫製となるので費用もかかります。

 

お客様は目立たない方がいいとのことで①の樹脂で埋める方法で修理をしました。

工程としてまず穴の裏側に薄い丈夫な革を当てて接着します。

 

 

その後表から樹脂で少しずつ穴を埋めて積層していきます。

樹脂は固まるとプラスチックのように硬くなるのでピンポイントですれるゴヤールなどの

樹脂コーティング素材の修理には適しています。

ゴヤールの文様の再現はできませんが同じ色なので目立つことはありません。

修理で穴もふさがり目立たなくなりました。

 

持ち手・縁巻き革の交換 四隅の穴開き修理が終わると

樹脂コーティング部分のクリーニングを行います。

クリーニングですが洋服のように「丸洗い」ではなくクリーナー液を使って

ブラッシングし汚れを浮かすようにして落としていきます。

何回か行うと汚れが結構落ちますのでゴヤールのパターンもはっきりします。

 

クリーニング後そのままですとまたすぐに汚れてしまうのでクリアーの塗料を

スプレーガンで塗布します。

メリットとして塗料の薄い膜が一層できるので汚れが付きにくくなる防汚効果があります。

クリーニングでベタつきも治まりさらっとした手触りにありツヤ感も均一になりました。

 

革のパーツも新しくなり気になっていた穴もふさがり汚れも大分落ちましたので

気持ちよくお使いいただけます。

 

海外に住む娘様へプレゼントされるそうですがお役に立つことができました。

お客様にも仕上がりをご覧になってたいへんご満足をいただくことができました。

ご依頼をいただきありがとうございました。

 

今回もう一つ別なゴヤールのバッグの四隅の傷みのご依頼もいただきました。

修理は「四隅の穴開き補修」「樹脂コーティング部分のクリーニング・防汚施工」となります。

 

初見でしたがベースの黒に青い色が追加された限定版のバッグになるそうです。

 

Before

After

Before 小穴が開いていました。

After

Before 幅の広いすれでした。

After 目立たなくなりました。

内側は青い生地でしたので青系の革を当てました。

Before

After

 

いかがでしょうか。

ゴヤールのバッグの修理を年間を通じて多数承っています。

気になる傷みや難がございましたらお気軽にご相談下さい。

 

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エナメル素材も対応いたします。

 

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革研究所 世田谷店にお問合わせください。

 

東京都世田谷区新町2-17-9

TEL:03-6426-8548

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